シェアハウスに住むという事

「シェアハウス」というと、聞こえは良いかもしれない。
でも、平たく言うと、集団生活若しくは寮生活。
私が住んでいる家は古いし、10名以上の女性との共同生活。
家具家電も恐ろしく古く汚いので、ここでは寮生活だと割り切って生活をしている。
初めてなので比較しようもないのだが、人間関係は良好な方だと思う。
寮生活を送るにあたってのメリットは、初めてやってきた土地において、少なくとも毎日挨拶程度言葉を交わす人間がいる。これは本当にありがたい事。
そして、家には誰かがいるという安心感。これ、実はめちゃくちゃデカい。
関西で一人暮らしはもう10年以上してきたから、この部分に助けられるとは思ってもみなかった。やはり、経験しないと見えない事って沢山ある。

人員の半分はなんと外国人留学生。年齢は様々。
年齢差もあるが、お国同士の文化の違いも発生する。外で顔を合わす程度の関係ではない。皆、ここで生活を送っている。自分自身の文化を皆持っていて当たり前なのだ。
ここで功を奏したのが「日本人の当たり前」が通用しないという事を理解していたという点。

私は日本の歴史が好きで、教科書内容ではない日本史の勉強を過去から折に触れて行っている。その中で色々知識を深めていったのがここで生きるとは思わなかった。外国人が半分いる家では、「日本人の当たり前」は通用しない。
良し悪しではなく、衛生意識やルールの順守等、年齢が異なるという部分もあるけれど、そもそも生きてきた文化が異なるのだ。

一例を書いておこう。
私の部屋の前の外国人は、0時を過ぎても大声でしゃべっている。
家の造りもあり壁が薄いので、引越し当初からうるさくて悩んでいた。ある時は大声で言い争う声が聞こえてきた。・・・いい加減にしてくれと思った。
機嫌が良いと良いで夜中でもよく歌っている。ふざけるんじゃないよ。
おめぇの歌なんざ、こっちは聞きたくもないんだよ。

ある時、私は自分の部屋にいながら、Zoomで話す相手の声まで漏れてきた事があった。「日本人の当たり前は通用しない」「黙っていては何も伝わらない」という事を念頭に置いていたので、そろそろ動こうと思い、主の部屋をノック。
一時静寂・・・いや、開けなさいよ。ノックしたんだから(ㆀ˘・з・˘)
ようやく扉があく。「申し訳ないけど、もう少し静かにしてくれない?」とハッキリ伝えた。笑顔で「スミマセン、スミマセン」と言っていたが、笑顔で謝れば日本人が全員許すとでも思っているのだろうか。
日本人って、馬鹿にされてるのかしらね?
日本人の当たり前は通用しない。この意識、ほんとに大事だと痛感した。
この文章を書いているそばから彼女の声は聞こえている。
彼女のせいで、その国自体が嫌いになりそうだ。それは偏見というものか。。?
(*´-`)

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