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あたらない未来予測と、あてのない未来創造

「3年前の自分が、今の自分を想像できただろうか?」

これに堂々と「はい」と答えられる人は滅多にいない。

少なくとも僕自身もその経験はない。

ビジネス書だったか歴史書だったか定かじゃないけど、誰かが「未来予測はできない」と断言していた。そこには確か、「サブプライムローン問題が起きたときですら、各国政府や国際通貨基金(IMF)は一定の楽観的な未来予測があった」といったことが書かれていた。

最高峰の知と膨大な経験則が結集しても当たらない未来予測なんて、どれだけの個人ができるのだろうか?

それでも僕らは、懲りずに未来を描く。

いいじゃないか、あたらなくても。と思う。

僕らがしているのは、未来予測ではなく、未来創造なんだから。

未来予測は「こうなるだろう」という他人事。
未来創造は「こうなるように、こうしていこう」という主体的な選択。

未来創造には、マニュアルがない。ただし注意書きが一文だけある。

「創造した未来にとらわれないように」

今思い描く3年後と、1年後に描く2年後は、同じ地点。確かにそうなのだけど。今の自分と1年後の未来の自分は、同じことを考えていないから。同じ未来を望んでいないかしれないし、違うルートを考えついているかもしれない。僕らは、常に前に進んでいるのだから。

創造した未来像にとらわれない。

そしてそこに到達するルートにもとらわれない。

それでも僕らは未来を創造し続ける。

他人事ではなく、あくまでも主体的に。