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横浜市連続強盗強姦事件公判傍聴記・2023年9月21日(被告人:赤間靖浩)

2023年9月21日
東京高裁第6刑事部
410号法廷
事件番号:令和5年(う)第904号
罪名:住居侵入、強盗・強制性交等、強盗強姦、強盗強姦未遂、窃盗
被告人:赤間靖浩
裁判長:石井俊和
右陪席裁判官:杉山正明
左陪席裁判官:西野牧子
書記官:菅原宰

14時20分の時点で、13人が法廷前に並んでいた。同時刻に入廷が許された。
検察官は、髪の後退した、眼鏡をかけたさえない中年男性。被害者参加代理人の弁護士は、三人いた。一審でもついていたPTA風の眼鏡をかけた初老の女性。ショートカットの中年女性。髪を短く刈った若い男性である。机の上に記録を広げ、目を通していた。
書記官は、髪の後退した痩せた中年男性。
弁護人は、眼鏡をかけた丸顔の、おとなしそうな3~40代の男性。机の上に薄い記録を広げてみている。
被告人は、少しよたよたとした足取りで入廷した。頭頂部は禿げ上がり、残った髪はスキンヘッドにしている。眉毛は白い。黒を基調とした、白いラインが入り、腹の部分が灰色のジャージの上下を着ている。一審と違い、白い立体マスクをつけている。少し辺りをきょろきょろと見回していた。
裁判長は、眼鏡をかけた初老の男性。裁判官は、眼鏡をかけた初老の禿げ上がった男性と、ショートボブの中年女性。
赤間靖浩被告人の控訴審初公判は、14時30分より開廷した。

裁判長『初めに被告人の名前や生年月日など確認する。立ってください』
被告人は、証言台の前に立つ。
裁判長『名前は』
被告人『赤間靖浩です』
裁判長『生年月日は』
被告人『昭和38年6月21日』
裁判長『本籍は』
被告人『神奈川県横浜市南区、えー、ヒエ町・・・』
裁判長『本籍はムツカワ』
被告人『ああ、そうです。(略)』
裁判長『住まいは』
被告人『神奈川県南区、神奈川県横浜市南区ヒエ町(略)です』
裁判長『職業は』
被告人『えー、無職です』
裁判長『それでは、元の席に戻って座っていて結構です』
被告人は、被告席へと戻る。人定質問に答えた声は、一審とは違い、はっきりとした大きめの声だった。
裁判長『被害者には、前審と同様に、A~Eの呼称を用いる』
弁護人『はい』
裁判長『弁護人の意見は、控訴趣意書、控訴趣意補充書に記載』
弁護人『はい』
裁判長『検察官は』
検察官『控訴に理由なく、本件控訴は棄却するのが相当と思料します』
裁判長『弁護人から三通、検察官から二通の書証を請求されている。各当事者の意見をお伺いいたします。まず、弁護人の書証について、検察官の意見は』
検察官『弁1、伝聞性を争わないという趣旨で同意します。ただ、取り調べる必要性なし。弁2、同意するが取り調べの必要性なくやむを得ない状況もない。弁3、不同意。緊急避妊薬として承認されたことが、薬剤として行っている旨の書面ですから、本件被害にあったのち、医師の判断で処方したことであり、関連性もとり調べの必要性もやむを得ない事由もない』
裁判長『検察官の書証は』
弁護人『検1不同意、検2同意します』
裁判長『検察官弁護人の書証については、いずれも却下します。以上で弁論を終結し、次回判決言い渡しとします。』
10月12日13時30分、判決となる。
被告人は、少し眼球を動かしながら、判決期日を聞いていた。
14時34分、閉廷となる。
被告人は、傍聴席の方に幾度か目をやりながら、退廷した。


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