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本の読み方は人それぞれ自由だけど(2023/12/29)

 皆さんは、本を読むとき、どういった形態で読まれますか?

①新品を紙媒体で購入する
②電子書籍を購入する
③中古本を購入する
④図書館で借りる

 主に上記4つの方法が考えられますが、いずれの方法でも法令違反ではありませんし、どの方法でも問題ないと思います。

 ただ、よく知られた話ですが、著者が「印税」という形で利益となるのは①と②ですよね。冷静に考えればそうなのですが、実は私がこれを意識し始めたのはここ数年です。なので、全く意識していない人も、国民全体の割合から言えば少なくないと思っています。

 もし、「著者を応援したい」とか「この本から知見を得ることに対する対価を著者に還元したい」という気持ちを持って読むのであれば、①か②の2択にすべきと思います。

 とはいえ、人が本を読みたい理由は、必ずしもそういった高尚な理由だけではないですし、とにかく量をたくさん読みたいという方であれば図書館を選択されるでしょうし、経済的事情などは人それぞれですから、③や④を選択することも本人の自由だと思います。

 最近、voicy界隈のコミュニティでの音声やテキストでのコメントの見聞きすることが多いので、そういった界隈の方々は、上記の「著者の利益」については割と共有されている認識事項であるので、あえて「新品で買いました!」という報告が多いと思います。

 ここで注意したいのは、仮にそこでお勧めされた本を中古だろうが図書館で借りて読もうが、本来は読む手段の選択は自由だと思うのですが、読んだ旨(もしくはこれから読む旨)を本人に直接伝えるなら、①・②以外の手段の場合は、その手段は伝えないほうが良いのかなと思いました。

 ましてや、放送のパーソナリティ本人の著書について読んでみようと思うのであれば、それは本人に印税が入る形で購入したほうが良いのでは?とは思いつつ、最終的にはそれも本人の自由です。この場合は、中古で買ったとか人から借りて読んだとか、間違っても著者本人には伝えてはいけないと思っています。

 余談ですが、「お金の教育の普及」の啓蒙活動をされている税理士の大河内薫さんは、ご自身の著書について「どんな形でも読んでもらって内容を広めてもらうことのほうが大切なので、自分の著書は中古でも貸し借りでも良いから読んでほしい(という主旨の話)」と話されていて、これは稀有なパターンだなとは思っています。

 大切なのは、新品を購入(もしくは電子書籍を購入)しない限りは著者の利益にはならない、ということを頭の片隅には置いておくことかなとは思います。その認識があれば、SNSで著者本人に自分の声が簡単に届いてしまう現代において、「借りて読みました」「中古で買いました」とは、少なくとも本人のプラットフォームでは言うべきではないと考えることができると思います。


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