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RMS(リスク・マネージメント・サービス)代表として危機管理、安全安心関連コンサル、講…

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RMS(リスク・マネージメント・サービス)代表として危機管理、安全安心関連コンサル、講演等に従事。 多方面に興味・関心を持ち、バイクや重機の運転、DIY、アマ無線、料理、手芸、園芸、ドローンなどを楽しむおじさんで~す。役立つ情報を書きますね~~(*^_^*)

最近の記事

不法行為とは!~ちょっと解説

ちょっと前に「損害賠償責任」について説明しました。 不法行為により損害が生じた場合などに損害賠償請求訴訟を提起することができると書きましたが・・・不法行為ってどういうことなんでしょうか? このことについて説明するね。 |不法行為とは 不法行為とは、故意(わざと)または過失(うっかり)によって、他人の権利または法律上保護される利益を侵害する行為であるとされている(民法第709条)。 つまり故意であるか、過失であるかを問わず、他人の権利等を侵害すること、そしてその結果発生し

    • 特定商取引法の通信販売分野における執行状況~消費者庁公表

      消費者庁によると、インターネット通信販売を中心とした通信販売(以下「通販」という)分野に関する消費生活相談件数が増加傾向にあるという。消費者に対する注意喚起と、事業者に対する法令遵守意識の啓発を図るため、執行件数やその内容等を公表した。 |現況 インターネット通信販売においても様々な形態が生まれ消費 者の利便性は向上してきたが、一方で通信販売(以下「通販」という。)に関 する消費生活相談件数も増加傾向にあるという。 |法律改正 こうした状況を踏まえ「特定商取引に関する

      • 害虫・害獣駆除のトラブルに注意を

        「害虫・害 獣駆除サービス(ペストコントロール)」に関するトラブルが増加しているというので、国民生活センターが公表した資料を基に書きます。 |概要 国民生活センターによると、 ハチなどの害虫や、ネズミなどの害獣を駆除してもらう、いわゆる「害虫・害獣駆除サービス」の相談が、全国の消費生活センター等に寄せられているという。 インターネットで検索して出てきた格安料金を提示する業者に来てもらったところ、ネットの表示とかけ離れた高額料金を提示される事例が多く、相談件数はここ数年増

        • 自転車事故とヘルメットについて

          令和5年の交通事故統計をみていると、自転車乗用者の死者が頭部損傷によが原因であるという。 |頭部損傷による死者数 自転車乗用中死者の損傷主部位としては「頭部損傷」による死者が多かった。 24時間以内死者数では5割以上、30日以内死者数では8割以上が頭部損傷だったという。 過去5年間(令和元年から令和5年まで)の累計でも頭部損傷は同様の傾向にある(下グラフ参照)。 |致死率高い頭部損傷 頭部損傷の死者が多いが、交通事故統計をみると、自転車乗用中の交通事故死者のヘルメッ

        不法行為とは!~ちょっと解説

          自転車関連事故の実態・・その2

          令和5年(2023年)中の自転車関連事故について警察庁の統計を見てみるとほぼ前回その1で記載したような傾向にある。 |概括 交通事故の発生件数や死傷者数は昭和45年ころをピークに大きく減少してきた。 ※折れ線の赤色が死者数、橙色の線が負傷者数、黒色が発生件数、緑色が運転免許保有者数、青色が自動車保有台数を示す。 しかしながら、近年は自転車関連の交通事故の占める割合(構成率)が増加傾向にあり、令和5年は自転車関連事故が全事故件数の23.5%を占めている状況にある。 |

          自転車関連事故の実態・・その2

          知っているようで知らないルール~積載制限

          知人と話をしていたところ、車の積載制限に関するルールが変わっていることを知らなかった。周りの人にも同じような人がいたので、ここで説明することに。 |何が変わったの? 自動車の積載制限については道路交通法(第57条)で定められており、具体的には道交法施行令に規定されている(施行令第22条第3号など)。 道交法施行令の改正及び施行により2022年5月から新基準が適用されているのだ。 主な改正点は ○ 自動車に積載できる荷物の長さや幅 ○ 車体の左右からはみ出して積載すること

          知っているようで知らないルール~積載制限

          風俗営業法をのぞき見る

          風俗営業法という法律があるがご存じですか? 風俗に係る営業に関して、営業時間、営業区域等を制限し、年少者(18歳未満)の立ち入りを規制することにより、風俗業務の適正化を図ることを目的としている法律です。 風俗営業と一口にいうが実は幅広く、法的な規制が掛かっているんです。 ちょっと覗いてみますね。 |風俗営業とは 風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律(以下、風適法と略記)第2条第1項で定義されている一定の営業をいい、キャバレー・料亭・クラブ・パチンコ店・ゲームセン

          風俗営業法をのぞき見る

          中型、大型2種などにもAT限定免許導入へ…警察庁がパブコメ開始

          警察庁が、中型や大型免許にAT限定免許等を検討中でパブリックコメント(パブコメ)を開始したのでその概要を書くことにする。 |現状 現在の自動車の免許区分としては  「普通」(3.5トン未満)  「準中型」(3・5~7・5トン未満)  「中型」(7・5~11トン未満)  「大型」(11トン以上) であり、さらにそれぞれの区分に対応した2種免許がある。 また、市販の自動車には、AT(オートマチック)とMT(マニュアル)の二つのパタンがある。 AT限定免許の制度は、1991年

          中型、大型2種などにもAT限定免許導入へ…警察庁がパブコメ開始

          簡単に稼げる副業なんて無いよ!

