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危険なWi-Fiに注意

「野良Wi-Fi」、「なりすましWi-Fi(偽Wi-Fi)」、「悪魔の双子」といわれているWi-Fiについてその概要と危険性について書きますね。


|「野良Wi-Fi」「なりすましWi-Fi」「悪魔の双子」それぞれどう違う?

フリーWi-Fiってちょっと怖いイメージありますよね・・。
一般的な「フリーWi-Fi」は、お店や交通機関などの事業者、自治体や通信会社が提供しています。

その目的は、顧客へのサービス緊急時の通信手段の確保など様々ですが、安心できるのは「提供元」がはっきりしていること。

でも、「野良Wi-Fi」「なりすましWi-Fi」「悪魔の双子」といったWi-Fiは、正体不明で危険と言われています。

|どういうものなのでしょうか?

「野良Wi-Fi」、「なりすましWi-Fi」、「悪魔の子」って、どういうものなのでしょうか?その違いは? きっと危ないもの?
ということで、それぞれについて以下書きます。

○野良Wi-Fi
野良Wi-Fi
とは、正体不明なWi-Fiの総称です。
野良とは、草原や原っぱという意味や「野良猫」という言葉があるように、管理されていないWi-Fiという感じですね。

つまりパスワードを使用しておらず、誰でも利用できるようになっているのですが、誰が何の目的で設置したのか分からないようなWi-Fiをまとめて「野良Wi-Fi」といわれています。

野良Wi-Fiが全て危険かというと必ずしもそうではなく、悪意があるものとないものが含まれています。

Wi-Fi設置者(持ち主)が「単に面倒だから」「忘れていた」といった理由で、パスワードをかけていないものもあります。しかし「タダ乗りできて、ラッキー!」とすぐにつないでしまうのはおすすめできません。

設置者がパスワードを設置していないので、ただで使用できるということで喜ぶ人もいますが、実は接続した人の個人情報を狙ってオープンにしているといったものもあるんです。

(ACサイトより)

○なりすましWi-Fi
「なりすましWi-Fi」とは、正規のフリーWi-FiのようになりすましているWi-Fiのこと。

「野良Wi-Fi」の一種ですが、さもお店やホテルなどの正規なWi-Fiと誤認させるようなSSID(ネットワーク名)を使用していることから「なりすましWi-Fi(偽Wi-Fi)」といわれています。

特に海外では、大きなイベント開催時や、ホテルや大規模なスタジアム、カフェやショッピングモールなどのWi-Fiとよく似た、あるいは全く同じネットワーク名にしたWi-Fiが確認されているという。

似た名前なのでつい油断して「大丈夫だろう」とアクセスしてしまうようです。正規に提供されているものかを確認してから利用する習慣を付けておくことが重要です。

○悪魔の双子
「悪魔の双子」
は、まさに双子。
正規のフリーWi-Fiと全く同じネットワーク名にしている悪意あるWi-Fiです。

「なりすましWi-Fi」の中の一種ですが、特に巧妙に仕組まれており、正規のWi-Fiと全く同じネットワーク名でユーザーを騙そうとしているのが「悪魔の双子」。

スマートフォンやパソコンなどの端末は、一度つないだことがあるWi-Fiには自動で再接続するようセットされています。
実はそこに目をつけたのがこの「双子の悪魔」なのです。

多くの人がよく利用するフリーWi-Fiと同じネットワーク名に紛れて、これになりかわることで、利用者を油断させる、さらには自動接続機能を悪用し意図しない接続を狙っていると考えらています。

端末はネットワーク名(SSID)が同じであれば、善意や悪意の判断はせずに接続(アクセス)します。
このSSIDがフリーWi-Fiである場合に「悪魔の双子」と呼ばれています。

|野良Wi-Fi(なりすましWi-Fi、悪魔の双子)の危険性

正体不明のWi-Fiがなぜ危険なのか?
これまで説明したように、正体不明のWi-Fiの中には、利用者の個人情報などを狙った悪質なものが含まれているから危険なのです。
そしてその危険性は・・・。

○偽サイトへの誘いと、フィッシング詐欺タイプ
フリーWi-Fiのログインのシステムを利用して、フィッシングサイトへ誘導し、SNSのID・パスワードやクレジットカード情報などの個人情報を盗むというタイプです。

○偽のアクセスポイントを使用して無断で通信に入り込む中間者攻撃タイプ
偽のアクセスポイントに接続した端末の通信に無断で入り込むタイプであり、前記のフィッシングサイトとは異なり、偽のサイトではなく正規のサイトにアクセスした通信に入り込まれるということになります。

URLをみると「https・・・」ではじまるSSLで守られたサイトは、暗号化されていないWi-Fiであっても第三者から通信内容に入り込まれることはありません。
しかし、このようなケースではSSLサーバ証明書を偽造するなどして、ユーザーをだますことがあります。

(ACサイトより)

|悪意のあるWi-Fiから身を守るには

これらの悪意あるWi-Fiから身を守るには、以下の4つの対策が重要です。
また基本的には怪しいと思うWi-Fiにはつながないことが重要です。

提供先を確認する
供給先をフリーWi-Fiを利用するときは、ステッカーやポスター、パンフレットなどを確認して正規に提供されたWi-Fiかどうかを確認してから利用する。

②違和感があったらWi-Fiの利用をやめる
Wi-Fiのログイン画面や、WEBサイトで何か違感があるときはWi-Fiの利用をやめる

特に「証明書のエラーが出ている」「普段とはURLが違う」などの場合には注意を!

③個人情報や機密情報のやり取りは控える 
通信は安全でも外出先では、直接後ろからのぞき見られていることもある。
外ではクレジットカード情報などの個人情報の入力や、社外秘の情報のやり取りなどは避ける。

④VPNを利用する
出張やリモートワークなどで急にインターネット接続が必要になることもあるが、その場合にはVPNの利用も有効です。

VPNを利用していても、過信せず証明書のエラーなど普段と違う点がないかを注意しながら利用することが必要です。
VPNを正しく活用することで、セキュリティを確保することができます。
※フィッシング詐欺タイプはユーザー自らが情報を入力することになるので、VPNでは防ぐことができない。

◍怪しいWi-Fiにはつながない
◍違和感があったらWi-Fiの利用をやめる
◍個人情報のやりとりは控える
◍VPNを利用する 
といった点に注意しましょう。

|おわりに
危険なWi-Fiについては、如何だったでしょうか?
ついつい何気なく、何の戸惑いもなくつないでしまうWi-Fiですが、危険性を認識して適切に活用しましょう。


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