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フロトーーク

おはようございます。

社会福祉士×ダウン症児パパのTadaです。
Tadaのイントネーションは、カバ🦛と同じです。


小噺です

5連休をとった。今年最後の祝日に合わせて前後二日休みをとって。盛りだくさんであっという間にだったような超長く感じたような五日間だった。

連休初日(11/22)は息子の運動会

とてもいい思い出になった。

勤労感謝の日(11/23)は、いまある仕事と、これから仕事になるであろうことに感謝しつつ、社会福祉士の研修課題を作成していた。コミュニティと同じく収入の柱も複数ある方が健康的だ。

「健康とは、肉体的、精神的及び社会的に完全に良好な状態であり、単に疾病又は病弱
の存在しないことではない。」

WHO憲章

11/24、25とこれまた色々あったんだけど
それはまた別の機会に書くかもだし書かないかも。ネタには事欠かない人生を過ごさせてもらっている。

本日の小噺の締めと本題は
昨日(11/26)に起こった話。

昨日は来客があったので妻が料理を準備してくれていた。
その間僕と息子はただただ遊ぶのみ。
「妻よありがとう。」
と思いつつ息子と風船バレーをリビングで繰り広げていた。大人気なさ全開でバレーをした。

おかげで今日は酷い筋肉痛だ。
筋肉痛は痛いけどさ、成長するよね。


さて本題

休日は息子とお風呂に入ることができる。
平日は時間の都合上なかなか難しいので妻にお願いすることが多い。息子とのお風呂タイムは貴重で幸せな時間。

お風呂タイム中は2人で会話を楽しもうと常に試みている。まだまだ宇宙語9割な息子だけど、少しずつ成立する会話が増えている。

昨日はこの連休を振り返ってのトーク。

僕「おやすみ楽しかったー。運動会も楽しかったよ。学校楽しそうに過ごしてるね。学校で何してるかもっと知りたいから教えてね。」

と伝えながら体や頭を洗っていた。

するとしばらくして(※息子は解釈に時間を要すことがあり、1990年代のテレビ電話のように対面しているのに時差を感じつつ会話が進むことがある)

子「おん!が く」

僕「うんうん。音楽ね。」

子「せいたん!」

僕「うんうん。生単ね。」

これらはいつも教えてくれるやつ。
“おん”が強調される面白い発音ではあるものの、明確に“音楽”と理解出来る。“せいたん”とは“生活単元学習”の略語らしく、自立活動などといったなんとも特別支援学校らしい科目だ。

ちなみに日ごろからこの質問をすると「音楽」と答える頻度が圧倒的に高い。音楽は週2日しかないはずなのに、質問するとほぼ確実に返答が来る。どうやら息子は相当音楽が好きなようだ。

この日は以下のように追加質問。

僕「音楽で何したの?おうた?ダンス?」

少し難しかったか、
またしばらくシンキングタイム突入。

そして言葉が出る。

子「こっこ…さんす…」

僕「!?」

良くわからなかったけど、何度か同じワードを発して伝えようとしてくれたので、しっかり考えることが出来た。手振りもあったため比較的早く正解にたどり着けた。

“こっこ”は両手のひらを上にし、小指同士をひっつけている。本を読む姿勢に見えなくもない。これは間違いなく“国語”だ。

そして
“さんす”は唱えながら指を二本、三本と順に立てている。呪術のための印を結ぶ動作でないとすれば、これは数字を表している気がする。そうならば間違いなく“算数”だ。

自信はあったが、一応確認のため
「国語と算数?」と尋ねると、息子は伝わったことが嬉しかったのか満面の笑みで、今度は力強く

「こっこ!さんす!」

大きな手振りつきで力強く返してくれた。

息子は音楽の時間にやった内容ではなく、
はじめに質問した
「学校で何してるかもっと教えてね」の回答として国語と算数をしていることを教えてくれたのだ。

「すごいねー!!」

と褒めると気を良くしたようでさらに

「たいく!」

と両腕をくの字にして前後に激しく振りながら追加発言。走っている。
文句なしの“体育”だ。100人が見て95人位は正答にたどり着くクオリティ。

学校でやっているのは
国語、算数、体育、音楽、生単

よくわかったよ、My son。
すこしずつだけど成立する会話が増えている。


支援学校に通いはじめて約8ヶ月。最近もう一段階レベルアップを感じる出来事がチラホラある。今回書いたような会話の成立はもちろんだが、あとは語彙力の向上。名詞や動詞が適切な言葉、適切なタイミングで出ることが増えてきた。

しかし、レベルアップがゆえに本人なりの苛立ちも感じるようで。伝えたいことがあるのに上手く伝わらないと自分の頭をペチペチ叩くといった行動をとる。あまりにも伝わらないと叩く力が強くなる。

心配ではあるが、実は彼がこの行動をとるのは初めてではない。2〜4歳くらまではそれなりに見られた行動だった。

おそらくだけど、
息子は理解力と発信力がアンバランス。

聞くことで理解は出来る
伝えたいことがある
でも伝える術が不十分。

これによって苛立ちを感じているように映る。今回もそんな感じ。でもやってることのレベルはかつてとは段違い。

やってることのレベルは上がっているが、
それを成すためのサポート陣も充実している。

以前は保育所、ST、家族くらいだったけど、今は支援学校も放デイもSTもOTもあるし、なにより僕ら家族も息子の家族7年生だ。フルサポートで彼の成長の手助けをしていきたい。きっとさらなる成長をこれから遂げるのであろうとワクワクしている。

彼が生きてるだけで十分に幸せだけど、
夢はたくさんもっている。

筋肉痛は痛いけどさ、成長するよね。

おわり。

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