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映画「夢みる小学校」を観て

映画「夢みる小学校」の上映会に行ってきました。知人に勧められて、観たいと思ってた映画です。

全国各地の“自由な”学校を追ったドキュメンタリー。
国語や算数などの教科学習ではなくプロジェクト学習を中心に学ぶ学校や、通知表のない学校、校則を一つずつ無くしていき、最後には校則も定期考査も無くした学校。どれも、文科省に認定されてる私立学校や公立学校です。

いい意味での驚きや疑問がたくさん沸いた映画でした!
以下、感想をぽつぽつと書きます。

「評定」は義務ではない

なにより驚いたのは、学校では評定を付けなければならないという法的根拠はない、ということ。「成績を付けなければならない」「だから、客観的な採点基準が設定できることしかできない」と思い込んでいました。それが障害になって、やりたくてもやれないことが多いのではないでしょうか。

評定は必須ではないと知って、それならもっと自由にできるじゃん!と思いました。でも、成績がなかったら内申点や推薦入試はどうなるんだろう。

地方創生とのつながり

この映画に出てくるような魅力的な学校が地方にあったら、子どものいる家族にとって、その地を移住先として選ぶ理由に十分なると思います。“地方創生と教育は切っても切れない関係だ”と、ある人から聞いたけれど、本当にその通りだと改めて思いました。

「自由」についての考え方

映画の中で、「『自由には責任が伴う』と多くの大人は子どもに言うけれど、この学校では子どもはただ自由にしていていい。責任は我々大人が取るから」という先生がいました。少し前に「自由」についての記事を書いたけれど(こちら)、私にとって自由ってすごく大事なキーワード。
自由と責任は、私もずっとセットにして考えてきましたが、そういう考え方もあるのか!と目から鱗でした。
子どもも自由と責任について学ぶのがいい、という人もいるけれど、責任は大人が取るという考え方と、根本的に何が違うんだろう。

最後に

この映画では成功している学校ばかり取り上げられていますが、その裏には、同じような取り組みを試みて失敗した多くのケースがあるだろうし、そもそも「自分の力では無理だ」と変革を諦めている多くの先生がいらっしゃるんだろうなと思います。いろいろな問いを持ち帰った映画でした。

上映会会場の「国境のないお家 ULU」さんへは、初めて伺いました。京都の東寺の近くです。英語学童を中心に、国際交流のイベントなどを行なっている場所だそうです。
スタッフの方々とも少しお話ができて、思いを持って場づくりをされているのだな、ということが伝わってきました。
大人向けのイベントもあるそうなので、また伺いたいと思います!

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