「恋人がいて、ダイエットが失敗して・・・」

という方もいれば、一方で、

「恋人のおかげで、ダイエットが成功したんです！」

という方も僕の周りではよく聞きます。

今日は前者の「恋人と一緒にいたら太ってしまった」というYさんのお話。

Y さんは30代で正社員として働く、東京住まいの方。
自身ではストイックだと認識しており、トレーニングも日常的に1時間前後自宅でトレーニングするという猛者でした（笑）フィットネストレーナーから見ても負荷は小さくないですし、弊社のボクサー＆トレーナーの大石さんは「え、、、この人プロレスラー志望ですか・・・？」というぐらい追い込んでいる量でした。

しかし、そんな彼女でも栄養摂取においては、「お酒を飲みすぎてしまう」という悩みがあったのでした。

Yさんは、自他共に認める酒豪で、

ハイボールならば8杯、
ワインならボトル一本

一晩で飲むぐらいの方です。

ハイボールですと120kcal×8=960kal
ワイン1本だと77kcal/100ml×7.5=577kcalとなります。

彼女は7kgは痩せたい、と言って門を叩きました。

彼女はなんでこんな筋トレは頑張れるのに、お酒は節制できない、と悩んでいるのでしょうか？？

答えは、パートナーの存在でした。最近恋人ができたということで、生活の質は上がったものの、一緒にお酒を飲む時間が楽しいし、相手も酒豪だった、ということで、彼も善意でお酒を毎回勧めてくるとのことでした。週１、２は平均、多い時は週３、４ということで、マックスで週に4000kcalをお酒飲みで摂取することになります。１ヶ月で16000kcal。これだと2kgは軽く太ることになりますね。

難しいのは、彼女はお酒を無理強いして飲まされているわけでも、不味いと思っているわけでもないということです。

彼女に、定量的なアルコール量、どれだけ太るか、ということをお伝えしました。単純計算でもお酒をゼロにしたら、３ヶ月超で達成するわけなので、それを本人が気づかないことには始まりません。

お金と時間をかけてまでトレーニングや健康管理をしてるというのに、何気ない異性からの提案により、4,000kcalのアルコールを摂取しているとしたら本末転倒なわけです。

意外に人はここまで認知できません。なんとなくお酒が太っちゃう。でも筋トレしているしまぁいいか、ぐらいの理解しか進まないのです。

しかも、本人も「ワイン１本飲みたいから飲んでいるのか？」と質問するとほとんどが「No」と答えてきます。多くの場合は、楽しい人と適量を楽しみたいだけなのですよね。しかし飲んでいくうちに意思力が下がって、意に反した行動をしてしまうわけです。

そこでいつもの通り、我々のカウンセリングシートを用いたわけですが、今回はこの二つを用いて、対話を行いました。

１、現状ー理想シート
２、Weekly カロリーコントロールシート

週間カロリー表：
Before：
お酒　960kcal×4day=約4,000kcal
After：
お酒　360kcal×2day=720kcal
おやつのプリン　300kcal×1day =300kcal

と3000kcal程度節約しますし、日々の基礎代謝と運動量から比較しても、週に-2190kcal。確実に月１kgは痩せることになるわけですね。なお、お酒を我慢したご褒美として、プリンがさらりと追加されてます（笑）

今回、彼女が直面した「習慣化」の問題においては

「易しくする」

・パートナーがたくさんお酒を飲める
・宅飲みなので、帰る場所を気にせず好きなだけ飲める
・宅飲みなのでお酒が安い

これを「難しくする」ことが成功させるための秘訣であり、

・外で飲むようにする

のが鉄板のテクニックとなります。

ただ、話してみると今回はパートナーにも理解してもらったほうが早いな、ということで、僕自身から「よろしければ彼女のボディメイクにご協力ください」とお伝えることもできますよ、という形でカウンセリングは終了しました。本人が伝えるより第三者が伝えることで人は行動しやすくなることもありますから。

ダイエットというのは、多くのかたが「ストイックじゃないとうまくいかない」と思ってますが、繰り返し述べるように、「うまくいく仕組みを作る」ことが鉄則です。

お酒自体を楽しむことよりも、誰かと楽しむことが人生を豊かにすることだと僕は信じてますので、良いお酒を良い人と適量のみたいですね。

必ずしもダイエットのために完全断酒をする必要はありませんからね！！

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