高校生の就職活動のコツ
高校生の就職活動でまず頭に入れておくべきことは、
1.最初の会社である一社目を大切にする
2.バイト感覚の就活をしない
ということです。
少し細かく見ていきましょう。
一社目を選ぶ事を大切にする
この最初の会社は、社会人がどのように生活をして、マインドを持って、さらにどのように仕事を進めているのかを教わる、大事な一社目である必要があります。一社目で学ぶ仕事の基本は良くも悪くも、その人の仕事の仕方に一生影響するからです。
一生の仕事の基本を教えてくれる一社目
実は、仕事の基本は学校を出てすぐの1、2年目だからこそ教えてもらえることが多いのです。一方で学校を出て3年目以降になると「こんなのもわからないのか」と徐々になってきます。ついには「学校を出てから今まで何をしてきたんだ?」となってしまいます。 だから「一社目」という、いわゆるキャリア最初の数年を使う最初の会社はこだわらないといけません。 これはバイト感覚ではないのです。
それなのに、一社目の就職の大切さをしっかり考えていないように見えるのです。もうすこし慎重にかつ真剣に考えてみるべきポイントだと思います。
バイトを選ぶ感覚での就職をしない
私が高校生の就職活動にたずさわり始めた最初の年、高校生の就職活動の印象はバイト感覚で就職活動を捉えているように見える、が第一印象でした。
見ていると高校生の就活で、この業界、この会社がよくて、このような仕事がしたくて、という考えを持っていない就活生が多い事がすぐに分かります。 一方で「高校生ではまだわからない」という本音もあるかもしれません。
一社目は少なくとも数年間働く可能性が非常に高い会社です。しかし、腰掛けのバイトの感覚で決めているように見えることが多々あります。これはあまり良い傾向としては捉えられません。
数年先のキャリアを考えた就職をする
なんとなく知っているからあの会社、という就職は後で大変になります。でも、なんとなく知っている、で決めることが多いのが実情ではないでしょうか。
例えば、コロナ禍になる前の昨年まであった合同説明会では、ビカビカしたかっこいいブースに集まる傾向がありました。また、名前が広まっている会社に集まる傾向もありました。
見ていると、そういう会社は就職しても数年先のキャリアイメージが沸きにくい傾向が強く、かつ若い人の離職率が高い会社が多いように見えました。さらに、何年いてもスキルが身につかないであろう会社も多かった。
まさに高校生は、なんとなく知っている、というイメージだけで決めている感じがしていました。
これは企業によるブランディングの成功といえます。ただ、就職する側の皆さんは、その考え方を一旦よそに置くべきです。前述のように高校生の場合は「まっちしているから」ではなく「聞いたことがあるから」という理由で志望するという人が多そうです。
ここで一旦考えて、聞いたことがある会社という理由だけ志望するのではなく、数年先の自分の姿を想像して、将来どうなりたいかを考えて志望先を決めてほしいと思います。
「バイト」ではなく「就職」する
いまから長くしなければならない仕事と、数年先を考えないければいけない自分のキャリアプラン。 その出発点である一社目には十分にこだわってもらいたいと思います。
進路指導の先生に聞くなり、職場見学に行くなど多くのことができるはずです。そういった機会を逃すことなくしっかりマッチした会社を選び、充実したキャリアを築いていただければと思います。