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サシ飲み日記 vol.23 ひとりごと

肩書:旅人 料理人 元オーナーシェフ 地域おこし協力隊 朝カンパリ発起人 青島ごっこ発起人 TBS(タオルは帽子ソサエティ)発起人 長文芸人 白雲座歌舞伎保存会下っ端など
名前:ちゅう(下呂市門和佐)
出身:兵庫県加古川市(山口県周防大島)
口癖:ニュアンス だいたい イメージ ヘルツ ノリ 乾杯 テンポ 感覚 雰囲気 考える 掘り下げる
性格:気分屋

昨日誕生日で。
しかも40歳!大台!メモリアル!おっさん!おめでとう!
出産直後の嫁さんと名古屋で過ごす予定だったんだけど、毎日新聞の取材入ったのと、市役所に出産報告というかこれからのこととか色々話しに行ってて。
気付いたら19時過ぎてて。
妻が入院してるこども病院?出産病院は21時面会終了で。
名古屋もう間に合わん。
おっさん記念日家族で過ごせなくなった。残念。
『誰か一緒に飲んでくれる人いないかなぁ?』
超悩んでて。

「ひとりでサシ飲みしちゃえばいいんだよ☆」
『マジ?ってか、それめっちゃえーやん!今夜は自分のためだけに時間を使う。ある意味究極の贅沢。やっちゃうか!ピアの肉屋の激ウマ叉焼買って!』
「やっちゃうの?マジで?バカだねぇお前!」
『今更だよ。自他共に昔から認めてるさ。』
出てきたね。もう1人のオレ。

昔、北野武がテレビで言ってたんだよね。
もう1人の自分がいてさ、そいつと対話するんだよ。
お前って馬鹿だよなぁって。自分で自分に言ってやるんだ。
こういう時間の使い方が大切で贅沢なんだ。みたいなニュアンス。
タモリも言ってた気がする。

ということで、ひとりサシ飲みスタート☆
以下ひとりごと。

■移住(定住)
「下呂市門和佐に移住して1年過ぎるけど、どーなんだ?慣れたか?生活。」
『生活に慣れたかどーか、まだわからんね。だって寒すぎたからさ。去年の冬。こいつを今年乗り越えれるかがポイント。だって氷点下15度だよ?寒いを通り越して痛いじゃん!』
「布団から出れんかったよな!」
『だけど去年より寒く感じない自分がいるんだよね。1年過ごせば慣れるのさ。身体。人間ってそういう風にできている☆』
「自転車旅でも似たようなこと思ってたよな。身体は環境に馴染む。人間はそういう風にできているって。」
『そだね。そんなもんだと思ってるよ。所詮動物なんだ。人間も。生存競争に勝つためには遺伝子レベルの適応力が求められる。知能でも力でも運動神経でも芸術センスでもない。それらは時代や環境で価値が変わる。環境の変化に対応する能力こそが強い生命。ってニュアンスだね☆』
「今の時代の日本で生きていくためにはお金も必要だぜ?」
『もちろん考えてるさ。そのための移住だし。嫁さん子供、自営業。料理人、生産者、ストーリー、土地、気候。総合的に考えたら都会は向いてない。制限される。』
「田舎、子供の頃から好きだったもんな。爺ちゃん婆ちゃんの家、山口県周防大島。最高だったよね!」
『大島も移住先で考えてた時期あるんだけどね。嫁さんのひとこと。「名古屋から遠すぎる!」』
「アイツには逆らえんな。」
『そらそうさ。逆らったらおしまいだよ。』

