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誰の心でも動かせる魔法の言葉?


誰の心でも動かせる魔法の言葉?

・どんな人の心も動かせる言葉はありますか?

初出版のトークショー?サイン会?を
京都駅前の本屋さんでさせてもらったときに
30代半ばに見える男性からこんな質問を受けました。

「どんな人の心も動かせる言葉はありますか?」

私は即答しました。
「ありません」

20数人ばかりの小さな会場は落胆に似たえーというため息が漏れたのを今でもよく覚えています。

会場の人たちからすれば『心を動かす魔法の文章術』なる本を出版してる
プロの代筆屋の魔法のような答えを待っていたんでしょう。

観衆が喜ぶような適当な答えをいうこともできました。
でも、私は嘘がつけませんし、文章に対しては誠実でいたいのです。


・心の導線に火をつける

そもそも人によって心の動く部分、導線に火をつける導線の部分が違うわけです。

つまり、言葉も文章も届ける相手によって心を動かす文章は大きく変わってきます。

その意味で私はどんな人の心も動かせるような都合の良い言葉は「ありません」と答えました。

例えば伝える相手が小学生の場合と、相手が70代では心の動く導線が違って当然です。

単純に小学生の子供が習っていない漢字を多く使えば、

言葉の意味そのものがわからずに、言いたいことが伝わらないのは当然です。

逆に海千山千の70代の手練れに、平仮名だらけの文字を送っては、

ふざけてるのか、舐めてるのか、と怒りを買うことにもなりかねません。

相手を見極める事、これは心を動かす文章を書く上で超重要なわけです。


・相手との関係性

相手の年代、相手の性別、相手の性格、相手の育った環境、

相手によって心を動かす文章は大きく変わることはご理解いただけたかと思います。

相手がどんな人であるかは重要、しかしそれ以上に重要なのは、相手との関係性です。

例えば書き手と相手がほとんど顔も知らない薄い関係の場合に伝える言葉と、

10年、20年の付き合いの人に送る言葉が違って当然ですよね。

ほとんど顔も知らない人に馴れ馴れしい言葉を送れば、失礼な奴だと怒りを買う可能性は高く、

逆に顔なじみの相手に礼儀正しい堅苦しい言葉を送れば、

なんでこんなよそよそしい言葉を送ってくるんだ、一体あいつはどうしたんだ?

と訝しがられることになるでしょう。

復縁の手紙を考案するプロの代筆屋の私の経験上、

復縁というのは仲違いした相手に送る手紙なわけです。

相手は書き手のことが嫌になって別れた、或いはすでに家を出ている。

そんな相手に対して、「ねぇ、どうしてる、元気?復縁しない?」

こんな言葉を送ればどうなるか、、、火に油を注ぐ、ですよね。

現時点での相手との関係性を見極めることは、

心を動かす文章を書く上で超々重要になります。


・文章術を学ぶ時間が無い人の心を動かす即席文章術

とはいえ心を動かす文章術を学ぶには少なく見積もっても半年はかかると考えています。

私の講座が3か月+サポート期間として3か月の計半年に設定してるのもそのためです。

「そんな時間はない」

という方の為に、手っ取り早く相手の心を動かす魔法の文章術を二つ。

一つ目は、
ひらがなと漢字の比率を考える
ことです。

文章は漢字の比率を高めると硬い文章になり、堅い印象になります。

逆にひらがなの比率を高めると柔らかい文章になり、親しみある印象になります。

どちらが人の心を動かしやすいかというと、

やはり柔らかくて親しみのある文章の方が

人の心にスッと入り、人の心を擽り共感を呼ぶ、つまり心が動きやすいのです。

二つ目が、
経験した具体的事実と二人だけが知る会話を文章に入れ込む。

御礼の手紙一つとっても、

先日はありがとうございました。
美味しい料理をご馳走になってとても感動しました。
またお会いできる日を楽しみにしています。

では、素っ気ない社交辞令で文章に味がありませんよね。

先日はお料理をご馳走になってありがとうございました。
新鮮な蠣はぷりぷりで口の中に磯の香が広がりました。
帰り際に仰っていた天ぷらの美味しいお店もぜひまたご一緒させてください。

