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新アングラ東京学[2015年1月号第1特集]

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記事一覧

晴海から外苑に強行移行!新国立競技場の論点

――東京五輪の開催が決定したものの、インフラの整備については多くの課題が山積みになっている。なかでも新国立競技場をめぐっては議論が絶えないが……。

新国立競技場の公式HPより。

石原慎太郎元東京都知事が2006年にブチ上げた「2016年東京オリンピック招致計画」。この時はブラジルのリオデジャネイロに敗北したが、猪瀬直樹体制に代わって再び2020年招致計画を遂行。見事に招致を勝ち取り、日本は歓喜

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尖閣諸島購入費15億円はどこに? 石原・猪瀬・舛添知事公約の行方

――新たな財源として声高(?)にカマされた「カジノ構想」、土壌汚染問題が焦点となった「築地移転問題」、さらには尖閣諸島購入費で集めた15億円の寄付金など、多くの人がすっかり忘れているであろう都知事による公約や政策……。一体今、それらはどーなっているのだろうか?

『石原慎太郎を読んでみた』(原書房)

「TOKYO」──。2013年9月7日にブエノスアイレスで開かれたIOC総会で、東京の名が読み上

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潮吹きたい! ホモに萌えたい!女の欲望叶える【秘】スポットに潜入

――女の人が今何を考え、どこで遊んでいるのか、読者諸氏はご存じだろうか? 筆者(男)はまったく把握していなかった。東京のいたるところに男子禁制よろしく女性が女性だけで楽しむ娯楽場が存在する。秘密の花園に誘われ門戸を叩くと、「なんじゃこりゃ」の連続で……男には見えない新しい東京の姿がそこにあった。

毎年夏の恒例になった「an・an」のセックス特集。エロメンが登場する付録DVDの内容も話題に。

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町の集会所が”宗教法人”になるまで……GHQの脅威と戦ってきた神社と神職の基礎知識

――山や川、木や花など、自然のすべてのものには神が宿る……そんな八百万の神を信仰する、寛容な宗教である神道。まずはその歴史をさかのぼってみよう。

神社本庁ができたことにより、神職同士の交流が生まれたことも確か。

日本における神道の歴史は、戦前と戦後で大きく分けられる。戦前の神道は神社を中心とする「神社神道」として、各地域の文化や伝統が色濃く反映されていた。ところが戦後、1945年に連合国軍総司

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“専業神主”でも儲からない!パワスポ天国・東京の神社の本音

――神社界の中心といえば、”日本の総氏神”を祀る「伊勢神宮」だが、一方で、伊勢神宮に祀られる天照大神のご子孫・天皇陛下の居られる東京は、”神社ビジネス””神様の力”において、共に日本の中心地となっている。果たして、そんな現状に隠された、神社界が抱える不安とは?

愛宕神社のバーチャル参拝を通し、直接行けないながらも、神社に触れられると喜ぶ声もある。

年の瀬も迫り、初詣に出かける予定を立てている人

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東京産ヒップホップ&レゲエのウラ側――【MC漢と若旦那】が語るトーキョーの不良と音楽

東京産ヒップホップ&レゲエのウラ側――【MC漢と若旦那】が語るトーキョーの不良と音楽

――全国の若者たちにアツい歌を届けてきた若旦那と、地下社会のリアルをラップしてきたMC漢。前者は世田谷出身であり、後者は新宿をレペゼンするラッパーだが、もともと古くからの友人だという。そんな2人の音楽家は、東京のどんな風景を見てきたのだろうか? そして、いかにして自身の表現を見いだしたのか?

(写真/喜多村みか)

11月にリリースされたニュー・アルバム『WAKADANNA 3』の”絶対に諦めな

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銀座、六本木、青山、そして中目黒へ……芸能人が集う街の時代的変遷

――芸能人は、良くも悪くも世の中を映し出す鏡のような存在だ。どんな街にどんな芸能人が集まっていたかを見れば、その時代の空気が浮かび上がってくる。かつて大物芸能人が集う場所は銀座と相場は決まっていたが、いつしか六本木、青山、中目黒へと南下している。その変遷を追ってみたい。

今も昔も“この街で飲むこと”がステータスとされている銀座のネオン街。

 1950年代半ば、黄金期を迎えた映画産業は中村錦之助

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POPEYEは◎、BRUTUSは×! オシャレな「東京」がここにある!? 「東京特集」雑誌レビュー

