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ミルクティーとドクターペッパー

ミルクティーとドクターペッパーの繋がりは、と問われ答えられる人はいないだろう。
ただ、答えは単純である。僕が好きな飲み物ツートップだ。
しかし、ただ好きなだけではない。
僕の成長に欠かせない存在なのだ。

僕は、お酒が飲めない。
本当にコップ一杯、なんなら一滴も飲めないかもしれない。その影響は大きい。
ただ、僕は人に恵まれている。お酒が飲めなくて、それでも何とかなってきたのは、周りの人の理解と優しさがあったからこそだと思う。
だから、仕事上の付き合いで居酒屋に行くのも、お酒好きの会話に置いて行かれながら愛想笑いをし、聞いたことがある銘柄の話題が出れば大声で「それ名前だけ知ってる!」と誤魔化すことも、「最初、生でいいよね」「最初から生なんて飛ばしていきますね!僕はウーロン茶のロックにしておきますよ!」というお決まりのやり取りも我慢して対応してきた。
正直な話、お酒がこの世からなくなったとしても、酒税が500%になろうと、僕の展開している領域にはこれっぽっちも影響がないと思う。

だけど、ミルクティーとドクターペッパーは、なんぼあってもいい。
いや、無いとダメになってしまう気さえしてきてしまう。
そう、きっと僕は病気だ。

多分、のんべえのお酒や、意識高い系のスムージー、きんに君とケイン・コスギからするプロテインの代わりが、僕のミルクティーやドクターペッパーなのだろう。
彼・彼女らからすれば、嗜好品ではなくきっと必需品だ。それと同じである。

僕の毎朝の仕事開始時のルーティーンは決まっている。
前の日中に税抜98円(最近値上がってきて109円位)で購入する紅茶とミルクを程よく上品に混ぜたあわせた600mlの至高の飲み物、これを一気に300mlほど飲みながら、妻の愛妻おにぎり(わかめ時々おかか)を食べる。
そう、これが一日の中で僕とミルクティーとが出会う瞬間だ。
のんべえからすると、さぞ悔しいだろう。毎朝お酒を飲める生活なんて、ほんの一握りの好き者しかできないからだ。僕はお酒が飲めない代わりに、毎朝ミルクティーでリラクゼーション効果と脳に糖分が巡る高揚感を「酔い」の様に楽しむことができる。酒を飲めない僕は「酔い」を知らないが。
また、意識高い系からしても、羨ましいだろう、ミキサーなんて無くても至高の一杯を味わえるし、ミルクが入っている分健康意識も何故か芽生えてくる。「キーッ」と今治タオルを上下の歯で挟み、口にくわえながら手で引っ張る画が想像できる。勝った、と僕は思う。
そして、きんに君とケイン・コスギ、これはしょうがない、実は僕はあなた達のことが大好きだ。勿論、先日コンビで出たM-1グランプリの予選のネタも見た。2回戦進出をSASUKEになぞって「セカンドステージ進出」と表現した映像を見て、朝から僕がミルクティーを口から吹き出しトんでしまった。

申し訳ない、好きが溢れてお笑いに話がそれてしまった。
でも、あなた達プロテイン勢も悔しさに歯を食いしばっていることだろう、なんせシェイカー何て使わずとも既に混ざっているのだ。シェイカーを持つことも筋トレと感じる人はきっといないだろう、だからこれも僕は勝ったと思っている。
僕は自分に自信が無い。そして根暗で常にマイナスイメージばかり想像している。
だからこそ、このミルクティーを飲むことによって、周りに勝った気になり自己肯定感を得ていると言っても過言ではない。それほどまでに、僕にとってのミルクティーの存在は大きいのである。
分かっている、僕は病気だ。

