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なぜnoteを書き始めたのか。臨床心理士の思惑


こんにちは!

オマメの心理部屋へようこそ。
(アカウント名を変えてみました)

ここでは、都内で臨床心理士として働く私が、
日々考えていることについて発信しています。

noteで記事を書き始めた理由について、
全く説明していなかったことに気づいたので、
ここらで一度記しておきたいと思います。


なぜ私がnoteを書くのかというと…、

自分自身の言葉の鍛錬の為というのと、
「生きるのに役立つような臨床心理学の知識はオープンソースであれ」という想いからです。


心理士は言葉を道具にする職種ですから、
鍛錬は大事です。
話し言葉と書き言葉では違うと思いますが、
言葉磨きの一環として始めました。


また、私自身、臨床心理学の知識は生きるのに
役に立つという実感
があります。

最近は、精神科医やカウンセラーの著書、
心理学の知識を載せた本が増えてきたな…と
感じますが(私はいいことかと思います)、

その中で自分が残せる知見があるとすれば、
それは臨床的なもの(自身の個別的なエピソードを用いた、リアルな実感を伴うもの)かな、と、
考えました。

noteには、実体験や個別的なエピソードからの
学びを載せている方が多くいらっしゃり、
いつも興味深く拝読しています。

一つ一つに価値が高いと思います。
こんなんは幾らあってもいいですからね。


そこに自分は臨床心理学的な視点を併せて、
「臨床心理学を使うとこういう風に日常が見える可能性もあるよ!」
「臨床心理学ってこんな所がオモロイ!」

という、主には前向きな部分を伝えていきたい
と考えています。

以上が主目的です。

また、そこに隠れた密かな狙いとして、
健康度の高い人にも臨床心理学の面白さは分かってもらえるという可能性を感じているので、
そんな心理士さんを増やしていきたい
…という思惑があります。

心理士になる動機は人によって様々ですが、
「心を深く掘り下げてみたいと思う時点で、
ある種の不健康さを持っている」
というのが、
この業界ではあるあるとされています。


ん〜〜、まあ、わかる気もするんだけど、
ホントにそうかなぁ?

そう感じてしまう時があります。

何が健康・不健康かという議論自体が難しいと
思うのですが、私は働いていて、
健全な肉体と精神を持っているなと感じられる
心理士さん
に出会えることも多々あります。
そういう方は、個人的には害のない変態という臨床像(イメージ)があり、大変好ましいです。

自分もそうありたいなと思うのですが…。

そもそも、
健康な心って、健康な部分と不健康な部分を
うまく統合できているものじゃないかしら…

と、思ったりします。


そういう意味では、臨床心理学に魅せられる
人間の"不健康さ"も、確かに存在しているとは
思うんですけれども。

ただ、時折、
「心理をやる人はどこかに病的なものがある」
というのを、自虐的かつ特別意識を感じさせる
ニュアンスで言う心理士さん
をみるんですよね。

あの独特の雰囲気を、どう表現したらいいか
分からない…。笑

珍しい病気を自慢するおばあちゃんみたいで、
個人的にはダサいと思ってしまいます。
(ひー、こんなん言って大丈夫かな)

心の健康さについて、私の感覚でいうと、


ベースの心が持っている健康さと不健康さの割合が人によって異なり、
その割合はさらに状況に合わせて変動していく
イメージ
なんですよね。

「こいつが健康、こいつは不健康」みたいに
一元的にジャッジできるものではないし、
健康度の高い人間でも、高ストレス状況に
閉じ込めておいたら症状が出る
と思います。

逆に、ベースの健康度が低い人でも、鍛錬次第で健康度を上げていけるというのが臨床心理学のロマンだと私は感じています。


そんなことを言っていると、健康も不健康も存在しないように思えてくるわけですが…。


ここまでを前提として、
健康度が高い状態にある人も心理士を
目指してくれたら、それはすごくいい
なと
思うんですよね。


支援者として働くには、精神力と体力の双方が
求められる事が多いなと思うからです。


心のことに疑問やモヤモヤを持っていて、
心理の道を志すのは自然な流れだと思います。
健康度が低い時に魅力を感じる学問であるという側面もあると思います。


だからこそ、そういう心理学徒以外の人にも、
健康度が高い状態の人にも、
臨床心理学の魅力を知ってほしい!

そういう動機で、noteを書いていこうと
思っています。


・臨床心理学に興味がある
・カウンセラーに関心がある
・心のモヤモヤについて考えるのが好き
・人間関係についてよく考える
・ものごとの起源が気になる
・推理小説が好き
・お年寄りの昔話がすき
・悩み相談をされることが多い
・暗い話もきらいじゃない
・他人の絵馬を読んでしまう


こんな方はぜひ、ご一読ください!

また、
記事に対するご意見・感想・批判などあれば、
いつでもコメント欄にお願いします。

可能な限り誠実に受け取りたいと思います。

それでは、また、お待ちしています…!


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