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部活変革論

 ここ数年で部活動の課題が明らかになってきた。一番の課題は教員の長時間労働の一因になっていることだろう。働き方改革が問われている。

 スポーツ大会に学校名で出場するため、公式な学校の活動の一環にみえることもあるが、部活動は課外活動であり任意の活動とされている。だが現状では教員が顧問を務めることが半ば強制されている側面もある。

 もう一つの課題は指導の質にばらつきがあることだ。部活動の指導者になるにはスポーツ指導のライセンスもいらず、全くの未経験者がいきなり指導を任されている例も少なくない。体罰問題で明らかになった高圧的な指導やハラスメントの問題も依然としてある。

 部活動は個人的な体験から、見方が百八十度異なる。私は部活動肯定派だ。それは人生で部活動から得たものが大きかったからで、嫌な経験をしたり、失うものが大きかったりした人は否定的な捉え方をするだろう。部活動は社会にとってメリットがあるのか、課題を解決できるのかを考えてみたい。

 ▽人生に影響

 部活動の一番の成果は、広くスポーツや文化活動をする機会を提供したことだろう。スポーツの普及と強化の支援でアジア諸国を回っていると、ほとんどの国で「部活動のシステムを取り入れたい」という話が出てくる。中国を訪れると、部活動で才能がピックアップされる仕組みについて強い興味を持っていた。どの国も子どもたちにスポーツを広げる上で苦労している。課題を抱えながらも、日本はこれまで部活動によってそれを実現してきた。

https://www.47news.jp/47reporters/tamesue/3452005.html?fbclid=IwAR2HWvkRWn5UJVnZZwsGWfnzjYzC8xk47915_2O7hIfJZdbPUHIgSrC1qbM

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