人感センサーとの闘い
先日投稿した記事にも書きましたが、住宅にも様々なセンサーが組み込まれています。
高性能なセンサーたちと私たちはまだまだ浅い関係ですので、
慣れるまではお互い苦労がありそうです。
人感センサーライト
私がセンサー関係で一番困っているのが、
人感センサーによりON・OFFする照明器具です。
玄関屋外灯や室内の廊下などに使用するにはとても便利なのですが、
問題は トイレ です。
なぜなら、トイレはジッとしている場所ですので、
夜にドアを開けてトイレを入るときにはパッと点灯してくれますが、
そのまましばらく動かないと照明が消えてしまいます。
お客様から何度かクレームではありませんが、どうにかならないか、
と言うご連絡をいただいたことがありますので、私はそれからトイレにセンサー付きの照明はご提案しないことにしました。
ちなみに、解決策としては、
便器に座ってしばらくしたら、手を振ったり、体を動かして、
センサーに人間がいますよとアピールすれば消えることはありません。
便座の着座センサー
温水洗浄便座(ウォシュレット、シャワートイレなど)には、
人が着座すると脱臭や便座の暖め、洗浄などの機能を稼働させるセンサーが付いています。
ですから、座っていない状態で誤っておしり洗浄ボタンを押しても、ノズルは出てくることはありません。
ここでの困りごとは、
時々あるのですが、リモコンで操作するタイプの便座で、
座る位置より少し前方にリモコンが設置されているケースでは、
リモコンを操作しようと思って前屈みになると少しおしりが浮き、
着座センサーが感知できくなってしまうことがあり、
洗浄などが出来ないことがあります。
メーカー推奨の標準位置に設置していればあまり起こらないのですが、
ご家族の身長差などによって設置場所を変えたり、
前のリモコンと新規リモコンのサイズが変わってしまったケースなどで、
たまに発生します。
解決策としては、リモコンの取付位置を変えて、体を浮かさずに操作できるようにします。
便座のセンサーでもう一つ
リモコン操作の温水洗浄便座はリモコンと便座がワイヤレスで操作できるようになっているのですが、
リモコンから便座に対して何らかの信号のようなものが発信され、便座が受信することでおしり洗浄や排水などの操作が可能になります。
しかし、これらの信号の送受を妨げられるケースが稀にあります。
それが、大きな窓があるトイレ です。
日中、大きな窓から入る日射により、信号が乱されることがあるようで、
私どもでも
夜間は普通に稼働するトイレが、日中のある時間帯(トイレに直射日光が注いでいる時間帯)には何度リモコンを操作しても流すことも出来ないことが過去に一度だけありました。
その現場は、元々、大きな窓のある部屋の一角にトイレを増設するに当たり、窓をそのままにしてほしいとのご要望から、
大きな窓のあるトイレが生まれたのですが、
工事が完了した夕方ごろに試運転しても全く問題が無かったので、安心してお客様にお引渡しをした翌日の日中からトイレが動かず、
→ 弊社にお客様からご連絡
→ 午後にご訪問して確認したら普通に動作する
→ 翌日午前中に動かなくなってお客様からご連絡
→ 午後にご訪問して確認したら普通に動作する
→ 翌日午前中に動かなくなってお客様からご連絡
→ これはおかしいとトイレ製造メーカーに修理依頼
→ 数日後の午後にご訪問したら異常なし
→ 翌日午前中に動かなくなってお客様からご連絡
の繰り返しでした。
私たちが行くと治り、帰ると不調となる、まさにミステリーでした。
ですが、何らかの要因があると考え、
再度、メーカーのメンテナンスの方と相談したところ、
過去に日射による不調があったことが一度だけあるとのことでした。
早速、お客様とご相談し、遮光カーテンの設置をご提案させていただき、
設置が完了してからは異常が発生することが無くなりました。
センサーは便利であると同時に、
ふとしたきっかけでご機嫌を損ねてしまうこともあります。
互いにいい関係を築けるようにしていきたいものです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。