吉野家。そこは楽園。
ある日の昼
私はランチに行った。今日も店内は殺伐とした戦場となっており、サラリーマンが今か今かと牛丼を待っている。そこに明らかな場違いの高校生が入店。その時周りからの冷たい視線はまるでナイフのように鋭く氷柱の様だった。私は一瞬背中から氷を入れられるかのような気持ちになり冷や汗が止まらなかった。席に着き焦りがバレないようじっくりと私の焦点はメニューに走らせる。常連であった自分は周りから舐められないようにそっと店員さんを呼び「いつもので。」と言い放った。一世一代の賭けに出てまさか