Yoshitsugu Shotaro

主に劇団関係の仕事で体験・見聞きした恐怖な出来事、都市伝説を時効と自己判断したものから…

Yoshitsugu Shotaro

主に劇団関係の仕事で体験・見聞きした恐怖な出来事、都市伝説を時効と自己判断したものから書いていきます。

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    私が過去、主に劇場関係のお仕事で体験した恐怖な出来事から、時効と思われるものを掲載していきます。

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神戸のタブー 幻の元町地下街

中華街で有名な神戸元町というエリアがあります。中華街の横に伸びる元町商店街というアーケード通りがあり、そこに幻の地下街があるというのが、私が劇団の先輩から聞いた話です。 元商店街の奇妙な構造「元町商店街って妙に地下のお店が多いだろ?」 劇団の先輩であったHさんの切り出しがこうだったのをすごく覚えています。確かにそうで、チーズケーキで有名なお店Kをはじめ、この商店街は妙に地下のお店が多いのです。K店などまさにそうで、入口は地上にあるのですが、お店自体は地下にあり、そこにはお店

    • 神戸三宮の闇 『東門街』は元〇〇〇!?

      神戸三宮に東門街という通りがあります。 三宮駅からおしゃれ観光地である北野異人館に向かう北野坂の数本西に、同じく北野へ伸びるなだらかなS字の坂道です。 基本的には飲食店やナイトサービスが立ち並ぶ、三宮の中でもどちらかと言うとダーティーな通りです。 この奇妙なS字と地味に狭い道幅が特徴の東門街は元 競馬場でした。 明治元年12月25日、神戸開港1年目のお祝いとして外国人が三宮で初めての競馬大会を開きました。これを定例化するために、きちんとした競馬場として白羽の矢がたったのが

      • 「簡易領域」発動 剣山の結界

        私が大学の時、所属しているワンダーフォーゲル部で剣山に登った時のことです。 その日の行程は視界が悪く、山小屋ではなく道端でテントを張る、いわゆるビバークというやつになりました。 せまいテントで7人がぎゅうぎゅうで寝ていると、深夜にテントのまわりから奇妙な音がし始めたのです。 シャン、シャン、シャン、シャン、と。 ホンモノを見たことはないのですが、錫杖の音だとその時思いました。 錫杖の音は私たちのテントのまわりをぐるぐるとまわっているようで、しならくたっても消えません。 恐怖

        • 【実話】舞台に現れた赤い着物の霊

          これは私が大手劇団に所属していた時の話です。 舞台には霊が集まるとよく言いますが、その時劇団では戦争ものの舞台を地方劇場でやっていました。 終演後にお客様からのアンケートをふと見ていると、 「舞台の右側にずっと立っていた赤い着物の女性には、どういう意味があったんですか?」 というのが3枚ありました。 もちろん、そんな人は実際にはいません。 私はおそるおそるそのアンケートをみんなに見せる前に取り除きました。

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          霊獣? 和泉式部墓の守り主

          そんな歌で有名な和泉式部のお墓が神戸市北区藍那という場所にあるのを知ったのは、ちょうど和泉式部に関する舞台脚本を書こうとしていた時のことでした。 藍那という場所は神戸市民でももしかすると馴染みがないかもしれませんが、源義経の鵯越ルートの起点になっていたり歴史的な"秘境感"のある味わい深い町です。 ここにかの和泉式部のお墓があるということをネット情報で知った私は早速神戸電鉄を乗り継いで藍那駅まで行ったのですが、"ほんとにこんなところにお墓が?"とめちゃくちゃ不信に感じた記憶

          霊獣? 和泉式部墓の守り主

          秘技 青竜拳の伝承者

          私の、先輩というのおこがましいくらい先輩の役者さんの話ですが、中国の秘技青竜拳というものの伝承者だったということで、 実際にその秘技を受けたことがあります。 私はもともとすごく体がかたく、前屈も指がまったく地面に届かないのですが、その方が私を直立させて背後からなにか抜拳のような動きを数回すると、急に前屈で手のひらまでペタンと地面につくようになりました。 なんとも不思議な話ですが、その方いわく「地球の磁場を操る」、それが青竜拳の極意だそうです。

          秘技 青竜拳の伝承者

          特級呪物? 老舗会社の営業資料

          私が以前勤めていた老舗会社のことです。 大正時代から続くその老舗会社では、経営陣はともかく現場はとにかく変化を嫌う習慣を持っていました。 私が最初に配属された営業部の営業資料には「出島で貿易をしていたポルトガル人が…」と書かれていました。小学校の教科書を思い出していただきたいのですが、出島で貿易していたのはオランダと中国だけです。ポルトガルはそこにいないはずです。 おそらく戦国時代と江戸時代の情報がごっちゃになっていると思うのですが、最初にこの営業資料を書いたのが誰なのかはも

          特級呪物? 老舗会社の営業資料

          怪異 湖北の老婆

          バキバキ童貞ぐんぴぃの動画によく出てくる北九州予備校の名物漢文講師Nさんという人がいるのですが、私も受験生時代その方の授業を受けていました。 これはその時にきいた話ですが、N先生が卒業生数人と一緒に琵琶湖の北に遊びに行き、湖の中から鳥居が出ている(厳島神社みたいな感じ)場所で、ウェイウェイ飛び込みをして写真を撮っていたそうです。 その写真を現像すると、背中に老婆が写っていたらしく、霊障というのか、背中に老婆が写っていたその人は謎の体調不良に悩まされた後、お祓いによって一命を得

          怪異 湖北の老婆

          霊障 駿台模試不正の重すぎる罰

          三大模試と言えば、駿台、代ゼミ、河合ですが、色合いがシャープでカッコいいのはやはり駿台模試だと思います。 夏休み中の模試は、受験生にとってはかなり大切で、このあたりで自分の志望校がどのへんなのかなんとなく分かってきます。そんな夏休み期間中の駿台模試の3時間目、国語を解いていた時の話です。 マーク式の国語のコツは後半にある古文、漢文といった知識問題を先にすることで、現代文を後でゆっくり解くことです。マーク式現代文の恐ろしいところは、回答がこれだと思っても今一つ確証が持てない時が

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          恐怖 JR舞子駅前

          大学時代、神戸の垂水という町に住んでいました。最寄り駅であるJR垂水駅の一つ向こうがJR舞子駅で、暇を持て余して自転車で舞子まで走るということがありました。 JR舞子駅前の道路は奇妙な構造をしていまして、西に進む道はまっすぐ地上に進むのですが、北に進むもう一本の道は地下に一度潜ってすぐに地上に上がり北側に出るという、なんとも入り組んだ造りをしています。 私はここで一度怖い思いをしたことがあり、地下に潜るこの道で自転車が勢いつきすぎて道路横の壁にぶつかってしまったのです。大きな

          恐怖 JR舞子駅前