桜田

不安定どころかもはやバグと言ってもいい桜田大臣の国会答弁


連日、「不安定な答弁を繰り返す大臣」と報道されている桜田義孝(さくらだよしたか)大臣。
14日の国会で、彼はサイバーセキュリティ担当相でもありながら
「パソコンは使ったことがない」
「USBについてよくわからない」
と答弁してしまっています。
さすがにこの答弁には驚いたのでしょう、海外の各メディアでも即日扱われることになりました。

中でもイギリスの大手新聞ガーディアンでは、
”System error: Japan cybersecurity minister admits he has never used a computer”
という見出しまでつけられてしまいました。

セキュリティの担当大臣を指して”システムエラー”という見出し。さらに皮肉が効いているのは見出しのカバーにタイプライターの画像が使われていることです。

この記事がアップされてすぐに、読まれている記事堂々の1位になってしまいました(逆に日本国内の新聞報道では扱いが小さいようで、朝日新聞では囲み記事程度にとどまっています)。
安倍首相はかつて「世界の真ん中で輝く日本」という意味不明なことを言っていましたが、まさかこんなことで世界に輝くとは思ってもみませんでした。

さて、セキュリティ担当相でありながらパソコンを使ったことがないというのは確かに問題なのですが、これはいくらなんでも…と思ったのは、同じく14日の衆議院での国民民主党・後藤祐一議員の質問における桜田大臣の答弁です。
以下、その部分を抜粋して書き起こします。

後藤祐一議員(以下、後藤):サイバーセキュリティ戦略本部がその中で議論になると思うのですが、桜田大臣はサイバーセキュリティ戦略本部でどんな役職を務めておられるのでしょうか。
桜田義孝大臣(以下、桜田):もう一度言っていただけますか。
後藤:サイバーセキュリティ戦略本部で桜田大臣がどんな役職を務めていらっしゃるんでしょうか。
桜田:副本部長であります。
後藤:今、後ろを向いて官僚の方にご助言いただきましたが、ご助言いただくまでは知らなかったということですか。
桜田:そんなことはありません。本部長が官房長官で副本部長が私であります。随時(※)知っております。
後藤:じゃあ、サイバーセキュリティ基本法案てどんな法案ですか、大臣。今度は後ろのご助言を頂かないでお答え下さい。
桜田:(原稿を見ながらやや間をおいて)えー、サイバーセキュリティに関する施策、総合的に効果的に推進するために内閣官房長官が本部長として私が副本部長としてやっているわけであります。サイバーセキュリティの戦略の案の作成と戦略の実施、推進などについてサイバーセキュリティ基本法で規定されています。
後藤:それ法案の説明じゃないんじゃないですか。
桜田:条文についてすべてに目を通すことは出来ませんが、説明は受けております。基本法にはサイバーセキュリティ戦略の策定、サイバーセキュリティ本部の設置も規定されております。現在、基本法の改正案を提出しているので早期の審議成立に向けて努力して参ります。
後藤:それ法案の説明なんですか。そもそも法案の説明じゃないし、それ協議会(※)の設置する法案だと思いましたが、時間が来ましたのでこれで終わりにしたいと思います。

(衆議院内閣委員会 2018年11月14日より。なお、やや聞き取りにくい部分に(※)印をつけております)

この答弁を聞いても分かるように、担当相でありながら法案の中身をよく理解していないということが露呈しています。実はこちらの方がパソコンを使ったことがないということよりも大きな問題なのではないかと思います。

パソコンで動作が不安定になった時の一番手っ取り早い対処法はOSを再インストールして中身を新しくすることです。不安定な大臣にはさっさと辞任してもらい、安倍首相は任命責任を取るべきです。


LINK:
英ガーディアン紙
https://www.theguardian.com/world/2018/nov/15/japan-cyber-security-ministernever-used-computer-yoshitaka-sakurada
衆議院内閣委員会 2018年11月14日
http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=VL&deli_id=48448&media_type=fp


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