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あなたの金融リテラシーをチェック!デマに騙されやすい人が陥る「ハンキン」

ツイッター上には自らを「反緊縮」と呼ぶ、妙な人たちがいます。彼らは池戸万作氏という、自称「経済評論家」(実際は非常に怪しい)を「教祖」として崇めている、言ってみればカルト集団です。
最近ではプロの間では知名度のない経済評論家が出した「ザイム真理教」という本を読んで、それを頭から信じ込んでいる方々もいます。

彼らの主張は、すでに累積の財政赤字を年々増やし続けている日本がさらに無限に通貨と国債を発行して「積極財政」を強化すべきとのことです。そうすれば「デフレが克服できて、景気が回復する」そうです。すでに日本は4%程度の物価上昇率となっているのですが、彼らは「デフレ」(すでにそうではないのに)を克服するための強い使命感を持っているようです。

基礎的な経済と金融の知識があれば、彼らの主張は間違いとわかるのですが、ハッシュタグ祭りですべてを単純化してしまうツイッター上では彼らはめっぽう元気です。これは「経済・金融リテラシーの決定的な欠如」の好例と言えるので、ここで彼らの主な主張や意見の傾向(すべて間違い)を10件紹介してみましょう。

①日本が「緊縮財政」だと思っている
②日本は(まだ)デフレだと思っている
③「国債を全て償還したら日本から通貨が無くなる」と主張
④「税は財源でない」と言い募る
⑤「政府支出増=>経済成長」の因果関係が常に成り立つと主張する
⑥自分の主張を認めない人は「緊縮派」とみなす
⑦財務省が成長を阻害している(財務省悪玉論、陰謀論)
⑧金融市場の存在を完全に無視している
⑨中央銀行が金利を(完全に)コントロールできると思っている
⑩ノーベル経済学者が自分の説を支持している(クルーグマンなどの発言を都合よく解釈、切り取り)

さて、あなたはどうでしたか?以上のうち、一つでも思い当たる点があれば、金融リテレシーのレベルが非常に低く、金融詐欺などに騙されやすいタイプと言えます。できるだけ早くこのようなデマ(プロバガンダ)を振り払って、正しい経済と金融の知識を身につけましょう。だいだいがNOTEに掲載している「金融リテレシークイズ」も参考にしてください。(終わり)


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