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46才のミュージシャンが慶應大学受験を突然決意し、3ヶ月の勉強の末受かった話。9

前回まで

 突如世界史にハマり、慶應大学受験を決意した私CUTT。試験を目前に控え、文学部の世界史過去問は8割をコンスタントに取れるようになってきました。今回は小論文の対策について書きたいと思います。

小論文とはなんぞや

 受験に向けて勉強している3科目の中で、もっとも縁がなく、イメージが湧きづらいのが小論文でした。同じように感じる方も多いのではないでしょうか?
 僕の記憶では、高校生の頃習った記憶がなく(僕が聞いていなかっただけかもしれませんが)何をどう書けばいいのかさっぱりわかりません。
 ひとまず、我らの強い味方、過去問データベースで昨年の問題をみてみます。

 2023年慶應文学部の問題は大嶋義実さんの「演奏家が語る音楽の哲学」から抜粋された文章を読み、内容の要約が一問と、「この文章を踏まえてあなたの考えを述べよ」というのが一問でした。いや、

自由度高っ!

 オープンワールドのゲームか! と突っ込みたくなるほどの自由度の高さです。
こちとらは古き良きJRPGのおつかい感に慣らされている世代ですから、そんな急にスカイリムとかブレワイみたいな事言われても…(著者はゲーム好きなので、少し比喩が偏ったことをお許しください)

まあ要約の方はまだしも

「あなたの考えを述べよ!」

 なんて、どんな風に採点されるのか検討もつきません。
 僕の考え!?なんだろ、あんまり過激な思想とかはまずいのかしら…なんてドキドキしてしまいます。幸いそこまで反社会的な思想はもっていないつもりですが、それでも。

小論文の参考書

 なんにせよ対策はするべきだという事で、その名も「慶應の小論文」という参考書を買い求めました。勉強してみるとえらいもので、要約にもコツがある事がわかり、なんとなく方針が見えてきます。

 要約は、あまりきちんと構成されたものを狙うとリスクが高そうなので、先に結論みたいなところを先に述べてしまって、その後に論拠を列挙するという方式で行く事にしました。なんだか逆から要約してしまっているような感じもしますが、大事なことの述べ忘れは防げますし、文字数の管理もしやすくなります。

 「考えを述べよ」のところは、参考書やネットなどで色んな意見を見聞きしましたが、結局は自分の言葉で素直に書くのが最善な気がしたので、あまり型にはめこんだ対策はせず、大体の分量感などを把握するにとどめました。

漢字の書き取り!

 そして、やはり思った以上に漢字が書けなくなっているので、とにかく数をこなそうとA5のノートに漢字を書きまくりました。世界史に関しては、19年分の過去問で見えた傾向としては、そこまで難しい漢字は出ないのですが、平易な漢字もなかなか書けなくなってしまっているんですよね。
 参考書などを見ながら無造作に一面に漢字を書き殴ったので、後からノートをみるとなんだか耳なし芳一のような謎の迫力がありました(笑)。

いよいよ試験だ!

 経済学部の試験が目前に迫ってきました。1週間ほど前からは、試験と同じ時間帯に過去問を解いたりして、体を慣らせていきました。そしてシャープペンシルの芯や、消しゴムなど文房具の購入。英和と和英の辞書もブックオフでGET!! 音が鳴らない腕時計もAmazonでGET! 
 世界史は途中から文学部用の学習のみを行なってきたので、経済学部世界史の点数は取れませんが、それでもできるところはしっかり正解したいところです。50点は取りたい!というのが目標です。
 それでも経済学部は英語の配点が200点とかなり高いので、英語と小論文の点数が良ければ、ひょっとしたらチャンスはあるかもしれません。
 とにかく、あまりふざけた答案で失礼にならないように、試験前日は経済学部用の対策も(かなり付け焼き刃ですが…)行いました。

次回の更新は

 いよいよ!30うん年ぶりの入学試験会場に向かうCUTT。無事に教室に辿り着けるのか。「保護者の方はご遠慮ください!」とか入り口で止められたりしないのか。次回は嬉し恥ずかしの試験初日の模様を書いてみます。

よかったらぜひ最後までお付き合いください!

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