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性の話、生の話 ②


先日、こんな記事を上げました。



今日は、その3日後の話。

夕飯を食べ、子どもたちがのんびりと漫画を読んでいた時のこと。私も子どもたちと一緒にのんびりとしていた。夫はちょうど仕事から帰り、お風呂に入ろうとしていた。
長男が、言った。
「あのさー、男の人と女の人がさー、結婚するのは、指輪渡して、結婚しようって一緒に住むんやろ。
それは分かったんやけどさ、結局、何で、どうやったら赤ちゃんって出来るの?
一緒に住むだけやったら別に赤ちゃんは出来へんやんか。」

少し、ドキッ。

そのことについては、以前、一緒に絵本を読んで説明したつもりでいた。
彼もそれで分かったのだと思っていた。でも、全然分かってなかったー!!
(彼の中では、指輪渡して、結婚しようって言って一緒に住む=結婚という図式らしい)



何年も前、ママとは一緒にお風呂に入れない時が一カ月に何日かあるよ、と説明していた。
入れない訳ではないけれど、血のようなものが出てくるから怖いとか嫌だと思うかも知れないし、その時はママはお風呂に別々に入るね。
女の人が大人の体になると毎月あることで、怖いものではないし、ケガしてるわけではない。
でもたまに、お腹が痛かったり頭が痛かったり眠かったりすることはある。お仕事休むくらいしんどくなる人もいる。ママはあんまりしんどくならない方だけど、頭が痛くて早く寝ることはたまにある。
そしていつもよりイライラすることはよくあるので要注意!(←ここ強調)


それは、赤ちゃんのベッドになるはずだったものだということ、
そして女の人のお腹の中と、男の人の体にはそれぞれ赤ちゃんの素があり、それがくっつくと赤ちゃんが出来る ということを教えた。

私のお腹には帝王切開の痕があるので、それについても説明しておく。
本当はね、もっと下のところから赤ちゃんが通る道を通って産まれてくるんだけど、長男は予定より3週間も早く出てこようとして(破水した)、お医者さんが、このままでは赤ちゃんが弱ってしまうから、手術にしましょうって言ったので、長男はここ(傷痕)から取り出してもらったんだよ!

長男は、「そんなに早く出てきたかったんかー、おれ全然覚えてない」と言って(そりゃそうだ)、ちょっと照れてた。


次男は、手術の痕を痛そうだと心配してくれた。
もしかすると、お腹を切ると聞いてそれが怖かったのかも知れないので、
麻酔していたからその時は全然痛くなかったことと、
君たちが産まれて、胸のところに抱っこさせてもらった後は、麻酔ですぐに寝てしまったこと、
気がついたらもうお医者さんが治してくれてお腹はくっついていた、と言うと、やっと次男は安心して笑った。

(実は、その時は子どもたちには言わなかったが長男の時は術後がめちゃめちゃ痛かった。体全体、特に腹部が味わったことのないきつい筋肉痛みたいな痛み。ところが次男の時は、同じく帝王切開なのに全然痛くなかった。why?
そんなわけで、どちらにしても私は陣痛というものを味わった経験がないのです)


自分の体のことは教えやすい。
まして、子ども自身の誕生に関わることは。
生まれた時どんなだったの、どうやって大きくなってきたの。それを伝えることで、生まれてきてくれてありがとう、大きくなってくれてありがとうと伝えることができる。
でも、その前のことは難しい。
「男の人と女の人がね、お互いのことを好きになってね‥」から始める?
女性の体のことはざっくり話したけど、男の子の身体の成長、変化はどうやって教えたらいい?


いつかくるその質問に備え、意識してたつもりではいたが、いざ聞かれると一瞬ゔっとなる私。


お風呂に入れない説明をした時には、絵本を買ってきて一緒に読んだ。
やまもとなおひで さんの「おちんちんのえほん」。
以前noteにも載せたことがある。私は詳しくは知らなかったが、他にも性教育の本や絵本を沢山出しているらしい。
さとうまきこ さんの絵があたたかくて、子どもたちが自然に手にとってくれそうだと思ったのと、お布団の中で裸の男性と女性がにっこり抱き合っている描写があり、それが、照れたり恥ずかしがったりすることではなく、とても自然なことのように描かれていたので、その本を選んだ。
家に遊びに来たお友だちが、表紙を見て「なにこれー、へんなのー」と言って笑ってたけど、うちのボーイズは、照れる様子もなく普通に読んでいた。


そのことについては、それで説明が済んだように思っていたんだけどなぁ。
でも、というか、だからと言うべきか。さぁ、これで分かったでしょ、と絵本頼みにしたのは私の説明放棄。赤ちゃんがどうやって出来るかは、やっぱりそれだけでは分からなかったようだ。
絵本を一回読んだくらいでは(何度か彼らだけでパラパラめくって見ていると思っていたのだが)、私から聞いた説明と、そこに描かれていることが結びつかなかったのかも知れないし、
情報としては分かっても、精子と卵子とで赤ちゃんができるという知識と、目の前の母親(と父親)の体、そしていずれ大人になる自分の体とが、想像できなかったのかも知れないと思う。


学校でも、第二次性徴については教わるだろう。子どもの成長についても学ぶと思う。
だが彼が知りたいのは、「どうやったら赤ちゃんができるの?」ということであるし、おそらく保健の授業ではそのことについては触れない可能性の方が大きい。
学習指導要領では「妊娠の過程はとり扱わないものとする」からだ。

先月頃、学校で受ける性教育をめぐり、ここ20年ほどの出来事について新聞記事が連載されていた。子どもと社会の現状を見据え、課題意識を持って先生が授業を工夫し実践しても、外部からの意見でコロッとひっくり返されることがある。寝た子を起こすな、というやつだ。
一方、つい最近には、大阪府の中学校教員が自身の受け持つ理科で、性教育について不適切な授業をしたと停職処分を受けたというニュースがあった(これについては一体どんな授業内容だったのか、あまり分からないが、授業を受けた生徒から嫌悪感を抱く不快な内容だったという声があったらしい)。
子どもの関心に対して、適切な知識を、適切な方法で応えてあげられる環境は全く整っていない気がする。

何より、彼はいつどんな風に学ぶか、そもそも教わるかどうかも分からない学校で、ではなくて、今、そのことについて知りたいと思って、私に聞いている。


どうする私?!


実は、最近、同じ年齢の息子くんをもつちゃぼはちさんも同じ質問を受けていたことを知りました。



ちゃぼすけくんは、どうやらお友だちからいろいろ情報を得たりしていた模様。
うちの長男はどうなん?(多分なさそう‥)
それとも、いろいろ聞いたり見たりはしてるけど私には言わなかったのか‥
いやいや、いつでもゲームの話しかしてない気がするけど!
個人差はあれど、小4くらいが、いろいろと(子どもと大人の)境目な気がする。


ここまででもう2800字!また続きます🙇‍♀️💦
次回は短めになる予定‥


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