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#10日目:数値化できない「好き」の熱量

流れるようなマシンガントーク、たっぷり小一時間。
プラス、解説のために即興で書かれた、白紙3枚分のメモ。

上記は、私が先輩に、おすすめの本について尋ねた時のアウトプットだ。(タイトル画像参照)  

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突然ですがdanです。これはアドベントカレンダーの穴埋め記事ではない。
今日は、形としては異例だが、人に聞いたおすすめ本について書く。
知り合いの中で、最もストレートに自分の「好き」を語る人のおすすめ本。
ちなみに私は読んでいない漫画の話だ。

●フットボールネーション 

●「”募集要項:脚のキレイな選手”」
 サッカー漫画だ。東京都三部の社会人チームが天皇杯で優勝しようとする話(らしい。
チーム作りは、一風変わった募集要項で、選手を集めるところから始まる(らしい。以下省略する)

●語ってくれた人はどんな人?
 海外サッカーが好きな30代。学生時代の先輩 。サッカー歴は中学~社会人まで。全然関係ないIT業界の仕事から、なんとか好きなサッカーの仕事に繋げるため、日々画策している。
 曰く、「イニエスタの立ち姿と、アウトサイドのターンに関してだけで、1日中話せる」ほどおしゃべり。(※イニエスタ・・・スペイン代表の選手)
ちなみに書いている私は、サッカーは全く興味ないし、知らない。

●聞いてきたおすすめの内容(会話の抜粋)
私:「え?サッカー選手のキレイな脚って何ですか?」
筋肉隆々の選手の脚しか思い浮かばない私。
それをうけて、突然メモ用紙に棒人間を書き出す先輩。

先輩:「日本の選手はさ、大抵この太ももの前の筋肉が発達してる。
でも、大事なのは、太ももの裏の筋肉なんだよね。」

私:「それはつまり、ハムストリングということですか。」

先輩:「それ!ボールのホールドとか瞬間的な反応は、そこでコントロールできるかが大事なんだよね。」

曰く、現代サッカーは、しなやかな肉体と、高度な戦略を立てるための頭脳を駆使した、複雑なスポーツへと発展しているらしい。

先輩:「海外のサッカー選手って、こんなふうに背が高くてスラッとしてるでしょ?(右手にはジダンをググったスマホ)」

私「”キレイな脚”って、要はハムストリングの鍛えられ方ってことなんですね」

先輩:「そう!まさにそれ。それでここのXXX筋が、XXXっていう骨についてるからさ~~」

(以下略)

そもそも天皇杯とは、Jリーグ下部組織とは、の説明から、漫画のあらすじから面白ポイントを、流れるように説明された一時間。私のメモを取る手は、途中から完全に追いつかなくなっていた。

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●なぜこの本を選んだのか
「勝つためにどこから始めるのか」のサッカーの常識を覆されたから。

●おすすめの人
なんと現役のサッカー選手が読むそうだ。
前述の会話のとおり、理論に基づくサッカーのための体の作り方、ひいては生まれ持って向いている選手、それを育てる土壌づくり等々。聞くところによると、サッカー漫画なのに、試合より説明の方が長いんだそうな。

●サッカー選手以外でオススメなのは
ビジネスでもスポーツでも、とにかく勝ちたい・何かを達成したい・と思っている人向け。本当に勝つために必要なことを、考えきっているのか、を問われる(気がする

** ※アドベントカレンダー2018こぼれ話。**

カレンダーも進んで、はや10日目。書く番の人も、読む番の人も、いまのところ楽しんでいると聞く。その中で最も聞かれる質問は、「このノートを書いた人とは、どこで知り会ったの?」と言うこと。

本記事の先輩と私は、学生のとき、歩いて3分のところに住んでいた。
当時私は田舎から送られてくるネギや柚子を片手に遊びに行った。(サークルの友人含めて鍋をするため)
社会人歴 幾年。本当に偶然だが、職場が歩いて5分程の縁になった。もうネギは持っていかないが、家族ぐるみで夏フェスに行ったり、時々ランチをする。
アドベントカレンダーに誘ったとき、いつもよりゆっくりめのレスで、忙しいんだろうなと察した。きちんと企画趣旨説明してください、と問われたために会ったが、やはり超多忙とのこと。

「じゃあいつものように喋ってください。
喋れますよね?それを私が記事にしますね」

と言って書いたのがこのノートだ。
タイトル通り、数値化できない圧倒的な熱量で喋り倒してくれた。
話はめちゃくちゃ面白かったのだが、その面白さが伝わらなかったら、私の筆力の問題だ。
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誰かが何かをとにかく好きだと語り倒す姿には、マイナスイオンを浴びているような効果を感じる。(疑似科学とかそういう話は置いといてください)

ちなみに先輩のお子さん(幼児)は、最近「高崎線の運転手になる!」と主張しているらしい。

先輩:『JR社員を目指すことの是非は分からない。でも自分の「好き」を語れるのはいいよね

というのが親としての感想だそうだ。
もはや遺伝にワクワクしか感じない。

 

 

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