■料理(変化)
「で、どーなんだ?料理というか食材に対する付き合い方とか変わったのか?下呂へ行って。」
『変わったね。間違いない。生産者さんとガチで繋がるって面白いんだよ。都会じゃなかなかできなかったってのもあるんだけど、やっぱり楽しい。食材にはストーリーがあるからさ。生産者さんの想いだけじゃなく地理気候歴史。全部だね。意味がある。付き合い方変わるよ。そのままで美味いんだから。手を加える部分は加えるけど。なんつーか。かっこつけなくていい部分見えたというか。シンプルに仕上げたいというか。』
「スパイスは封印?」
『それは違う。東南アジア、中央アジア、インド、中東とか。世界中だね。いまだに残ってる料理には必ず意味があって。』
『伝統を引き継ぐことも大切だけど、それはどっちかといえばよそ者の仕事じゃなく、地元の人が引き継ぐべきだと思うんだ。よそ者としての役割は今までの経験生かして、今までなかったものを下呂で、上原で創り出すことの方が大切で☆』
「名物料理だよね?」
『この前、保存食の交流会みたいなのあって参加したとき、揖斐川町だったかな?柿で地域おこしって感じでやってるって聞いて。元々柿を有効活用する文化なかったみたいなんだけど。10年とかそんくらい前から始めたって。今はもう名物、その地域の伝統!みたいな?そういうのって面白いよね。創っちゃったんだよ。なんでもそうだけど元々そんな文化、存在すらしていなかった。』
「これでやる!って目星はついたのか?」
『今までの経験だとカレー。間違いない。野菜に水に。ほんまに美味しく仕上がる。』
『あと注目している食材は鯉。素晴らしい食材!水が純だから泥くさくないというかただただ綺麗な味。驚いた。』
『もしも、こいつがどーん!ってくることがあったらさ。そこら中に池あるやん。みんなの家の庭に。鯉育ててもらって、オレが買って料理して販売して。お土産とかも創っちゃって。ってなったら、オレの仕事だけじゃなく、オレが直接雇用とかじゃなく、鯉の生産者さんも潤う土台が創れるんじゃないかなって。それがある程度稼げる仕事になったら、移住者だけじゃなくUターン者も増えるかもなって。妄想段階だけど。』
「目星があるならいいんだ。」
『そのためにもまずは調理場だね☆創らなきゃ!』

■適応力(地域)
『適応力こそが生命力、継続に直結するって思っててさ。人間そのものだけじゃなく生命全体に当てはまることなんだけど、地域もそーだって思ってて。』
「地域も?」
『地域も生きてるからね。人類の歴史掘り下げると。いくつの街や地域が産まれ滅んだか。生き物だよ。』
『時代の変化で生活って変わるやん?田舎だからできる昔ながらの生活って凄くいい響きなんだけど、実際ほとんどの人スマホ持ってるし、車乗ってるし。ガソリンとかネットとか。昔はなかったのに。自覚してるしてないは置いといて、時代の変化についていってるんだよ。適応しているんだよ。日本の田舎も。地域として。すごいことだと思うよ。人間の適応力って!』
『って考えたら、本当の意味での昔ながらの生活ってのは現代日本に存在していないんだよね。100%自給自足で生きている人は置いといて。集落、地域で考えたらそんなところはほとんど存在しない。』
「現代版!昔っぽい生活みたいな?」
『そんなノリ。』
『で、過疎化が進んで消滅していく集落に足りなかったものって、一概に言えないんだけど適応力だったと思うのよ。』
「変化に対応できなかった?」
『そだね。継続って変化だからさ。ある意味。矛盾しているようだけど、現実そう。生命も地域も会社など経営も変化し続けているんだよ。時代に合わせて。』
『よそ者?そんなもんはいらん!=移住したいなぁって思った人が来るチャンス潰す=人口増やすきっかけ潰す。』
『娘の彼氏が気に食わん!結婚?認めん!出て行け!=駆け落ち?=人口が減るきっかけ作る。』
『もちろんこれだけじゃないけど、最近秋田県だったっけ?知事か誰かが県民の前で話ししてるとき、「人口減ってるのどーにかしろ!」って暴言吐かれたときの返しが、「お前たちが受け入れないからだろう!」って言い返したみたいで。』
「政治だけでどうにかなる問題じゃない。」

■歴史 音楽 物理学者
▼最近の若者はなってない!
byアナトリア博物館 紀元前3000年の粘土板 5000年前
▼エジプトあたりの古い壁画の文字に「昔はよかった…」なんて書いてあるらしい。
by斉藤和義 ひまわりの夢
▼常識とは18歳までに身につけた偏見のコレクションである。
byアルバート アインシュタイン
*人類の精神面は遥か昔から大して進化していないのさ。って話。