そして、これまで全く触れてこなかったドクターペッパー。
いつ出てくるのかと思っている人もいたであろう。
実のところ僕は前置き、いやそもそも話が長いのだ。
しかもそれがつまらない、そしてつまらないことを自覚している。
ただ、姿勢を変える気はないから始末に負えない。
文字を眺めている、文章を作っている、想像している、それだけで幸せになっている気がする。大丈夫、これは病気じゃない、そう信じている。

ところで、何が良くてドクターペッパーを好きな飲み物代表としているのか。
それは、すごい「キク」からである。
どれくらい効くって、8月の頭18時、少し早めに仕事を切り上げ、お抱えの居酒屋で「とりあえず生」と言い、お通しのひじきとあわせて注文した冷やしトマトと共に出された、キンキンに冷えた生ビール、この最初の一口ぐらい効く。
繰り返すが、僕はお酒は飲めない、ゆえにあくまで想像である。

個人的に分かる様な例えをするなら、3日間サーバ室で監禁されてやっと解放された時の太陽の日差しくらい効く。目の奥がやられるやつである。

申し訳ない、エンジニアっぽい事を言ってみたかっただけだ。ここ8年はそんな仕事に就いたことがなかった、ぬるま湯だ。

きっとこれでも分からない人もいるだろうから、もっと分かり易く言うと、夏場のマラソンを走り切った後に入る銭湯やシャワーと同じ位かもしれない。

そうだ、最初からそれを言えばよかった。

A=B A=C A=Dなれば B=C=Dということで A=B=C=Dとなる様に、
最初のビール=エンジニアの日差し=長距離ラン後の風呂=ドクターペッパー
となれば、商品名に「ドクター」が付くのも納得の効果がありそうだと分かるだろう。これが自販機で100円でうちの会社では販売しているのだ。
素晴らしい。

では、話をもとに戻す。
振り返ると僕は話が良く脱線している、こんなやつだ。

僕はドクターペッパーが好きだという話だ。
「ドクターペッパーってあれでしょ、コーラの亜種」「二番煎じ」「影薄くない?」「まだ売ってたんだー懐かしい!」
そんなこと言う人と僕は仲良くなれるはずがないと思う。思っていた。けれど、繰り返しだが僕は人に恵まれている。こう言っている人たちの目の前で美味しそうにドクターペッパーをあえて飲むのだ。
しかも、残業で少し休憩したいな、疲れてきたな、という時に決まって「僕が奢って」飲んでもらうのだ。
すると、不思議な事に、1年一緒に身近で仕事をした人は、必ずドクターペッパーを好きになっている。
何なら、僕がドクターペッパー買いに行きましょうよ、と誘われる。
僕はその時、その相手の表情が、目は上を向き白目、口の左側からよだれを垂らしている、という画を想像している。
僕は人に恵まれている。

このドクターペッパーコミュニケーションは必ずと言って良い程、仕事で良い効果をもたらしている。
仕事の息抜きにもなっているし、同じ飲み物を飲むことで語ることも増える、何より20種類のフレーバーが心を開かせているのだと僕は感じている。
多分、やばいものでも入っているのだろう。
みんな表情がキマっていて、仕事ができそうなやつに仕上がっている。
これも僕の想像である。

そろそろ、まとめてみよう。

  • 僕はミルクティーとドクターペッパーをこよなく愛している

  • ミルクティーは毎朝のルーティーンと化し、自らに自己肯定感と高揚感をもたらす

  • ドクターペッパーは仕事の息抜きやコミュニケーションのきっかけとなり仕事を捗らせる起爆剤となる

  • 僕は人に恵まれている、キマってても仲良くコミュニティを作ることができる

どうだろう、魅力は「まだまだ」語りつくせていない。
ただ、少しでも他人にお勧めしてみようとなればこれ幸いである。


あ、一つだけ言っていないことがある。
冒頭に触れた「欠かせない成長」である。

これには身体的成長も含まれている。

遠回しに言うのはやめよう。
この生活を続けるうち、僕は25kg太った。
身体的成長が輝かしい。キラキラしている。
僕はこれだけ大きくなれた。

僕はこんなやつだ。

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