感じる格差と人生で大切なことに気づく日【女子大生のインド留学🇮🇳】
この記事は以下の記事に続く内容です。
記事を開いてくださりありがとうございます。
前回に引き続き、インド留学記を書いていきたいと思います。
前回の内容は
・機内の様子
・シンガポールのチャンギ国際空港を堪能
・ハイデラバードでインドの洗練を受けた話
等について書いいるので、ご覧ください〜
簡単にインドに行くまでの経緯
前回も紹介しましたが、私はIITH(インド工科大学ハイデラバード校)に留学するためにインドに行きました。
IITHは世界でもトップクラスの頭脳を誇る学生が集まる名門大学…
そんなIITHへ留学するプログラムが大学で発表されて
ずっとインドに行きたかったこともあり、
こんな機会を逃すわけにはいかまいと大学一年のこの夏に10日間渡印することになりました。
(詳しい内容はこちらをご覧ください)
日本から約1日以上かけて、深夜にIITHに到着した。というところまでが前回の内容です。
インドでの一食目(朝食)
到着したのは夜だったので、暗すぎて何も見えず、IITHに来た実感があまりありませんでした。
しかし、数時間寝たら陽も上がり、想像以上の広大さに驚きました。
深夜に到着して急いでシャワーを浴びて、ほとんど寝ていませんでしたが、好奇心には勝てません。
早速用意してくださっているという朝食に出かけることに。
一階へ下がると食堂がありました。
ただ、食堂といっても中庭に面した開放的な部屋にに机がセットしてあるだけ。
そこに食堂のお兄さんたちが次々とやって来て、ご飯を並べてくれます。
この朝食がインドの一食目でしたが、結構刺さりましたね。
美味しくって、「全然いけるやん」って感じでした。(この時の私はまだ何も知らない)
この時に、お世話してくれるインドの学生とも一緒に食べました。
彼らはナイフとフォークを使わず、カレーも全て器用に手で食べます。
彼らとの会話を楽しみながら、
「どうやって食べるのか」
「いつも何を食べているのか」
「IITHってどんな感じなのか」
などなど質問攻めして早速仲良くなりました。
インドの言語事情
ちなみに、インドでは学校の中では英語を使うそうです。
なので、私たちとも英語でやりとりしていました。
英語に加えてそれぞれ出身地別に母国語を持っています。
そのため、基本的に英語で喋りますが、出身地が同じ場合はその土地の言葉でしゃべります。
喋られる子は5言語くらい喋って、喋られない子でも最低3言語は喋られると言っていました。
インドの大学散策で感じる文化の違い
朝食が終われば、学校内の散策に向かいました。
学校はものすごく広くて、歩きだけでは到底見切られないほどです。
そのため、授業に行く際にはEVが来て教室まで運んでくれます。
1日目の午前中は授業がなかったため、私たちは徒歩でIGH周辺を散策しました。
IITHは2008年にできたばかりの大学です。
そのため、今もなお建設中の大学です。
私の大学より全然綺麗に感じました。
(ただ、建設中なので外箱だけ綺麗な感じ。中身は何も入っていなくて、まだブルーシートを被ってたり、建設の足場があったりする)
大学内のスーパー
最初に向かったのは大学の購買「サンプーナ」
ここにはノートや筆記具のみならず、
スパイスや野菜、アイス・お菓子から洗濯洗剤等の日用品まで売っています。
(小さなスーパーのようなイメージ)
これはなぜかというと、上の写真に見える白いビル群は実は博士課程の生徒が住んでいるマンションで、普通の暮らしをできるようにするためだといっていました。
というのも、大学の周辺は本当に何もない。
そのため、サンプーナのような小さなスーパーが必要なのです。
構内に犬
引き続きIGH周辺をぶらつきます。
するとなんと犬が寝てるじゃないですか。
なぜ犬に反応したかというと、ご存知かもしれませんが、
インドは結構狂犬病が発生するからなんですね。
渡航前、保健ガイダンス時に
【噛まれたら致死率100%】
というパワーワードを聞いて,恐ろしくて妙に反応してしまいました.