■適応力(コミュ力)
『結局さ、コミュ力だと思うんだよ。地域活性も地域存続も多様性を認めることも。全て。ある意味生きるってことは。』
「コミュ力って確かに大切。」
『って考えたら、下呂、上原、門和佐はコミュ力=適応力あるんだよね。マジで。だって歌舞伎初心者に下手くそでもいいからやれ!ってやらせてくれるんだよ。古民家で厨房つくって店やりたいって言ったら、探すところから交渉から今後の話まで付き合ってくれたり。マルシェするから出店して!って1回も会ったことない人からSNSで誘われたり、移住者目線で生徒たちに下呂の魅力話してくれ!って学校から頼まれたり。』
『宴会やるから来い!子供生まれたか?おめでとう!お前のカレー食ったことない味だけど美味いなぁ。髭剃ったか!ない方がええぞ!草刈機はこうやって使うんや!』
「みんなコミュ力ありすぎ!」
『そういうこと。この地には多様性を認める土台が存在する。間違いなく強い。わからないけど、下呂温泉って昔から観光客来る地だし、白雲座歌舞伎もそーだよね。いろんなとこから人来てるから。』
『今は人口減ってるけど。でも、ちょっとしたきっかけひとつでガラって。変わるかもしれんのよ。10年くらいかかるかもやけど。街おこし上手いことやってる地域って、よそ者の外のアイデア取り入れてるしさ。強いスポーツチームもそう。サッカーも野球も。外の血取り入れてる。』
『オリジナリティだけじゃ今の時代対応できなくて、ユーモアがすごく大切で。あとはチャレンジ精神だね。』
「街おこしってあれだよね、よそ者、若者、馬鹿者がきっかけになるって。」
『それそれ。オレはもう若くはないけど、この地ではまだまだ若者扱い。条件満たすためにも、もっと馬鹿にならなきゃいかんって本気で思ってる。』

■地賛地笑(地産地消)
▼賛:讃える 褒める 助ける
▼笑:笑う
『地産地消の一歩先!だね。これからは。地賛地笑☆ウケるでしょ?』
「笑うために地域を讃える、褒める、助けあう!」
『そーそー、そんなノリ。もちろん地域内だけじゃなく地域外も巻き込んで。』
『生産者さんたちと一緒に稼いで笑う。地域外から来たお客さんたちが料理食べて笑う、食材気に入って笑う。何回か足運んでくれたら人や地域や伝統に惚れ込んで笑う。』
「笑うって笑顔だけ?」
『基本はそこだけど、稼ぐとか仕事を創るって部分がでかいかな?稼げたら嬉しいやん。人口増えたら嬉しいやん。地域存続するやん。笑うやん。みんなハッピーやん。』

■百笑一起(百姓一揆)
▼笑:笑う
▼起:起こす 起業 活動を始める
地賛地笑とほぼ同じ。
1回起こす。100回笑うために。
よーするに現代版、百姓一揆ってイメージ。
オレたちは地歌舞伎やって仕事もやって畑も田んぼもやって!とーちゃんやって家族支えて!すげーだろ!かっこいいだろ!って。全国に知らしめるみたいな。

■言いたい
「地賛地笑と百姓一揆ってことば、言いたかっただけでしょ?」
『ご名答!最近クラファン資料づくりで思い付いてさ。ネットで調べたら既に使われてるっぽいんだけど。だけどそれだけじゃない。』
『ただのひとり飲みのことを『サシ飲み』という形で公開したかったんだよ!』
「ただの変態やん!」
『今更さ。みんな知ってる。』

■嫁
サシ飲みオレとやるで!って思いついたあと。電話で。
「バカじゃないの?」
『そだね。バカなんだよ。ごめんね。バカで。』
「wwwwwwwwww」
『草生えすぎ!』
「ひとり飲みじゃん。ただの。」
『究極の贅沢でしょ?誕生日。ひとりで過ごすって。』
「奥さん子供いてそんなことできる人、中々いないかもね。出産のタイミングとはいえよく思い付くもんだ。贅沢者!」
『面白いでしょ?好きになった?』
「バカじゃないの?」
*ちなみに嫁さんの口癖はバカじゃないの?で、大竹しのぶがさんまに言い放つようなノリで言う。

サシ飲みやったみんな!
facebookで副音声アップしてね☆
それで完成する。という妄想。
タグ付け必須。
オレの主音声、グダグダやから◎

時代は『サシ飲み』だね☆
ということでvol.24へ。
to be continued

*参考資料*
『サシ飲み』
https://note.mu/cyu/m/m77de18d4b3db

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脚色はご愛嬌☆

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