アサーティブネスとは、自分と他人どちらも尊重して、ウィンウィンの関係を目指すものだ。ここで重要なのは、自分本位でもだめ、他人本位でもだめだということだ。

最も優秀なリーダーとは、自分の意思とチームメンバーの意思をうまく融合させ、自己主張するときには自己主張をしつつ、メンバーの意見を聞く時はメンバーの意見を尊重して、それを全力でサポートするリーダーであるとスタンフォード大学のスティーブンマーフィー重松は著書で書いている。

ペンシルベニア大学のアダムグラントも著書でこのことを取り上げており、もっとも成功する人、チームの特徴として判明しているのは、他人の利益を求めること、そして同時に自分の利益を追求することを両輪にかけた場合であるとした。前者だけでは、人は搾取され、燃え尽きてしまうとしている。後者だけでは、最初はよくてもいつかやり返される。さらに、助けが求められなくなる。また、アダムは同著で、搾取することが目的のような人の利益を他の人と同様追求するのは、良い戦略ではないとしている。

マイクロソフトのビルゲイツもかつて、「人には二つの大きな力ー利己心、他人を思いやる心がある。」という発言をしている。

研究者たちの著書、そしてビルゲイツの言葉を借りれば、利己心と、他人を思いやる心を最大限に生かすことができれば、我々は大きな力を持つことができるのだろう。

それが、アサーティブネスだ。会社、学校、部活、友人関係、恋愛関係。我々はアサーティブネスだろうか。我々はチームとして、個人として成功を遂げたいのならば、まずはアサーティブネスを意識するべきだろう。

【参考文献】