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#86 まさに歩こうとする1歳児のキミへ

5歳と1歳児を持つ父親です。将来のボウズたちの酒の肴になればと、ボウズたちの成長の様子をしたためています。

さて。この週末は1歳のキミと父子旅行でお父さんの実家に帰省だ。キミのお兄ちゃんはキミと離れたくない、と玄関でシクシクと泣き、外まで出てきては、声を上げてわんわん泣いている。お父さんはお兄ちゃんのそういう姿を見ると切なくなってしまい、何度も振り返っては、お兄ちゃんのところに戻り、「明日戻るからね」とお兄ちゃんの小さな両肩を支えて言ったよ。

お兄ちゃんにとってはキミのことがかけがえのないたった一人の大事な弟で目に入れても全然痛くない。

キミがご飯を食べているとき、途中で飽きて食べ物を下に落としたりすることがあるから、お父さんやお母さんがキミを注意をすると、キミのお兄ちゃんはスタっと自分の椅子から立って、キミとお父さんの間に立ちはだかり、「パパ、わざとじゃないから怒らないで」とお父さんを諭す。キミのことを庇う頼もしいお兄ちゃんだよ。

そんなこんなでキミは全くおくびにも出さない感じだけど、キミのお兄ちゃんはキミとの一泊二日の別れにとてもセンチメンタルな感じになっていた。

キミはお父さんの抱っこ紐の中で長旅に臆することなく、最初から最後まで機嫌よく頑張って移動してくれたね。新幹線でも爆睡だったけど、近くのお友達が「わーん」と泣いたので目覚めて、ちょっともらい泣きをしたくらいで終始安定していた。お父さんはとても楽をさせてもらって帰省ができたよ。

1歳2か月のキミはまだ歩かない。ハイハイは超スピードだ。キミはお母さんのお腹の中で独特な座り方をしていたようで、股関節だか足首だかがやわらかいようで、かかりつけの小児科の先生からも「歩くのは遅いですよー」と爽やかに太鼓判を押されている。お父さんもお母さんも全く気にしていないいうと嘘になるけど、それはそれでキミの個性であり、前向きにとらえているよ。柔らかくていいなぁ、と。

お父さんの実家で見慣れないものが多く、キミはひとしきりキョロキョロした後に縦横無尽にハイハイをしてテーブルの上に手を伸ばしたり、落ちている鉛筆をなめまわしたりしている。

お父さんが座って携帯とかをいじっていると、いつの間にかお父さんの膝の上にポンと両手が置かれ、小さいキミがお父さんでつかまり立ちをしているシーンがよくある。お父さんは「おー、どうした。来てくれたのー?」とキミの頭を撫でると、キミはお父さんを見上げて笑っている。お父さんの右側から入り込んでくることが多いけど、これは何でだろうね。

両足はまだ少しふらふらしているけど、しっかりとお父さんに捕まって立っているのを見ると、お父さんは「頑張ったなー」とたまらずキミを抱き抱えてしまう。キミは抱っこは抱っこで好きだけど、つかまり立ちにトライしたいのか、あうあうとお父さんの腕から抜け出そうとするので、また立たせてやると、まだまだ不安定なバランスで立とうとしている。

もうすぐだ。もう手が届くところまで来ているよ。お父さんはキミが今まさに歩かんとする変化のときを目に焼き付けている。

キミは間もなく力強く歩き出す。キミの着実な一歩を。
転んでも、ゆっくりでもキミの力で前に進もう。

お父さんはその背中をいつまでも応援しているよ。

そして、ふらついたらまたお父さんの膝に戻っておいで。少し休んでまた進めばいい。

これから羽ばたくキミへ。お兄ちゃんは朝起きてもまだ泣いていたようだよ笑。

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