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ライブにおけるギターの音作り(基本編)

基本的にライブハウスに出ていて
チューブアンプを使っていて
ペダルを多用するようなロックバンドで演奏している人が対象になるかと
特にFUZZ沼のひとたちへ
でかい音が好きなひとたちへ

個人的には
好きな音を好きなように鳴らして
俺が聴いたことがないかっこいい美しい楽しい音楽世界を見せてほしい
と思っている

とはいえコツみたいなものはあるので


音の限界(音量、音質)はアンプの性能で決まる
アンプにおける歪みとは入力過多のことなので
限界以上のレベルで突っ込んでも歪量が増えるだけで音量音圧ともに増加しない
でも全く歪まないアンプは使いづらい

歪みにくいアンプ=ヘッドルームが広いアンプ

JC120に代表されるトランジスタのギターアンプが使いにくいのは
ヘッドルームが不自然に広いからで
音がタッチに対してバウンドせずにバンと止まってしまう感覚
ジリジリとキュルキュルだけが伸びていく
耳障り
個人的にはギターのおいしいところとアンプのピークが合っていないものが多くある気がしてる
エレピやオルガンとの相性はとてもいい

でもトランジスタの小型ベースアンプはギターと相性がいいことが多い
チューブの挙動とは違うがアタックとサスティーンが使いやすい

古いタイプのマーシャル、
またはそれを模したアンプ(プリアンプ入ってないやつ)か
ベースマンの系統が一番FUZZとの相性がいい
膨らみすぎる低音の処理の問題はあるけれど
充実したローとローミッドの存在が重要

その次に注意するのは
アタックにのみまとわりつくローなのか
連続音として存在するローなのか

リズムを出したかったらアタックにのみくっついてくる方が使いやすい
音の壁を作りたかったら連続音としてのローがいい

トータルボリュームの制限の中で
どこまでギターが占拠していいのかもバンドアレンジに関わる大切なところ

他にギタリストが気にすべきところとしては
生ドラムの音量
 →シンバル以外の皮ものがしっかり鳴るか
ベースの音質
 →ギターとの棲み分け、低音とその輪郭
ボーカルの声量
 →イヤモニでも声量がないと回り込みによりピークが生じて音が遠くなる

大きい音ほど不快音を連続で出すリスクは大きい

特に4kから8kあたりの耳に痛いところは
ある一定以上のレベルで出し続けるとただの苦行になる
全くないと音がぼやけて遠くなる
びっくり箱のような特別なシーンでない限りレンジの管理は大切

リードサウンドや一番びっくりしてほしいシーンの音を100として
そこから引き算で音量音質設定をしていくのがいいと思う
サビやイントロを80
静かなシーンは40から60
みたいに
数字は一例
自分流に見つければいい


言葉にすれば引き算て簡単だけど
耳と体感でそれを理解するのはとても大変

歪み系のペダルはゲインを上げると

ハイが伸びるもの
痛いところが強調されるもの
ローが膨らむもの
ミッドローがのペーっとしてくるもの

などなど色々個性がある

例えばハイを調整したい時に
トーンを触るだけでなく
ゲインを調整することでハイの感じがうまくいくこともある
(もちろんギター本体の調整やシールドのチョイスで追い込めることもある)


片手でギターを弾きながらもう一方の手でアンプやペダルのツマミをいじったり
同じこと弾きながらペダルを切り替えたりして
比較の中でいい塩梅を見つけて覚えていくのがいいと思う
いきなり絶対値として音を作るのは慣れないと相当難しい

結局この『比較の積み重ね』でしか音の感覚は身につかない気がしてる


気が向いたら続き書きます
質問あればわかる範囲で答えます
違う角度からのアイディアなども教えてくださいな

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