見出し画像

生薬:熱性・温性

※以下の薬効については、東洋医学に基づく薬膳の書籍やサイトを参照しています。今後、少しずつ西洋医学の手法によるエビデンスについても調べていく予定です。

〇八角茴香(ハッカクウイキョウ):熱性・温性、辛味、肝・脾・腎・胃。
シキミ科のダイウイキョウの果実。
アネトールを主成分とし、精油、脂肪、たんぱく質を含む。
健胃作用に優れている。


〇海松子(カイショウシ・松の実):温性、甘味、肺・肝・大腸。
マツ科の高木チョウセン五葉松の種子。不老長寿を願って食べられてきた。ビタミンB1・Eなどを含み、滋養強壮、頭痛、便秘、老化防止などに使われる。

〇花椒(カショウ):温性、辛味、大腸・胃。
ミカン科のアサクラザンショウの実、フユザンショウの実。
健胃・利尿・消炎作用があり、胃腸を刺激して代謝機能を高める。魚毒防止作用がある。

〇五味子(ゴミシ):温性、酸味、肺・腎。
マツブサ科のチョウセンゴミシの実。
精油、リグナン、植物ステロール、ビタミンC・Eを含む。
滋養強壮作用があり、咳止めに良いとされる。

〇大棗(タイソウ・なつめ):温性、甘味、脾・胃。
クロウメモドキ科の実。
ビタミンC、鉄、カリウム、リンゴ酸を含む。
貧血予防、精神安定、筋肉の緊張緩和に効く。

〇陳皮(チンピ):温性、甘味・苦味、肺・脾。
温州みかんの果皮を乾燥させたもの。
ペクチン、クエン酸、ヘスペリジン、ビタミンBを含む。
胃腸の働きを高め、去痰作用、嘔吐を鎮める。脳の活性化、冷えに有効とされる。

〇黒米(クロゴメ):温性、甘味、肺・脾・胃。
ビタミン、ミネラルが豊富。
血液の浄化作用、老化防止、視力の改善に効くとされる。

〇紅花(コウカ):温性、辛味、心・肺。
フラボノイド、カルシウム、β-カロテン。
体温を温め、血液浄化作用、活性酸素除去作用、冷え症、生理不順、更年期障害に用いられる。

〇杜仲(トチュウ):温性、甘味、肝・脾。
トチュウ科のトチュウの樹皮を乾燥したもの。
鉄分、亜鉛、カリウムなどのミネラルやビタミンを含む。
強壮、妊婦の腰重、血圧降下作用、動脈硬化予防、抗ストレス作用、こてステロール、脂肪を減らすなどの効果が認められている。

〇丁子(チョウジ):温性、辛味、脾。
フトモモ科のチョウジキノの開花直前の蕾。
タンニン、脂肪、精油成分を含む。
健胃作用、消化機能促進、整腸に用いられる。

〇生姜(ショウガ):温性、辛味、肺・脾・胃。
ジンゲロン、ジンゲロールなどを含む
血流を良くし、体を温め、頭痛や抗菌作用、吐き気を鎮める作用がある。

〇栗子(リッシ):温性、甘味、肺・脾・腎・胃。。
たんぱく質、炭水化物、脂肪酵素、ビタミンB群などを含む。
筋骨や足腰の傷みに良く、精力をつけ、血液の流れを良くする作用を持つ。

〇蘇葉(ソヨウ):温性、辛味、肺・脾。
シソ科のチリメンジソの葉を乾燥したもの。
βカロテン、カルシウムを含む。
血行促進、鎮痛作用、魚肉の解毒作用などが認められている。

〇玫瑰花(マイカイカ):音声、甘味・微苦味、肝・脾。
バラ科のマイカイの花蕾(からい)を乾燥したもの。
精油、ゲアラニオール、シトラールを含む。
血行促進、鎮静作用があり、胃腸の疲れに効く。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?