          近年、簡単に稼げる副業とかバイトなどと銘打った副業やバイト広告がSNSや雑誌、街角などに掲載されているようだが、簡単に稼げる副業などあるはずがない。 闇バイトと言われるように、どこかに大きな落とし穴があることを忘れてはいけないのだ。 |Web検索 「簡単に稼げる副業」「簡単に稼げるバイト」というキーワードでWeb検索をしてみると、 うわあ~~~出るわ出るわ・・・ ※「タイパ」とはタイムパフォーマンスのこと。 つまりかけた時間に対する効果、すなわち時間帯効果のこと。 時間

          簡単に稼げる副業なんて無いよ!

          令和6年春の全国交通安全運動期間中の交通事故発生状況について

          令和6年春の全国交通安全運動は、4月6日(土)から4月15日(月)までの10日間、3点を全国重点と、必要に応じて地域の交通事故実態等に即した重点を定めて実施された。 その結果が警察庁から発表されたので読み解くことに。 |全国重点 ・「こどもが安全に通行できる道路交通環境の確保と安全な横断方法の  実践」 ・「歩行者優先意識の徹底と「思いやり・ゆずり合い」運転の励行」 ・「自転車・電動キックボード等利用時のヘルメット着用と交通ルール  の遵守」 |交通事故発生状況 春

          令和6年春の全国交通安全運動期間中の交通事故発生状況について

          投資詐欺による被害が多発している?

          全国的に投資詐欺、SNS投資詐欺といわれている詐欺事案が発生しており、その被害額も高額化しているという。 テレビやラジオ、ネットニュースなどでも、被害に関する報道が毎日のように流れてくるが、それでも被害者が続出している。 最近の報道を紹介するので、被害に遭わないようにして欲しい。 最近の高額被害に関する報道を集約してみると、なんと億単位のお金を振り込んだ被害者もいるとの報道もあるからびっくり。 |投資詐欺の手口 投資詐欺の手口としては ・ 有名な実業家やそのアシスタン

          投資詐欺による被害が多発している?

          令和5年版 犯罪白書 にみる少年犯罪

          令和5年版の犯罪白書に少年犯罪をみていたら・・・。令和5年はまだ少年の定義は20歳未満でしたったのでその点を踏まえてみてみます。 なお、添付した図表は特段の表記が無いものは犯罪白書(令和5年版)より転載したものである。 |刑法犯の検挙人員 少年による刑法犯、危険運転致死傷及び過失運転致死傷等の検挙人員並びに人口比の推移(昭和21年以降)は下表のとおりである。 これまで大きな3つの波(ピーク)を感じる。 昭和においては、 ・昭和26年の16万6,433人をピークとする第一

          令和5年版 犯罪白書 にみる少年犯罪

          自転車関連事故の実態は・・その1

          交通事故が減少してきた中で自転車事故が占める割合が多いと言われている。 なぜ自転車事故の割合が高いのか・・・。とりあえず2022年までの事故で考える。 |自転車関連事故の構成比が高い| 交通事故に占める自転車関連事故件数と全交通事故に占める自転車事故件数の構成比をみてみると、自転車事故も全事故の減少に伴い減少してきた(平成15年と令和4年を比較すると約4分の1に減少)が、交通事故全体に占める自転車事故の割合は増加傾向(4.1ポイント増加)にある。 推移は下グラフを参考にし

          自転車関連事故の実態は・・その1

          2023年中の30日以内死者数を読み解く

          30日以内死者について前回記載しましたが、今回は警察庁が公表したについて読み解きますね。 |30日以内死者数の推移 前回も掲載したが、交通事故死者数の実態をより正確に把握するために、全国の警察で、令和5年(1993年)から「30日以内死者数」の統計を取り始めた。 その推移をみると以下の表・グラフのとおり。 従来の24時間死者数と比較しても大きな変化はなく、この30年間の年別における差をみると24時間死者数の最大1.23倍程度(123倍)である。 |令和5年の30以内死

          2023年中の30日以内死者数を読み解く

          交通事故統計_30日以内死者数とは?

          警察庁が令和5年中の交通事故に関し「30日以内死者数」を公表した。 この内容については後ほど読み解くことにするが、まずは交通事故統計について簡単に説明をしておきます。 |二種類の交通事故統計 交通事故に関する統計を耳にするが、交通事故統計の取り方、特に死者数の統計には二種類ある。 1つは、通常「交通事故死者数」といわれている死者統計。これは「24時間以内死者数」といわれているもので、「交通事故の発生から24時間以内に死亡した人の数」ということだ。 この24時間死者統計と

          交通事故統計_30日以内死者数とは?

          ~ 動物虐待 ~

          警察庁が「令 和 5 年 に お け る生 活 経 済 事 犯 の 検 挙 状 況 等 に つ い て」という統計データを公表した。 今回はこの中の1つ「国民の健康や環境等に対する事犯」の動物関係事犯を読み解くことにする。 |生活経済事犯とは 警察が取り扱う事案は幅広く奥も深い。 生活経済事犯とは、警察庁生活環境課が所管する事務である。 生活経済事犯とは、消費者取引の安全・安心を阻害する事犯、知的財産権侵害事犯、国民の健康や環境等に対する事犯など、金融、商取引、環境、衛

          ~ 動物虐待 ~