そんな犬もどうってことないって感じで、IITHの友達は私たちの反応を笑ってきます。
ゴミの処理
大学はとてもきれいに見えますが,やはりインドが垣間見えるところが多くあります.
例えば,IGHの敷地内には,おそらく先日にパーティしていたんだろうなと思われる跡が見られます.
もちろん分別されることもないですし,本当に食べている様子が分かるくらい.お皿ごと床に散らかっていました.
構内の建設現場で感じるカースト
また,IITH自体が最近できた大学なのもあって,いたるところで建設現場が見られます.
実際大学外の建設現場を見ることはなかったのですが,
溝にいかにもそのままポイ捨てしたやろうと思われる建築資材のごみが捨てられていました.
また,建設現場の人も明らかに違っていて,カーストを感じました.
働いている方の肌の色は結構暗くて,明らかに生徒のほうが肌の色が明るいです.
建設は手作業、大工さんは小屋で生活
また,現場では全部機械を使うことなく,ほとんど手作業なのではないかと思われました.
写真はさすがに取られなかったのですが,5~6階建ての建物も,木の足場を使って,多くの人手をつかって組み立てられていきます.
また,工事現場の方の待機場所も結構過酷な環境だと感じました.
大学自体郊外に立地しているので,大学郊外の何もない湖の傍にプレハブでもない小屋がずらっと並べられていて,明らかに住んでいる環境・待遇が違うなと感じました.
まさに,
『もし私が昭和初期に戻ったらこんな感じなのかな』
というイメージでした.
昼ごはん(もちろんカレー)
IGHに帰ってくると,すでに昼ご飯が用意されていました.
名前はわかりませんが,もちろんカレーが数種類常備されています.
今回の主食はこのような薄めの小麦粉からつくられたものでした.
また,初めてあの世界一甘いといわれるデザート『グラブジャム』を食べました.
全然いうほど甘くははありませんでした.むしろすごくおいしい.
すごく好きになりました!日本に帰ってからも恋しいです.
初めての授業へ
IITHの構内の様子
ごはんが終わると午後は授業に向かいました.
授業の場所はかなり離れていますので,EVで向かうことになります.
初めて見る大学の全貌にびっくりすることになりました.
一つの広場を中心として,それぞれの学科が建物を構えます.
土木,機械,化学がメジャーな学科で,この三つの学科が広場を囲みます.
私たちは最初土木学科の建物内で開会式を行うことになりました.
土木の建物は,建設中をイメージして作られているそうです.
本当にかっこいい...
うちっぱなしにもかかわらず無機質な感じがないように配色が考えられたり,開放感があってすごくいい建物だなと感じました.
教室に招かれて,開会式のようなことを行った後,校長室にあいさつに行きました.
教室は縦に長い作りで,椅子と机は横の席とつながった一枚板タイプです.
ここで初めてIITH側の生徒全員と会いました.
バディとの対面
私は今回PBL(Projoct Based Learning)の授業の一環としてIITHに赴きました.
PBLではIITHの生徒と日本側の生徒が2人ずつ,計4人でインドと日本を比較しながら,現代の社会問題に対して提案を行うといった内容です.
そのため,この時点でバディが決められ,1週間交流するという形でした.
IITHの生徒たちはものすごく日本に関心があり,
もちろん私自身もインドにとても関心がありました。
さらに専攻も同じということもあり,その時には考えられないほど、ものすごく気が合いました.
授業中にお菓子を配る文化?
また,びっくりしたことが,授業中にお菓子が配られたことです.
授業中に急にお兄さんが入ってきて,後ろでクッキーを皿に分けていきます.
インドではお客さんを神様だと考える風習があり,いつもはこのようなことをしないそうですが,日本から私たちが来たためにお菓子をいただきました.
2回目のおやつ
教室での予定は終わったので,次は生徒たちが用意してくれたレクリエーションに向かいます.
その前に一旦IGHに戻り,準備をします.
すると,なんとおやつが用意されているというのです.
