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商品開発はPMFの前に、POFであるかを問う

何か新しい商品をつくって世に出すとき、サービスを提供するとき、どんなことを意識しますか?

商品(サービス)開発において、PMFという言葉をとてもよく見かけます。

PMFとは、

Product Market Fit = プロダクトマーケットフィット

の略語です。

プロダクト(製品)が、マーケット(市場)に、フィットしている(合っている)状態を表す言葉です。ご存知の方も多いかと思います。

つくったものが、それを買ってくれる人たちに、ちょうどよく合っているのもだと、売り手にとっても買い手にとっても理想的な状態ですよね。

POFな商品開発

しかし、PMFを目指す前に、POFを目指すべきだと思います。

POFとは

Product Owner Fit = プロダクトオーナーフィット

の略語です。(造語)

プロダクト(製品)が、オーナー(所有者、開発者)に、フィットしている(合っている)状態を表す言葉です。

目線が先行して市場に向き、売れそうかどうかばかりに考えをめぐらすのではなく、自分がほしいものか、それが自分の暮らしに増えたらより豊かになるか。そこに重きを置いた商品開発が重要だと捉えています。

当たり前といえば、当たり前ですが、ときどき「つくった本人は本当にこれを使うのだろうか」と疑いたくなるようなものに出会うと悲しい気持ちになります。

市場と言っても、それは複数人の集合体であり、実態はありません。つくった本人がほしいと思うものでなければ、当事者不在の商品になってしまいます。

逆に、グッと心を掴まれるような商品、思わず感謝を伝えたくなる商品は、痒いところに手が届く工夫がされていたり、マスに迎合しない全面に出る嗜好性があったりと、見ず知らずのつくり手の存在に思いを馳せてしまうほどの当事者性を感じることが個人的に多いです。知り合いがつくっている場合はなおさら。

もちろん、いくらオーナーに最高にフィットする商品だとしても、マーケットにフィットしなければ、数は売れていきません。自己満で終わってしまいます。マーケットに流通するように最適化は必要ですが、SHINRAはPOFを強く意識して立ち上げました。

ほしいのに無いからつくった

3人で立ち上げたSHINRAは、「こういうのほしいのに無いよね」と意見が一致し、フラストレーションと好奇心を原動力に動き出しました。

・クラフトビールのIPAが好きで、IPAの材料のホップが大好きなのに、ビール以外でホップを楽しめるドリンクが無いからつくる
・ケミカルな赤いコーラではなく、ワイングラスでも楽しめるような満足感のあるコーラが無いからつくる
・それらを飲むときに適した空間、自分が心地よいと思う空間を日本全国につくるお金はないし、コロナでたくさんの人が集まることは避けた方がいいから、別な手段でつくる


それによって、こんなものを作りました。

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・クラフトビールのIPAが好きで、IPAの材料のホップが大好きなのに、ビール以外でホップを楽しめるドリンクが無いからつくる

Suiu 翠雨
ホップの爽やかな苦味と香りを楽しむノンアルコールドリンク。
国産のカスケードとチヌークというホップを使い、ホップの味わいとトロピカルさを感じる新しいスタイルの飲み物として仕上げました。


・ケミカルな赤いコーラではなく、食事と一緒に楽しめるような満足感のあるコーラが無いからつくる

Jiu 慈雨
キーボタニカルのタイムが香るハーバルクラフトコーラ。
甘さを抑え、国産レモンの凛とした酸味をいかすことで、大人が食事のシーンでも楽しめるコーラを作りました。タイムを中心としたハーブ類、柑橘、スパイスが織りなす繊細な香りには飲むたびにうっとりしてしまいます。


・それらを飲むときに適した空間、自分が心地よいと思う空間を日本全国につくるお金はないし、コロナでたくさんの人が集まることは避けた方がいいから、別な手段でつくる

空間を写真の集合体で体感Instagramのフィード

空間を音で構築Spotifyのプレイリスト

この2つについて言葉で説明するのは野暮なので、直接体験してもらえればと思います。

インスタで気になったアカウントをフォローすることは日常的によくしますが、Spotifyのプレイリストを気に入ってフォローしてくれている方が想像よりもいらっしゃったのは驚きでした。まだまだ数は少ないですが、密かにとても嬉しいです。

次はマーケットにフィット?

やはり個人的にはマーケットというものが曖昧すぎてしっくりきません。マーケットにフィットしていくのかは変数が多すぎて分からないし、無理矢理マーケットに合わせようとも思いません。

でも、身近な人にフィットして笑顔になってもらえたらなと強く思っています。もちろんSHINRAが知り合い全員にはフィットはしないと思いますし、押し売りはしませんが、少なくともSHINRAに触れた方には何かしらいい影響があったらいいなと願っています。

おしらせ

SuiuとJiuの次回の販売は3月6日(土)です。

数に限りがあるので、販売開始の案内と購入のためのURLは公式LINEでのみで直接お伝えします。飲みたいという方はぜひ登録を。
(LINEの投稿は月1、2回程度です)

SHINRA 公式LINE
http://lin.ee/gHWUpsC

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