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『驀進! 真昼の妖怪:反・脱原発デモ取材の夏 / The Mysterious Phenomenon at Midday - A Summer Spent Covering Anti-Nuclear Demonstrations - 』

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千駄ヶ谷付近。

 手短かに書いていく。先ごろ、理化学研究所によって原発から生み出される使用済み核燃料、『核のゴミ』廃棄物に含まれる放射性物質をより安全な物質に変換する、元素変換技術、その根幹となる新型加速器超電導リングサイクロトロン「SRC」が考案され、技術的なメドがついたとして、2040年までに実用化に向けた開発が本格化するとし、論文も発表される。これが確実のものとなれば被災地にとっては朗報である。汚染水はいまも増えつづけている。1日あたり約170トンである。汚染水タンクは22年の夏には限界に達する。もはや時間的余裕はない。技術者・学者の日々の努力に期待したい。/ さて、震災・事故後、いくつかの奇妙な社会現象があった。印象に残ったものとしてはフリーランス、某活動家と称する個人、小規模な集団の増加であった。その中身は、いずれもそれらしき経験もまったく何もない素人だった。中には手のつけられない瘋癲白痴 (ふうてんはくち) がちらほら見受けられた。この増加に拍車をかけたのが、SNS. Facebook 等の普及浸透があった。自由にモノが言える開放感、しかし、自由にも重い責任がともなうという自覚の薄さが露呈してしまい、その結果トラブルになるケースが後を絶たなかった。

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総理官邸前。

「2012.6.23.俳優 山本太郎 氏 反.脱原発デモ総理官邸前、旧民主党野田政権下」

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総理官邸前。

(注) ここで取材した方々は明確な信念を持っておられた事を述べておく。

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総理官邸前。

 最後に、複数の放射能除染業者、学者の登場である。いくつか取材を行なったが、いずれも的を得ない。筆者は、某自治体で行われた除染技術の説明会を取材した。(ナノ銀素粒子)後に、自治体側は、計測しているがあまり思うような結果は得られない、との回答だった。これに学者は言う、計測の仕方に問題がある、=あそこは素人だから=、このひと言で切り捨てる。これには絶句した。では、何のための新技術の説明会であったのか、相手が理解するまで、足を棒にしてでも通いつめて説明するのが研究者、学者ではないのか? おエライ学者様というのは、どうも自分の意見が通らなくなると、相手を高飛車に見下す癖があるらしい。この技術の論文はいまだに陽の目を見ず、終いには、他者、多方面からの圧力がある、陰謀論にまで発展する。そのへんの低レベルな発想に問題があるのではないか? 自己正当化という病ではないのか?取材にもムダがつきものだが、時間と金の無駄、これも仕事のうちとして解釈し、前に進んで行くしかない。学者様よ、関係者への礼を尽くし、ひと眼に触れず、陰で動いた人間がいたことを忘れるな。学者としての社会的責任、自覚を持って行動していただきたい。

千駄ヶ谷付近。
千駄ヶ谷付近。

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