――本誌では初となる「東京特集」だが、「いま”旬”な東京スポット」を取り上げる、カルチャー誌や情報誌の特集は定番だ。そこで、今年に発行された「東京」特集を徹底比較。いま盛り上がっている”東京”はどこなのか、各誌の企画力をレビューしてみたい。

東京特集は情報誌の定番。とはいえ「東京」とひとくくりにしてしまうと範囲が広すぎるのか、情報誌の場合は都内のエリアを限定した特集が多く見受けられる。一方、「東

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銀座に密集するも補助金依存……都内に点在する"アンテナショップ"のさむ~い経営事情

――東国原前宮崎県知事がメディアの注目を集めていた頃、新宿駅にある宮崎県のアンテナショップもまた、注目を集めた。現在、各県のアンテナショップが銀座や新宿の一等地に乱立するが、その経営の裏を覗いてみると、なかなか厳しい状況があるようだ。

有楽町にある北海道のアンテナショップ「どさんこプラザ」のお弁当。見た目は素朴だが、しっかり具がつまっていて、なまらうんめぇ。

その店頭でご当地フレーバーのソフト

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創価vs幸福の科学どっちの不動産ショー!? 白金と信濃町、団体の性格が見えるその配置

――日本の新宗教界で長きに渡って存在感を発揮してきた創価学会。対して幸福の科学は、近年政党活動に乗り出したり、凄まじい速度で「霊言本」を刊行し続けたりと、話題に事欠かない団体だ。この2つの東京23区の施設分布を見ると、両団体の取っている方向性が見えてくる。

港区ギリシャ化計画!?
幸福の科学
■「大川」の表札かかる建物も設立/1986年 指導者/大川隆法 信者数/1100万人(自称/09年時点

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激戦区は港区!東京新宗教マップ【創価学会vs幸福の科学】陣取り合戦

――東京は、伝統宗教の巨大施設がそびえる一方で、新宗教がひしめく都市でもある。本稿では、都内に存在する主要な教団の立地をマップ化すると同時に、創価学会と幸福の科学という、日本の新宗教界で存在感を発揮する二大教団がどんな地域に支部を置いているのかを調べることで、その不動産事情を考察する。

『都心に住む by SUUMO』(リクルートホールディングス)

日本の首都・東京には、約9000個弱の宗教団

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なぜド田舎の江戸を改名もせずに幕府を開いたのか?家康の情念が東京を作った!?タブーなき“最新”皇居ガイド

なぜド田舎の江戸を改名もせずに幕府を開いたのか?家康の情念が東京を作った!?タブーなき“最新”皇居ガイド

沼地だったド田舎の江戸を家康が開拓した――とはよく知られたストーリーだが、その裏には、家康のある“覚悟”があった!?戦国末期と江戸末期、なぜ“江戸”という土地が選ばれたのか? 江戸の歴史を踏まえて考える、ちょっとナナメな皇居ガイド!

■玉音放送など数々の歴史の舞台に
皇居前広場
江戸期には西の丸下と呼ばれ、有力譜代大名や老中・若年寄などの大名の屋敷跡が立ち並んでいたが、明治以降、広大な広場となり

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不可視化される宗教施設外国人"異質"スポット【秘】探訪

不可視化される宗教施設外国人"異質"スポット【秘】探訪

――東京の中には、日本人という同質の民族だけではなく、多くの外国人が生活をしている。コンビニなどでしか触れ合うことのない彼らの生活を観察すれば、我々が気付きもしない異質な場所が浮かび上がってくる。彼らの生活の礎となっている宗教施設を探訪し、東京のはざまに潜む異質な空間を浮かび上がらせてみた。

ほぼ無宗教に近い日本人からは想像もつかない、敬虔な暮らしをする人々がいるのだ。

現在、東京都民人口13

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テレ東のパクリ文化は古き良き伝統!? 2局の善悪を占うテレビマン座談会

――テレ東とMXの企画力や構成力は、果たしていかなるものなのか?在京キー局とローカル局のプロデューサー/ディレクター、そして制作会社関係者が語る、2局の体質と構造を考察。

【座談会参加者】
A…大阪準キー局関係者
B…都内キー局プロデューサー
C…都内キー局ディレクター
D…仙台ローカル局ディレクター
E…CS放送局ディレクター

E 僕は東京生まれ、東京育ちですが、今回のサイゾーの特集である”

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