夢を見た
わたしが死ぬ夢だった
それは突然で
死は、少し痛かったけれど
それどころじゃなくて
いろんな色をした
大きく激しい波のようなものに
飲まれていく
そんな感じで
気がついたら
魂だけで
道の上にいた
大切な人たちのいる家へ帰り
わたしはもう死んだのだと
最後の挨拶を告げるとき
もう、みんなと一緒に生きられないことが
淋しくて、淋しくて
大声で泣いた
そこで目が覚めた
命が突然終わることは
生き残った人にも
本人にとっても淋しくて
もっとみんなと一緒に生きたかった
その気持ちに
死んでから気がついた
目が覚めたわたしは
まだ生きていると思っている
でも、いつかその時は必ずやってくる
生まれた時に泣いて
笑って迎えられ
死ぬ時に笑って
泣いて送られるのがいい一生だという
限界まで働いた後の眠りのように
死を前にして
最後まで生きたい気持ちを持ち続けること
それが、やり切った
悔いのない人生だったと
思い切れるコツなのかもしれない

2024.04.28

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