見出し画像

一花開天下春 バンクシーの世界

一花開天下春 

 

ウクライナでの戦闘を見ると『愛』も『慈しみ』も消え去り、たった一人の《我欲》に、世界が乱される《災い》を感じずにいられません。

人の心の奢りー力を得たいとか、国を欲しいとか《強欲な心》が、恐ろしい世界を作っていくのです

 

世界はずっと平和でした。今世紀の世界は、とても豊かになったように見えていました。

それが新型コロナで一変します。

世界中で飢えている人が大勢生まれていく最中、ついには欧州で戦闘が始まり、祖国を追われ、逃げ惑う何十万の人々を見ることになったのです。

人間の欲、人間の傲慢、自分の事ばかりを考える人の心が、このような世界を作り出しているのでしょうか。皆が、⦅人を助ける⦆思いを強くした時、人は武器を捨てて、《花》を手にすることで、世界を変えていく事ができるのです。

 

「一花開天下春」(いっかひらきててんかはるなり)

「一輪の花が開いて天下が春になる」 という意味です。

私たち一人一人が、その「一花」になれば世界は春に生まれ変わる。

‶禅語〟から教えられます

 

一片の花が開く、その瞬間、あたり一面見渡すかぎり、春の真っ盛 りだと気付かされる。まさに 天下の春を告げる一輪の花。

たった一輪の花が咲いたことで、世界中に春が来ていることを知るなんて、なんと尊い一輪なのでしょう。

 

コロナが戦争が、人々を蹂躙する世界で、唯一の救いは、武器を捨てて、火炎瓶を《花》に持ち替えて、敵対する者同士が対話する世界に変えていくことでしょう。

あのバンクシーの絵のように

花一輪の暖かさはとても小さく、控えめですが、決して目立たなくとも、満開 の桜にもまさるものです。

まもなく春爛漫の季節。

全身で春の息吹を感じる世界です.春となれば、人々は喜び、希望、夢、感謝、祈りに満ちた世界に息づくことが可能なのです。

わたしたちは「春」という言葉の中に、現実の季節を離れて、さまざま な意味を込め、想像の翼を羽ばたかせます。一輪の花 がほころび、いっせいに春のまっただ中を実感させられる時を得たいま、大きな希望と 決意をもって、「春」を謳歌したいものです。

今年の春は、歓びで満ちたものになるよう、不幸な人を一人でもなくせるよう祈りを込めて、一花開天下春の禅語を味わっています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?