Dala Space ひろこ

インフラコミュニケーター、デザイナー、ベトナム語ー日本語間通訳人 あらゆる社会資源につ…

Dala Space ひろこ

インフラコミュニケーター、デザイナー、ベトナム語ー日本語間通訳人 あらゆる社会資源について考えることが好きです。

マガジン

  • DalaSpace通信Vol.2

    前号に続き除雪を窓口に、公共事業のしくみを垣間見たり、それを生業にする個人の生活を取材したりしました。2022-23の冬シーズンから2023年夏にかけて取材し、記事にしています。

  • DalaSpace通信Vol.1

    2022年冬支度を前に昨冬取材した除排雪業についてのまとめ記事

最近の記事

年を取ると丸くなってしまって、なるべく心穏やかでいられるように多角的な理解をしようと努めてしまう。 でも、友人や家族が自分の、話を聞いて憤慨したり慰めてくれたり、悲しんでくれたりすると、「ああ、そうか。私は傷ついていたんだな。」と気付ける。 感情はパワー。時には発揮してもイイ。

    • 除雪の在り方検討会

      札幌市の除雪行政に興味がある身としてはこれに応募したかった。↓ でも、残念ながら私は札幌市民ではないのでした。 北海道は極端に札幌一極集中が進んでいる。札幌の例は他の地方にも応用できると思うので、今後フォローして行きたい検討会です。 さてさて、これは予算がついてる検討会で、札幌市役所の「雪対策室」が旗振りをしてメンバーを集め、市民の声を反映しよう、と頑張っているということなのだと思うのです。 素晴らしいことですね。 札幌はもうすぐ200万人都市という大都会。で、あり

      • 書いて綴じて出す

        先輩から賜った格言である。そう、そう決意してnoteを書き始めたはずなのに、また忙しさにかまけて何も書いていない。書くぞ~! 私は三拍子に弱いのだ。 食う、寝る、遊ぶ 長男の保育園で出会ったこの言葉に育児方針を見出した。 専門学校講師時代、同僚の先生2人とはよく深い話をした。 「どう生きるべきか」…そんな会話を毎日したくなるような多様な学生に接していたから、彼らの生き方に自分たちを省みることが多かった。 炭鉱町出身の同僚が、非常に自戒的な人で、自分の育ちや経験、都会への

        • マネタイズが下手すぎる

          私人生の多くを平成に過ごしたにもかかわらず、ドラマ『不適切にもほどがある!』を見ていて、阿部サダヲ演じる昭和の熱血体育教師、地獄の小川のセリフ「働き方改革ってなんだよ!働き方に我武者羅と馬車馬以外に何があんだよ!」にビクッとしてしまった。自分のことだと思ったから。 しかも私、組織人ではないので自分で勝手に我武者羅にして自分で勝手に馬車馬になってる変な人だ。よく泡吹いて倒れるし。脱水起こした馬だ。午年なだけに。効率の悪さに最近特にびっくりする。 決して、私のポテンシャル的に

        年を取ると丸くなってしまって、なるべく心穏やかでいられるように多角的な理解をしようと努めてしまう。 でも、友人や家族が自分の、話を聞いて憤慨したり慰めてくれたり、悲しんでくれたりすると、「ああ、そうか。私は傷ついていたんだな。」と気付ける。 感情はパワー。時には発揮してもイイ。

        マガジン

        • DalaSpace通信Vol.2
          8本
        • DalaSpace通信Vol.1
          9本

        記事

          【雪】ほらね、帳尻が合った

          留萌や岩見沢を横目に12月は少雪にボーナスタイムをもらっていた気分の札幌市民だったのではないだろうか。ただ、メディアも少ない雪にそんなに騒がないし、そこで暮らす私たちも「雪少なくて異常だよね!!!」と多少の話題にはなっても、騒ぎ立てるほどではなかった。 と言うのも、知っていたからだ。帳尻合わせを。 毎回話題にするたび「いつ来るかね」「2月頭?」「いやいや、ワンチャン正月あるよ」と札幌市民は話していたに違いない。 コロナ禍による生活習慣の変化経験と2年前のドカ雪&市民生活

          【雪】ほらね、帳尻が合った

          なんかワキワキする(漲るやる気)

          年明けから色々ありすぎてモンヤリとした何かが体に重くのしかかっていた。 逃げるように雪かきしたり薪運んだりしてとりあえず生きることに集中したら多少解消されたけど、タスクが減ってるわけじゃない。ニュースは胸が痛くなるようなことや怒りが湧いてくるようなことが多くて直視できないし、目の前はツルツル路面での事故で大渋滞だし、ボイラーは壊れて水は出ないし冬の燃料の在庫は無いし入金が無いのに出費が続く。 なんか今日の午後くらいから一周回ってやる気が出てきた。うむ、ある程度落ちるところまで

          なんかワキワキする(漲るやる気)

          自然に翻弄される

          年明け早々、地球人としてちっぽけな翻弄される存在を認識せざるを得ず、結構メンタル的に潜ってしまった。人的ミスや戦争など、湧く感情をエネルギーに変えて未来へつなぐ課題にできればまだ自分を鼓舞できるのだが、自然はこんな大地震が起きてしまうとすべての感情を通り越して無力さだけ残していく。文字通り力がゼロなのでなんのエネルギーにも転換しようがないのだ。 …とはいえそうも言っていられない。あれから毎日自分の無力さと向き合いながら4日には仕事に出かけ、いつになく温暖な年明けに「雪かきし

