絵本

若いころ
友達への誕生日プレゼントに
絵本を描こうとした
幼き日の友達が
塔を登っていく
扉を開けるたびに
ひとつ歳を重ねていく
塔のてっぺんで
彼女はなにに出逢ったのだったか
あれは友達のことであり
誰かのことであり
わたしのことでもあったように思う
扉を開くたび
新しい自分に出逢い
新しいことに挑戦するたび
見たことのない自分を発見する
今日を頑張るわたしは
昨日のわたしとは違う顔だ
扉をたたいて
Hello!
そうして
わたしも彼女も塔を上っていく

2024.04.24

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