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オムうまい店-5 福井市 「カフェレスト風」

「風」と書いて「Fu」と読む。昔からよく行く店だが、日替わりランチがウマ過ぎてなかなか他のものに手を出せずにいる。この店のイチ推しは「ステーキ丼」だ。何度か食べたが、牛肉があまり好きではないオレでもウマいと唸ってしまう。

風のステーキ丼

初めてという友人には必ずステーキ丼から食べるように言っている。日替わりランチは常連になってから食べろと念を押す。ステーキ丼の次に食べてほしいのはオムライスなのだ。オムライスでもマスターの味に対する拘りが半端なく伝わってくる。

風のオムライス

いつもマスターの手元が見える席に座って観察しているのだが、オムライスで一番気を付けているのはケチャップの量ではないかと思う。おそらく提供する相手のことを考え味加減を決めているように見えた。

食べたら分かる風の味

程なくして出されたオムライスは、大好きな昔ながらのスタイルのオムライス。他の店のと比べるとボリュームが足りないように見えるがそんなことはない。しっかり卵を巻き付けているから細く見えるだけで、食べ進めるとちゃんと成人男性に必要な量になっている。
風のマスターは、誰が食べるかで量をコントロールしている。足りないと感じられるのも嫌なんだろうけど、何より残されるのがもっと嫌なのではと思う。
実際に食べてみると、オレの体を心配して薄味のケチャップライスにしてくれていた。「今日は病院の帰りか?」と聞いてくれる。いつも心配してくれている。ありがたいと思う。店の主人とただの客という関係なのに・・・。

風の日替わりランチとカレー

カレーも絶品なのだ!

ここのカレーよりウマいカレーを食べたことはない。〇〇壱なんか比べ物にならない。昔は〇〇壱が一番だと思っていたが、風のカレーを食べて今までなぜ食べなかったのだろうと後悔した。たいていのカレーは辛さに依存しているように感じるが、風のカレーは辛くない。食べた瞬間に複雑な甘みが口いっぱいに広がる。続いて食べようと思ったその時しつこくない辛さがこみあげてくる。そこに二口目の甘さが相まって絶妙な味になっている。ウマい。

マスターの愛を感じる良店

風に行くと他で食べられなくなってしまう。必要なことしか喋らないマスターだが、ちゃんと相手の事を考えてくれている。以前に定休日の日曜にライブをやらせてほしいと言ったら、「いいよいいよ、どうぞ」と言って店を開けてくれた。料理を出し終えたマスターは、カウンターの向こうで目を閉じてオレたちの演奏を聴いてくれていた。

こんな店は無くしてはいけない

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