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3時間、映画館でウルトラセブンを摂取してきました

本日、悪天候の中でしたがTOHOシネマズ池袋に赴きました。

今年、行く頻度がかなり増えた映画館です

今日は「ウルトラセブン4K庵野秀明セレクション」、「ウルトラセブンLegend」の二本立てでウルトラセブン尽くしの一日でした。

庵野さんとのシンクロ率

まず庵野セレクションですが、

4話「マックス号応答せよ」
8話「狙われた街」
14話・15話「ウルトラ警備隊西へ 前編&後編」

の四本立てです。なるほどと思わされるのはやはり8話で、私もセブンで一押しの回はどれか、と聞かれるとまずこの回を挙げます。

暗躍する宇宙人への捜査、ダンとメトロン星人のコンタクト、夕焼けをバックにしたホーク1号vs円盤&セブンvsメトロン星人のWバトル、そして皮肉の効いた締めのナレーション、と見所満載の名作回です。

このシーンはもはや、特撮の代表といっても良いレベルです

続いて「ウルトラ警備隊西へ」の前後編、こちらも久しぶりに観ましたが、単純な侵略宇宙人との戦いではなく、地球人の行いが原因で生んだ誤解が元になっている、というのが肝なのだなと再認識しました。

キングジョー、早さはないですがそれ以外のスペックが極めて高いですね

しかし、改めて15話を観て思ったのですが、セブンはキングジョーと何時間戦っていたんでしょうね(笑)。戦闘が始まってからドロシーの意識が戻り、そこからライトンR30爆弾を作ってポインターで運んでいます。この時はセブンの活動時間に制限もない訳ですが、普通に場面転換の通りの時間経過であるならば数時間キングジョーと絡み合っていたように見えます。

という訳で、庵野さんセレクトの回は流石の良いチョイスだな、と唸らされた訳ですが…4話だけはお笑い回でしょ、と思っているのでなんとも。
と、思ったのですが以前4話をお薦めする記事を書いていたのを忘れていました(笑)。

56年前の空気感を感じてきた

続けて「ウルトラセブン Legend」ですが、当時の出演者、スタッフの言葉と共に時代背景、制作秘話などが語られるオーソドックスなドキュメンタリーでした。私も長年セブン愛好家ですので聞いた事のある話も多かったですが、100分という長尺でじっくり観られたのは良かったですね。

何より、「セブンは名作である」を繰り返すだけでなく、放送当時、中盤から視聴率が右肩下がりになり現場の空気に影響していたことや、予算的に困窮し脚本家勢が悩んだことなど、あまり挙げられないネガティブな側面にも触れていたのが良かったです。
あと、美セン(当時の撮影所)の全体図が見られたのが貴重でした。美センという単語はウルトラ関係の書籍でよく聞く言葉でしたが実際にどんな場所だったかのイメージはあまり沸かず、今回目の当たりにして「思ったよりショボ…ではなく、質素なところだった」というのが判ったのが収穫です。
しかしそんなボロボロの建物から、沢山の夢が生まれていたんですね。

子供の頃は、本物の海だと思っていたものです

元々若者が多い現場だったことで現在もご存命の方が多く、色々な話を伺えるのが昭和ウルトラの良い所です。是非今後も語り部でいていただきたいですね。今日思ったのは、大変だった事は勿論だけど、現場は熱量があり皆仲も良く、揚々と作られていた番組だったんだなということです。苦労話もありながら、皆さん一様に「楽しかった!」と仰っているのが印象的でした。この「楽しさ」が、大ブームを巻き起こすエネルギーになっていたことは言うまでもないでしょう。

私はおそらく、幼少期初めて触れたテレビドラマ、創作の映像作品がウルトラセブンだったと思います。大げさでなく、人格形成にまで影響を及ぼした作品と言っていいでしょう。最終回のダンが地球を去る寂しさは、「物語って良いものである」という大きな意味を持って心に残り、今も根付いています。今日の映画で最終回のラストシーンをまた観て、「ここから始まったんだよな」という思いを今一度胸に刻みました。これまでもセブン関連の番組や書籍はたくさん触れてきましたが…
今日は特に、まだ生まれていなかった制作当時の空気感を感じる事が出来て、とても有意義な一日だったと思います。

半年前に書いた、ウルトラセブンへの思いの丈を綴った記事です。
今までも、これからもやっぱりセブン推しで生きていこうと思います。

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