          自然に翻弄される

          アウトプットするとインプットがやってくる

          実はnoteを毎日更新しよう!一言書き連ねるだけでもいいから!と決心して3週間。全然毎日更新出来ていない。 タイトルを書いて、少し考えて、下書き保存して放置…を繰り返している。書くのは楽しいし、ネタもある。あとはアウトプットを効率良く出来るようになるのが目標。とにかく書けばよいのになかなかPCを開いて10分でも15分でも取り組もう、という姿勢にならない。 理由は簡単。産みの苦しみを勝手に想定して先取りし、取り組みから逃げているのだ。まだ面倒臭くないのに「あー、めんどくさー

          アウトプットするとインプットがやってくる

          言葉を組み立てることと言葉で思考する事

          リカレントだの生涯学習だの学び直しだの、逆にアンラーニングだの、とにかく変化の激しい時流に追い付け追い越せ、と「年をとっても学びなされ」、「変化し続けなされ」、ということが推奨されている。そしてそれは必然だという実感もあって、私は現在大学院に進学して今絶賛学びの最中。 相川七瀬も大学院に進学したと言うし、やっぱり迷える氷河期世代は過去の学びが生きない時代だということを嫌と言うほど実感しているし、敷かれたレールが通用しないことに対する焦燥感や劣等感もあるかもしれない。また、何

          言葉を組み立てることと言葉で思考する事

          ホネ活

          さて、今日は私のホネ活を少し語る。全国に分布する標本づくりを趣味として製作、発表などの活躍をしているホネ屋さんに比べれば、大した場数は無いのだが、私にとっては心置きなく夢中になれる作業であり、また自然の造形の美しさに感動し、時々仲間と分かち合うことは、私の心の拠り所なのだ。  先日も札幌市のチ・カ・ホで開催されたサイエンスフェスタにブース出展し、ホネってすごいよね!!…と道行く人々にホネ(のレプリカ)をかぶらせ口角泡飛ばし熱弁をふるってきた。 私は「えぞホネ団Sappor

          「2」の偉大さ

          小学校4年生の3男。私が今文学院修士課程で博物館教育を学んでいるのはこの子の影響が大きい。 小さい時から数字やパズルが好きで、手先は器用なわけではないが、折り紙はやたら出来る。観察して描く絵はやたらうまく、忠実に描こうとするが、人物の表情や動きには興味がないため描くことが出来ない(最近は描いているらしい)。 幼稚園の頃から、集団の中で感化し合いながら出来ることが増えていく年相応の同級生に比べて、明らかにアンバランスな発達具合の三男。…と言って、その環境への適応に苦しみ、困

          「2」の偉大さ

          自分を表すキーワード

          小さい時から「一芸」のスペシャリストに憧れていた。一つのことを貫き通す姿勢が尊いと思っていた。他のことには目もくれず、「一芸」に秀でたスペシャルな天才がかっこいい、と思っていた。そういう人はたとえ他のことが劣っていても誰もかなわない部分があるから、劣っている部分も愛嬌になってしまう。伝記好きだった私は、そんな歴代の偉人たちを愛おしいと思い、心底憧れていたのだ。 幼少期から私は絵が得意だったので、絵を「一芸」にするべく他のことが出来ない人間として愛嬌ある個性をもって育つはずだ

          自分を表すキーワード

          自己実現とか自己肯定感とか

          恥ずかしい話だが、私は自己実現とか自己肯定感という呪いにかかっていたことにごく最近気づいた。呪いは自分でかけたもので、それに囚われて自己実現という幻想を追うがあまり、自己を見失う、という不毛な時間を過ごしていた。気づいた今は遅れてやってきた中2病だと思って愛おしい時間だったと思うしか無い。 私はここに既に居るのに。肯定するも何も、今こうして在る存在を否定する余地は無いし、もうそこにあるんだから、あるものでどうにかするしかないだろう、とやっと気づいた。 どうやら自分の思考が

          自己実現とか自己肯定感とか

          Vol.2印刷しました。

          さて、だらだらとまた除雪について取材し書き連ねてきたマガジン2号の記事をまとめて再構成して印刷しました。noteにあげた記事よりは少し推敲しているので読みやすくなっているかも。 Vol.1もまだ少しあります。 Vol.2は小樽市張碓町のカフェCoffeePocketTIMEさん、春香町の古本屋、DUAL BOOKsさん、稲穂4丁目の中華料理屋龍鳳さんにおいてます。あと、近々小樽市花園の居酒屋なまらやさんとFMおたる、そして張碓町のCafeMatanoにも届ける予定です~。

          Vol.2印刷しました。

          荒ぶる野生

          クマ、シカ、雪虫(アブラムシ)、ネズミ、タヌキ、キツネ…野生界に落ち着きがない。クマについてはあれこれ言われているのであまり言及したくはないが、この地に16年暮らしていて我が家の隣の神社脇を通って山へ登って行った、という目撃情報があるのは初めてのこと。我が家より1キロ2キロ山へ上った先で仕留められたことは1,2回あったが、こんなに人里まで、しかも高速道路の高架下をくぐってクマが下りてくることなんてまずなかった。 一方、シカは人里まで下りてくることはしばしばあった。川伝いに我

          空気を読んで楽しむ、という自主性

           どこもかしこも人材不足である。農水産業界、運送業界、建築・建設業界、介護・福祉業界の人材不足はここ数年の話ではない。慢性的な人手不足が、とうとう二進も三進もいかなくなってきたのだ。かつては「3K」などと失礼な冠をかぶせられて必要以上にキツいイメージを流布され、いよいよ社会生活に深刻な影響が出てきて、回らなくなってきたと知るや否や、最先端のICT(情報通信技術)を用いたスマートな労働、トイレやシャワールームの設備も整った清潔な空間やアメニティ充分な仮眠室、成果が目に見えるやり

          空気を読んで楽しむ、という自主性