月の道しるべ
夜は味方だって、ずっとそう思ってた。
静寂の中。
一筋の月明かり。
その静けさが、心地良くて。
陽の光はどう足掻いたって、眩し過ぎて。
立ち向かってなんて行けない。
夜が怖くなるなんて、思ってもみなかった。
音のない時間。
暗闇の中。
誰かの声が、雑踏が恋しくて。
陽の光はやっぱり眩し過ぎるけど。ねえ。
あなたの声が聞こえてくるから。
溶けてしまいたい。解かされてしまいたい。
いつまでも謎かけの中彷徨って。
溶けてしまいたい。解かされてしまいたい。
そしたらまた、立ち上がれるから。
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