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『ダブドリ Vol.10』 インタビュー06 尺野将太(広島ドラゴンフライズ) & 岩井貞憲(アースフレンズ東京Z)

2021年1月22日刊行の『ダブドリ Vol.10』(株式会社ダブドリ)より、広島ドラゴンフライズ U15の尺野将太HC&アースフレンズ東京Z U15の岩井貞憲HCの対談の冒頭部分を無料公開いたします。*所属・肩書等は刊行当時のものです。ご了承ください。

日本バスケの育成現場の現状と課題について、自身も育成にフォーカスを当てた活動に精力的な元日本代表の渡邉拓馬氏がアンダー世代のコーチの2人とともに解き明かしていきます。

僕は指導者になりたいと思ったこと一度もない。(渡邉)

渡邉 僕、司会進行したことないんで、もう自由にしゃべっちゃって下さい。
尺野 僕は対談が初めてです。
岩井 僕もです。
一同 (笑)。よろしくお願いします。
渡邉 まずは指導者になったきっかけから聞きたいなと。僕はなりたいと思ったこと一度もないんですよ。
岩井 ハハハ。
尺野 えっと、僕は大学生のとき。恩師が日高先生(哲郎/元千葉大学教授)なので。
渡邉 ああ、はい。
尺野 日高先生と出会ったのと、あとは今、日本代表のサポートコーチとエルトラック(株式会社ERUTLUC/主に「バスケットボールの家庭教師」事業を運営)をやってる鈴木(良和)さんが先輩にいて。その2人からバスケを教わる楽しさっていうのを初めて感じたので、自分もそういう仕事に就けたらいいなっていうのが漠然とありました。で、良和さんに誘われてちょっとずつ指導者の道へ進みました。
岩井 僕は専門学校でアスレチックトレーナーを目指してたんですけど、実際になるにはなかなか難しいなと……。それでバスケットに携わることがしたいなと思って、尺野さんと一緒で卒業と同時にバスケットボールの家庭教師の入り口を叩きました。だから、その頃は将太さんと1年くらい一緒にやってました。
尺野 俺、大学生だったよね?
岩井 大学院じゃないですか?
尺野 院か。
岩井 はい、多分1年間くらい一緒にやってましたね。そこで良和さんとかいろいろな方にお世話になっていく中で、コーチを目指すことになって。

勝ち負けよりも、選手が一人の人間として成長していくところに喜びを感じる。(尺野)

渡邉 そうなんですね。当時から育成世代の子どもたちを教えたいって思ってましたか? 尺野さんはプロ選手を教えてた時期もあったじゃないですか。
尺野 まあ縁があって、女子日本代表や男子のプロチームも教える機会があったんですけど、一応5年間教員をやってましたし、もともとは高校生とかエルトラックでも子どもの世代を見ていたので、当時から育成世代が一番やりたかったですね。
渡邉 へー。
尺野 もちろん、トップでもやりがいを感じてましたよ。でもどっかでチームが勝つ、負けるということよりも、選手が一人の人間として成長していくところに携われるといいなとか、そっちに喜びを感じる部分があって。
岩井 僕はトップチームのサポートというか、関わりを持たせてもらったことはあるんですけど、バスケットボールの家庭教師から今もジュニアのカテゴリーがメインですね。
渡邉 いつかはトップチームの指導者になりたいっていう夢はあります?
岩井 今のところは考えてないですね。どうなるか分かんないですけど……。
渡邉 ニヤついてるから「隙あらば」っていう感じですね(笑)。
岩井 いやいや(笑)。尺野さんはトップチームの経験があるので、やっぱりユースの子たちに伝えられることも多いと思うんですよ。だから僕としてもトップチームにちゃんと携わって、またユースに戻ってくるっていうのは、自分のためにもユースの選手のためにもやらなきゃいけないことなのかなっていう思いはあります。
渡邉 ちなみに、2人は選手時代も含めてバスケットを辞めたいと思ったことってありますか?
岩井 どうですかね……。ただ、選手としての僕は全く実績がなかったので、選手でプロの水準になるのは絶対に無理だなっていうのは分かってました。
渡邉 どれくらいの時期ですか?
岩井 もう、早かったですよ(笑)。高校かな? 入部したときには「もう無理だな」って。まあ、ネガティブな感じじゃなくて、いい意味で切り替えようと。部活動は続けてたし、そこでトレーナーをしている中でコーチに興味が湧いてきました。それからは辞めたいと思ったことはないですね。

尺野岩井締め用

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今回のnoteでの公開部分は僅かですが、誌面では見開き7ページにわたってたっぷり語ってくださっています。続きは本書をご覧ください。

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