僅かな違いですが、印象に残るのは後者だと思います。
具体的事実を入れ込むだけで、もてなした相手は喜んでくれていたことが実感できます。
また、二人だけが知る話題を入れることで、自分の話をちゃんと聞いてくれていたんだと嬉しくなります。

ここでもまた相手との関係性が薄いのか濃いのかによって
御礼を伝える文章は大きく変わってくることに気づかされると思います。

ここに書いたことはお礼の手紙だけではなく、ここnoteでも、
キャッチコピーでも、セールスレターでも、あらゆる文章に応用が利きます。
心を動かす文章を書く上でぜひ参考にしてください。

ただし、これはあくまで即席文章術であって表面的な対処療法に過ぎません。
上っ面のテクニックを何度も使えばやがて相手はあなたの心を見透かしてくるでしょう。


・テクニックよりも大切な心を動かす文章の本質

だから人の心を動かす上で何よりも大切なことは、

相手の立場に立って考えることです。

相手がいま何を思っているだろうか?

どんな言葉をかけてもらったら嬉しいと感じるだろうか?

他人事ではなく、自分事として、考えてみてください。

自分が相手だったらどんな言葉を贈ってもらいたいでしょうか。

代筆屋ナカジ

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■執筆者ナカジのプロフィール

中島泰成
 1980年生まれ、京都府出身。2児の父。仕事もお金もなく、数千円しかないどん底の30手前の頃、地元の本屋で辻仁成氏の小説『代筆屋』に心を動かされ人生が変わり出す。当時のほぼ全財産をはたいて1300円の小説を買い代筆屋を始める。半年後に初めての依頼が入り代筆屋として書き続ける決意をした。心を動かす文章とは何かを追い求め10年以上書き続けた結果、テレビ、新聞、雑誌でプロの代筆屋として紹介され文章術の本を出版し心を動かす代筆屋作家となった。 
 「復縁」「謝罪」「お礼」「遺言書」「キャッチコピー」「セールスレター」「プロフィール」「WEBコピー」など、心を動かす魔法の文章を求める依頼者からあらゆる依頼が殺到している。また心を動かす文章術と人生を変えるコーチングを融合させた日本で唯一の文章コーチングを提供するコーチ、プロの代筆屋を養成する心を動かす代筆屋養成講座の講師としても老若男女問わず人気を集めている。
 著書に『プロの代筆屋による心を動かす魔法の文章術』

『代筆屋の手紙ー実際の案件を元にした代筆屋の小説ー』『プロの代筆屋が暴露する心を動かす手紙やメールの書き方』『「別れてほしい」と言われたら・・・。』累計出版数100冊超。
 
■マスコミ掲載出演実績>
2012年 京都新聞掲載、関西ビジネスサテライト掲載 
2013年 関西テレビ「よ~いドン!人間国宝さん」出演、朝日新聞掲載
2014年 読売テレビ「心ゆさぶれ!先輩ROCK YOU」出演
2014年 代筆屋映画「her」タイアップによる産経ニュースwest、毎日新聞掲載
2015年 kindleベストセラー!『プロの代筆屋による心を動かす魔法の文章術』マイナビウーマン連載開始『恋を叶えるLINE&メール術』
2016年 AERA「伝える達人たちの書く技術」
東洋経済オンライン ベストセラー生む名文家たちの「書く技術」
日経ビジネスアソシエ “無難な文章” から卒業!「心を動かす文章」テクニック
プレジデントウーマン 手紙&メール「一目置かれる」文章の書き方
LEE 入門グッとくる「年賀状のひと言」塾
2017年 代筆屋の手紙 プロの代筆屋による完全書下ろし小説出版
2022年 NHKニュースほっと関西出演 愛妻の日に感謝の手紙をプロの代筆屋が校正


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