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20周年の仮面ライダー剣を語ってみる

2024年も一ヶ月終わり、今年も早いな~と毎年同じことを言っています。
部屋に飾ってある、モロボシダンこと森次晃嗣さんとのツーショット写真が2004年の日付で、もう20年前かぁと思いを馳せました。

感極まってか、瞬きの瞬間だったかなんとも間の抜けた表情の私ですが、
今となっては面白いので良いか、って思ってます(笑)。

この年にウルトラマンネクサスが始まって特撮熱が再燃し、今に至るって感じなのですが思えばパチンコがキッカケでエヴァ熱もぶり返した年でした、こちらも20周年。

初期平成ライダーの集大成

そして2004年といえば平成仮面ライダー5作目の剣が放送された年です。公式YouTubeチャンネルでの配信は、今週最終回を迎えます。

ブレイドは4年前に配信で全話視聴したのですが、人に非ざる仲間を巡り展開するドラマが面白く、後半は一気見したのを覚えています。世間的に評価は芳しくないと言われているキングフォームも、割と好きでした。そして剣崎の運命が胸に刺さりましたし、無限に生まれるダークローチは非常にホラーチックで一級の恐怖感がありました。
思えばこの作品にも、モロボシダンがいましたね(笑)。

個人的にこのブレイドは、5作目にしてここまでの平成ライダーの要素を全て取り入れている作品だな、と思っています。その要素とは…

クウガ…残忍な敵に臆せず立ち向かうヒーロー
アギト…複数のライダーがそれぞれの立場で敵に立ち向かう
龍騎…ライダー=正義とは限らない、という価値観の提起
555…ゆえに、怪人とも心を通わせられるというメッセージ

これらが全て盛り込まれている、と感じたんですね。
リアルタイムで観ていた人達は勿論、私も前4作を観た上でそう感じたのでその限りにない視聴者の人は、また違った感想をお持ちかもしれませんが。

始を仲間として最後まで信じた剣崎。
それが結果的に人類を救いました

シリーズ物の、賞味期限は5年?

昭和~平成と特撮の歴史を見ていくと、大体5年で「やり尽くして」しまう感があるのを感じます。
昭和の頃はウルトラ、ライダーも5年前後で途切れていますし、平成になってからも6年目から毛色を変えてきている印象です。

平成ライダーは6作目の響鬼から「師弟関係」がテーマになり仮面ライダーの枠をまた越えた、いえ広げたといっていいでしょう。
ウルトラマンも、ニュージェネ6作目ルーブは家族ものであり異星の超人というイメージを変えてきています。
あくまで私の主観でしかありませんが、毎年番組を作り続けるのは大方5年が限界なのではないかな、という気がしていますね。しかし手を変え品を変え40年以上途切れず続くスーパー戦隊もあるように、アイディアで乗り切っているのが特撮番組、だとも思います。

仮面ライダーであることの悲哀、という要素も
原点を踏襲していたと思います

役者陣の滑舌でネタにされることも多いブレイドですが、私は数年前剣崎役の椿隆之さんが出演されている舞台を観に行った事があり、その時むしろ出演者の中で一番台詞が聴き取りやすかった程だったと記憶しています。だからこそCSM紹介動画で本人も笑い話的に台詞を使っていたりするんですね。

ともかく、ブレイドは初期平成仮面ライダーの傑作と呼べる作品、特に後半の展開は怒涛です。色眼鏡を外して、是非観て欲しいなぁと薦められる名作です。きっと、剣崎のことを好きになると思います。


…だからこそ、ディケイド終盤での剣崎の登場に「ハァ?」となったのも事実ですが(苦笑)。

平成ライダー=イケメンと言われ始めたのもこの頃だった気がします
それが作品の正当な評価を妨げていた節もありますね

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