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”永遠の愛”とは

永遠の愛を誓います。
ずっと好きでいる。

そんな思いや言葉は、とても尊くて、ものすごく儚い。

きっと本心でそのときどきをみんな全力で生きている。好きで、愛して、生きている。だからそうやって愛を伝えるために、伝わる言葉にする。

でも時間が経てば、人は感情に慣れていく生き物だ。なんとなくのときもあるし、積もっていくものもある。突然なにかが起こることもある。出会いがあれば、別れがある。

一秒だって同じ感情なんて存在しないんだ。

好きという感情ひとつとっても、昨日よりもっと好きか、ちょっと好きか。そうやってすこしずつ愛も気持ちも形が変わっている。

誓い合うような”永遠の愛”はあるんだろうか?

想いを伝えるための”ずっと好き”は本当にずっとなのだろうか?

もし永遠の愛があるとしたら、それはきっと”手に入れないこと”なのではないかと思う。

それだけが永遠の愛を実現する方法なのかもしれない。

手に入れないとは

言い方を変えるならば、「手に入れたと思わないこと」が大事なのかなと思う。

人の感情なんて簡単に揺れ動く。諸行無常という言葉の通りで、世のすべてのものは、移り変わり、また生まれては消滅する運命を繰り返し、永遠に変わらないものはない。

そして人間関係、すなわち恋愛においても、ともに過ごしていれば慣れもあると思うし、他の人との出会いだったり外部の要因もある。欲望や誘惑に負けそうになってしまうことはだれにだってあるんだ。

だからその前提で生きていくしかない。

手に入れたと思わないこと、を意識してみよう。

付き合った。結婚した。子どもができた。家を買った。そうやってなにかをたくさん手にしていく。自分の手には抱えきれないほどいろんなものが溢れてきていっぱいになる。でも時間が経つと、どこかでそれ以上の刺激、欲求、手に入れたさが無意識に増大してしまう。

人は満たしてくれているものが愛だと認識できなくなり、なにかでいっぱいになってしまって、また愛を求めだす。

だからこそ、手に入れたなんて思わないことが大事なんだ。人の心は日々移り変わるもので、けっして手に入れることなんてできない。できたとしたってこれまでの分と、いまその瞬間だけだ。次の瞬間とか明日どうなっているかなんてわからない。

人はものではない。気持ちも同じだ。

あなたのものになんかならないし、自分もだれのものにもなれない。

あなたは、あなた。

手にしようとも、手に入れたとも思ったって、本当はどうしようもないんだ。

永遠の愛があるとしたら…

永遠の愛があるとしたら、それは手に入れないことで、手に入れたと思わないことでしか実現できないと思う。

ぼくにはそのためにしていることがある。

「今日も好きだった、明日も好きでいたい。」
夜目を閉じてそう思うことだ。
「今日も好きもまた好きでいられる。」
朝目が覚めてそう思うことだ。

繰り返して、ただ積み上げていく。そうすることでしか永遠の愛はない。

そんなことを思わなくても自然とできている人はまったく問題ない。そう思える相手と出会えたことが幸せであることは間違いない。

ぼくもけっして意志が弱いわけではない。想いの強さは人一倍だと思う。

だからこそ、ぼくは永遠の愛を証明したいと思うのだ。ぼくが生涯をかけて実践する命題だ。

永遠の愛は、人生の終りを迎えるそのときまでわからない。

”永遠の幸福なんてないように、永遠の不幸もない”

ならばよけいに永遠の愛があるかを、ぼくは知りたい。

いまのところ、ぼくの証明の方法は「今日も好きだった、明日も好きでいたい」だ。

あなたの愛の証明の方法はなんですか?

あの人への永遠の愛を実現するとしたら、どうやって永遠に愛しますか?

『あの人を永遠に愛すとしたら…』

そんなふうに思いを巡らす時間も、わるくないんじゃないかな。思い浮かぶ相手がいたとしたら、本当にすてきだと思う。

まっすぐにその人を愛して、愛されてほしい。本当は愛の証明なんて考えなくていいから。

ぼくは愛を証明しようと思うよ。

永遠の愛を手に入れた、と最期に思いたい。

最期くらい許してくれるはずだから。

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永遠を思うあなたへ

永遠を知りたい物書きより

今回のおすすめ本。恋愛のノウハウがわかります。

ぼくの大好きな本の詩です。

代筆屋の仕事

執筆した小説

代筆屋をやる理由


あとんす!きっとうまくいく