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正しさとはなんだろうか。

僕らにはきっと”正しい”がある。

法律があったり、ルールがあったり。守るべきものがある。守るべきものを守っていれば正しくなって、その正しさがあるおかげで”普通”でいられる。大勢の中のひとりでいられる。

でもみんな大勢の中のひとりにありながら、特別でありたいという欲求を持ちあわせて生きているから、なんだか生きづらい世の中だなと思うこともある。

そこから逸脱した人は、異端者として扱われる。普通ではない人間。病気、変態、変質者。頭のおかしいやつ。天才ももしかしたらそれに近いのかもしれない。逸脱してる。普通の社会では生きられない人間として認識されることがある。

ときにそれは、仲間はずれにされたり、避けられたり、なにかを噂されたり。あからさまな避難や暴言、暴力、いじめにつながっていったりもする。

僕らは生きている。生まれれば、生きていくことになる。生まれた瞬間から生きることを余儀なくされる。

なにが与えられていようとも、どんな状況、環境にいようとも。僕たちは生きようとする中でいろんなことを感じて、考えて、選んで、決めて、捨てて、生きていくことになる。

正しさが、正しくて。普通に生きることが、普通だと社会が言う。そんな気がする。

きっと僕も”普通”に毒されているんだ。

多様性が叫ばれている。多様な社会をめざしていっている。いろんな人がいることを受け入れようとだれかが言っている。

多様性、とはなんだ。

僕は以前、バイセクシャルの女性とデートした。素敵な女性だった。いろんな世界を見ていて、いろんな葛藤と戦ってきて、心の広い人だった。しっかりと自分を持っていた。もし出会うタイミングが違っていたら、僕は彼女に恋していたかもしれない。

でも別の人にバイセクシャルの人との恋について話をすると、「私は嫌だ。だってライバルが単純に倍になる。というか全員になっちゃうじゃん!」と言っていた。確かに。そんなふうに考えたことはなかった。面白かった。

サウナで男性に性的興奮されたことがある。そういう人もいるなと思った。正直自分自身がそういう人と対峙したとき、気持ち悪いと思うだろうなと思っていたが、けっしてそんなことはなかった。本当に「そういう人もいるよな」と思って、おじさんと話すことができた。「僕はそういう気はないけど、そういう人もいますよね」って。「ごめんね、ありがとう。」と言われた。

正しさとはなんなんだろうか。

僕らにとって本当に必要なことはなんだろうか。

多様性を受け入れることなのか?

多様なものを知っていくことなのか?

シンプルなはずなのに、自分がどう感じるかは出会ってみないとわからないから、きっと難しいんだ。

ただ、いつだって多様性は、正しさから見た”異端”を受け入れることになってしまってはいないだろうかと僕は思う。

違和感を感じることは、仕方のないことなのかもしれない。マジョリティ(多数派)があって、”普通”が存在してしまっていて、異端を実感した自分自身でさえも隠してしまっているはずだ。普通ではないんだと気がついて、隠して、我慢して、普通を装って、どこかで行き場のない思いを解消している。それがバレた瞬間、見られ方が変わってしまう怖さと戦っている。

正しさなんて、本当は自分の中にしかない。わかりあうことはできないし、わかりきろうとするには無理がある。

だからせめて正しさを押し付けない社会であってほしい。それも押しつけになってしまうのかもしれないけれど。だれの感情も、だれもコントロールすることはできないのだけれど。

多様性が多数派からの視点だけであってほしくないと思う。どこまでもフラットに、あらゆる人間が存在することに。多数派も、少数派もいることに。普通は人それぞれであるように。

「その人、ひとりでいないといいね」
「誰も、ひとりでいないといいよ」

朝井リョウ著『正欲』より

人それぞれの正しさに、”繋がり”があってほしいと願う。


すべての生きる人へ

自分の正しいを生きる物書きより

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