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『MEG ザ・モンスターズ2』は神話だ!スラムダンクの最終公開日とバッティングしたら、変な感情が湧いた話

 先日、8/31のレイトショーだったんですが、観てきたんですよ。『MEG ザ・モンスターズ2』

 前作に引き続き、ジェイソン・ステイサムが、デカい古代ザメと戦って、殺して、生き残るだけの映画です。

 そんなことは観なくても分かる。けど、これが面白いんですよ。こんな書き方をすると「前作と同じじゃねーか!」と言われそうですが、全然違います!

 一作目は、『デカ古代ザメ VS 最強レスキュー隊員ステイサム』というシンプルな対立構造であり、構造がシンプルな分、ステイサムは過去のレスキューで犠牲者を出したという過去と対峙するというドラマとしては、なかなか深い味わいのある作品になってました。

 今回は、巨大ザメはもちろんですが、一匹や二匹なんてケチケチしません!倍以上に増えてます! それに加え、古代でかトカゲ、クソでか古代タコ、さらに海洋テロリストも参戦で、まさに四面楚歌な状態で最強レスキューから正義の海洋傭兵へとメガ進化したステイサムが、恐ろしき身体能力と幸運、そしてガッツで危機を乗り越えます。

 なかでも超深海まで潜ったステイサムが、凄まじい水圧に耐える為に、事前に同じ水圧の状態へと身体を慣れさせて、海底へと飛び出すというシーンがありましたが、物凄い水圧でもステイサムなら、ちょっと鼻血出すだけで大丈夫、というステイサムにしかできない芸当で乗り切ります。

 実際、科学的にどうであれ「まぁ、ステイサムだから大丈夫か!」と思わせてくれるのが、ステイサム映画の素晴らしいところであります。

 そして終盤。デカ古代ザメに対し、ステイサムが水上バイクに跨り、爆弾付きの槍で挑む姿は、もう映画ではありません、神話です。

 この映画はただのサメパニック映画ではなく、ステイサムという男が、この地球の大自然を、古代の神秘を、全てをひっくるめて「人間、なめんな!」の精神で立ち向かう、神話だったのです。

 今作は、8月25日公開の映画なんですが、今年観た映画の中では、何も考えずに観れる最も面白い映画です(暫定、あとコレ誉めてますから)! 公開が終わる前に早めに観に行くことをオススメします。

 あと余談なんですが、この日のレイトショーで、別のシアターから物凄い沢山の人が出てきて「何だろう?」と思っていたら、劇場版『スラムダンク』の最終公開日で、熱いファンの皆さんが劇場での最後の鑑賞を終えて出て来られてたんですよね。

 ふざけんじゃないよ! スラムダンクぅ!? こっちは人死にが出てるんだよ! それも一人や二人じゃないんですよ! 数十から、ヘタしたら百人規模の大惨劇なんですよ! 人間の横暴が古代の眠れるデカ古代ザメを蘇らせたという、社会への警鐘を促す問題作なんだよ!

 というのは心の叫びだけにして「この国民的なバスケ漫画/アニメ作品に、完全に乗り遅れたなぁ」という気持ちで劇場をあとにしました。

 『スラムダンク』にも、古代ザメやテロリスト、ステイサムが出てくれば、もっと面白くなると思うんですが……。

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