朝ご飯,昼ご飯,授業中のおやつ,そして2回目のおやつ,夜ご飯,,,
2回目のおやつはなんと,やはりカレーで,次はパンの形になってやってきました.
放課後のお楽しみタイム
インドの長い夜のはじまり
私がこの一週間で感じたのは,インドは夜がとにかく長い.
毎日2時くらいまでインドの友達と遊んで寝る生活をしていました.
このような寝不足に加え,おなかの調子や時差に耐えられるか否かで,一日ずつ朝ご飯に来る人数が減っていきます.
夜ご飯の前に演劇クラブや軽音楽部がパーティをしてくれるというので,EVに乗ってもう一度教室へ向かいます.
教室へ向かうと演劇クラブの生徒が用意してくれたレクリエーションを楽しみました.
夜ご飯
夜ご飯ももちろんカレーです.
まだ2日目だったため,食欲もあり,チキンカレーとすっぱそうなカレー,スナックやごはん等を食べました.
大学生がガチでドッジボール
夜ご飯が終わっても,レクリエーションがあるというので,教室へ行くことに.
ただレクリエーション,なんと夜の12時まであるらしい.
さらにさらに,何をするのかを聞いたら,外でちょっと運動するとか.
しかも,こっちはまだ到着して1日しかたっていないから,時差ボケと疲労がすごい(-_-)
結局12時までなんとも古典的な
・2チームに分かれて代表者がハンカチを奪うゲーム
・レモン運び対決(スプーンにレモンを乗せて,口にくわえて落とさず競争)
・ドッジボール
の3つのゲームでした。
しかもIITHの学生めちゃくちゃ”ガチ”ります。
手加減とかないですし、勝ち負けすごいこだわります。
実際、普通の日本の大学生だったらこのような小学生がする遊びしないですよね?
最初、私は結構恥ずかしがってましたが、
『楽しまなきゃ損』
と思ってガチって見たらめちゃくちゃ楽しい…
そんな姿勢を気に入ってくれたのか、これですごく仲良くなりました。
そして、これが人生で初めて心から楽しめた瞬間だなと感じました。
今まで言われたことを全部こなす、決められたことは必ず守る優等生だったと自負しています。
実際中高6年間皆勤、小中高オール5の成績、部活もなんだかあだで全国大会行ったり、大学でも優秀者に選抜されるような人。
やれば大体平均よりはできるため、言われたことをなんとなくこなす。
そうしたら褒めてもらえるし、何かいいことがあるだろうと思いながらずっと過ごしていました。
そのため、何が好きなのか、楽しいのかわからない。
だけど、インドに来て全力でこんな簡単な遊びに夢中になってる学生を見て、
『結局これでいいんだ、これがいいんだ…』
と気づきました。
インドには(特にIITH周辺は)カラオケもゲーセンも遊ぶところは全然ない。
スーパーでさえないし、むしろ最寄り駅と空港までの距離が同じという衝撃。
そんなIITHに集まる学生は階級もバッググラウンドも全く異なる。
特にインドは日常で明らかな階級の差が見えます。努力すれば全てが得られるわけじゃないと実感しています。
例えば街に出れば普通に物乞いの人がいますし、都市と田舎の差がすごい。
そして街のエネルギーが何よりもすごい。まさに活気です。
また、IITHの学生はすごい競争を勝ち抜いてきたエリート集団です。
大学ではすごく勉強してると思います。
そんな環境にいるからか、インドという環境にいるからなのか、勉強も遊び、どんな些細なことでも全力なのかなと感じました。
そして、日本人にはない『毎秒周囲の環境に感謝を示す姿勢』を表しているようだと感じました。
褒められるからやるんじゃなくて、棚ぼたを得るために全力でやるのでもなく、
毎秒を全力で過ごしていくという精神を感じました。
全力で過ごすためには、本当に心から楽しまなければなりません。
殻を破って初めて楽しめる。
このようにして、自分を表現することの大切さを学びました。
そして、少しでも人生を変えることができたのかなと思いました。
以上で【インド留学 IITHレポ】を終わります。
長い中最後まで見てくださりありがとうございました!
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