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2023年は「時」がテーマでした

今年を振り返った際に思い浮かんだのは、「時」でした。

これは主に、「時代」、「時間」の二つに分かれました。
今回は、これらについて振り返ります。

時代

①歴史について

今の社会があるのは過去の歴史の積み重ねであり、過去の歴史はその時代の統治者や社会背景、人口、気候や風土、地理、食糧、技術などの因子が大きく関わっているという当たり前のことの重要性を学んだ1年でした。

それらの結果が、現代の様々な社会問題に繋がり、その問題を現在の一つの因子だけ抽出してアプローチしても解決しないのは当たり前だと思うようになりました。
しかし、過去の歴史や記録も基本的には、当時の為政者や権力者によるものが多いので、それだけで理解するのは限界があります。市民の記録や活動がとても大切だと感じます。まさに、市民活動。そのような資料を調査されている研究者の方の巨人の肩に乗り、学べるのはとても有難いです。

②リハビリテーションの変遷について

理学療法士や作業療法士はリハビリテーションの専門家と言われます。私も、理学療法士の一人としてそのように思ったり、言うことはあるのですが、実は深く理解していないということを知る1年でした。

それに伴い、沢山の問いや気づきが生まれました。
例えば、
・リハビリテーション、理学療法、作業療法の起源は?
・「自分らしく」、「権利」とは、またそれらの概念は世界共通なのか?
・国による、専門職の違いや領域はどのように違うのか?など
これについては、有難いことに3名の仲間と、という小さな勉強会と立ち上げ、毎月考える機会を作ることが出来ました。それぞれがテーマを持って、探究しているのでとても楽しく、また深いです。最近は、個人、社会、権利、人権という言葉自体を問い、リハビリテーションの前提を改めて考えています。

また、今年度より国際リハビリテーション研究会という学会に入会し、より学ぶ機会を増やしました。来年度の学会場は宮城県東松島市です。

時間

①病気と時間の捉え方

2022年から続いていた症状が悪化し、7月に指定難病と診断を受けました。そして、3週間入院することになりました。入院中の時間の多さや社会から取り残された感覚を覚え、また一患者として初めての長期入院(とは言っても3週間)で、命の有限性についてとても強く感じました。それと同時に、医療が持つ既得権や医原病の背景など、医療自体が持つ社会問題の原因について体感し非常に危機意識を持ちました。ここは、長くなるのでここら辺で。

気になる方は、下記よりどうぞ。

話は戻り、人生についてなんとなく70歳くらいまでは生きるかなと思っていましたが、ステロイドの副作用など知れば知るほど不安は大きなり、もしかしたら難しいかも知れないとも感じます。

たまたま今年は、仏教系の本や話を聞く機会があり、「縁起」、「空」、「drink your cloud」などの思考に触れ、これらの不安の捉え方も変わってきました。そして、線形的に今の段階で命の有限性について考えてもあまり意味がないと。

医療従事者の方は、とにかくこの本がオススメです。

https://amzn.to/3H3PrXL

ビジネス系の方は、こちらがオススメです。右の概念とか、因果-果因などとても深いです。

こうして、これを読んで下さる方は、メッセージをくださる方、また今年度お会いした方など、自分で生きているということ以上に生かされているということを感じる1年であり、とても有難いです。僕に役に立てることがあればいつでもお声掛けください。聴く、考える、壁打ちするなどは出来るかもしれません。

②変化の捉え方

ジェレミーハンターのトランジションのセッションを受講した1年でした。とにかく、ジェレミーのセッションは人生のあり方を見直し、新たな選択について技術として学べる機会なので超オススメです。特に、経営者の方などハードシングスに向き合うことが多い方には。

https://www.ted-ja.com/2019/06/wei-lai-wobian-erutamenianatagadekiruko.html

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トランジションのプロセスを学びながら、自身の生活や仕事の変化、そして同じ時期に受講された方々との時間を通して、自分のあり方や望む未来、そして手放すべきことなどと向き合いました。

外的な変化(チェンジ)に対して、トランジションは内的な変化と言われ、当然一筋縄ではいかないです。しかし、多くの方が共通するプロセスを通ることを知り、その変化に必要な機会を経験することで、少しですがトランジションが進んできたと感じます。

私の場合は、移住することやリモートで経営をするという外的変化に対して、家庭や仕事でも役割やあり方が大きく変わる数年であり、そのトランジション(内的変化)と向き合う1年でもありました。想定外の難病になるなど、順風満帆に進んでいるわけではなく、沢山の失敗や経験を重ねながら、有難いことに信頼している方々方のフィードバックを頂いた1年でした。

②多様な世代との交流

当たり前だけど、子供は1年の変化がとてもすごい!それは、自分の子供はもちろん、友人・知人の子供も。
自身の成長と比べるといかに、成長の違いがあるかを感じます。
そして、多様な世代と関わることで、相対的に自分の成長の量や質に気づくことができました。
来年は、より多様な世代と交流していけるように様々な機会に飛び込んでみようと思います。

というわけで、今年の漢字は『時』でした。

この問いは、あるミーティングのチェックイテーマにNPO法人Arrow Arrow代表の海野さんより頂きました。問い自体は、珍しいものではなく、日本漢字能力検定協会が毎年公表しています。しかし、自分ごととして向き合うことはなく、海野さんに問いを頂かなかったらスルーしていました。

改めて、問いを頂いたのがとても有難かったです。「問い」は、贈り物でもありますね。

皆さんにとって2023年を漢字1文字で表すと、何になりますか?

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