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君は「大仏プリン」を知っているか?

「そうだ、プリン食べに行こう」

あるチラシを目にした私は、同僚を誘ってあるイベントへ行くことを決意。その名も『プリン博覧会』。

遡ること15年ほど前、まるで観光旅行にでも出掛けるかのような時間をかけて、ただプリンを食べるためだけにJRの特急に乗ったのでした。

そこで運命のプリンに出会うとも知らずに・・・

大仏プリン

1.大仏プリンとの出会い

会場にあったのは、北海道から沖縄まで、本当に全国各地から集められたプリンたち。実にさまざまなプリンで溢れていました。これはほんの一部。

古い写真なので小さいです・・・

・小さい牛乳瓶に入ったプリン
・黄色くないプリン
・プリンに見えないプリン
などなど

ここでひときわ異彩を放っていたプリンが「大仏プリン」でした。

普通に黄色っぽくて、カラメルも普通の色。瓶に入っているところも至って普通・・・ではなく、それは「瓶」というより「壺」。

そう、大きさが普通ではなかったのです


2.プッチンプリンとの違い

通常、プリンと言えば「もう少し食べたいな」という余韻が残るぐらい小さいもの。大仏プリンはそれを完全に覆し、内容量500mlという大きさ

ちなみに、日本でいちばん有名なプリン「グリコのプッチンプリン」の内容量はこのようになっています。

※内容量は時代によって多少変化します

プッチンプリンは「グラム」で大仏プリンは「ミリリットル」、単純比較はできませんが、それでもいちばん大きい「Happyプッチンプリン」よりもさらに大きいことは明白。

余談ですが、私にとっては「Bigプッチンプリン」が普通サイズで、通常のプッチンプリンは「小さいプッチンプリン」と呼んでいます。


3.大仏プリンとの再会

容量だけではなくインパクトも大きかった大仏プリン、最近になって久しぶりに食べたくなり、お店のHPを検索。プリン博覧会に行った当時、そのお店は奈良公園にほど近い場所にあるカフェでした。

ところが、現在は「株式会社大仏プリン」として、大仏プリンが看板商品となった会社に生まれ変わっていたのです。大仏プリン、大出世!!(カフェもあります)

乳酸飲料、大仏プリン(大)500ml、大仏プリン(小)80ml

久々にご対面、やはりこれは「壺」です

今回、お取り寄せしたこの大仏プリン、味はもちろんおいしかったのですが、昔と明らかに違っていた点がひとつ。それはカラメル。

前に食べたときは、スプーンがカラメルに到達したとたん、ジョボジョボと浸水してきていました。しかし今のものはそれがない。おそらく、お取り寄せ需要の拡大に伴い、輸送途中で浸水が始まってしまうのを避けるため、改良されたのだろうと勝手に想像しています。

個人的にはジョボジョボと浸水するところをもう一度見てみたかったですね。

食べ終わったあとのこの瓶、いや壺、いや瓶(どっちやねん!)は蓋も含めて可愛いので、何かの入れ物として使いたいと思います。

大仏プリンは、昔ながらの懐かしい味がするプリン。オーソドックスなカスタードプリンが好きな方に特におすすめです。

■まほろば大仏プリン本舗HPはこちら

■オンラインショップはこちら

自家製プリン

ところで、私は自分でもプリンを作ります。

材料は卵、砂糖、牛乳のみ。あとはカラメル用の水、そして蒸し焼き用のお湯があればOK。風味付けのバニラエッセンスとラム酒があればなおよし。
プリンカップは使わず、耐熱ガラス容器にドンと作り、取り分けて食べます。

1.カラメル作り

まずはカラメルを作ります。プリン液の材料を準備するのは、カラメルを作ってからにしましょう。カラメルが固まるまでの時間を少しでも長くとるためです。

一般的なカラメルの作り方はこうです。
「小鍋に砂糖と水を入れて火にかけ、色が付いてきたら火を止めて熱湯を入れる。はねるので注意!」

しかし私は火にかけず、レンチンで作ります。
はねず、鍋も汚れず、一石二鳥。

砂糖と水を大さじ1ずつ耐熱のガラス容器に入れ、砂糖を溶かして底にまんべんなく行き渡らせます。

透明で分かりづらいですが、砂糖と水が入っています

この状態でレンジに入れ、2分程加熱。カラメルが好みの色になるまで。10~20秒ずつ追加で加熱します。あまり濃くなりすぎないように注意。

以前「カラメルは濃い方がおいしい!」と思ってかなり濃い色になるまで加熱したところ、「ほろ苦」を通り越してただの「苦」になってしまったので、それ以降は「少し濃いめの茶色」程度でやめるようにしています。
あくまでこれは私の感覚ですので、お好みで。

ムラになっても気にしない、上からプリン液を注げば見えません

これは砂糖がまんべんなく行き渡っていませんでしたね。まあいいです。売り物でもコンテストに出すわけでもないので。このまま冷まして固めます。


2.オーブンの余熱開始

設定温度と時間は、機種によってかなり違います。
私の場合、前のオーブンでは「160℃で35分」がベスト。

ところが、今のオーブンに買い換えた後に、同じ分量を同じ設定で作ってみたところ、プリンとは呼べない「す」だらけの残念なものが出来上がってしまいました。その後、2回ほど失敗して「140℃で40~45分」に落ち着きました。

もしお使いの機種についているレシピ本にプリンがあるなら、それに従うのがよいでしょう。ついていなければ、低めの温度(140℃~150℃)に設定しておくことをおすすめします。


3.プリン液作り

卵(M~L玉:全卵1個分と卵黄2個分)と砂糖大さじ2をボウルに入れて混ぜます。

ここでは「きび砂糖」を使っていますが、上白糖でもグラニュー糖でもOK

牛乳200ccを小鍋に入れ、火にかけます。沸騰する直前まで火にかける必要はありません。膜ができる前、「温まったかな」ぐらいで止めてOKです。

温めた牛乳を、卵と砂糖を混ぜたボウルに片手で少しずつ注ぎながら、もう片方の手で泡立て器を使って混ぜていきます。このとき、一般的な作り方にはこう描いてあります。

・プリン液を「こし器」でこしながら入れます
・混ぜるときは泡立てないように

しかし、私はどちらも無視。こさずにそのまま入れ、混ぜるときも泡立ちを気にしない。先程も言いましたが、売るわけでもコンテストに出すわけでもありませんので。

泡立ってますね。でも気にしない気にしない

ここにバニラエッセンスを3滴ほど、ラム酒を小さじ半分ほど入れて軽く混ぜたあと、カラメルを作ったガラス容器に注ぎます。このときに初めて「こし器」を使います。

ここで泡もかなり落ち着きますが、どうしても気になる方は、スプーンですくうなりして泡をとってください。ただし私はとったことはありません。プリン液を少しでもムダにしたくないので。


4.蒸し焼き

オーブンの天板に直接お湯を注ぐ方法もありますが、それだと浅すぎて扱いづらいので、私は耐熱性のある陶器のバットを使っています。そこに深さ半分ぐらいまでお湯(60℃ぐらい)を張り、プリン液を入れた容器を置きます。

作り始めてからここまで10分~15分程度です

バットを天板に置き、余熱が完了したオーブンに入れ、時間を設定します。最初は短め(30分ぐらい)に設定しておいた方がよいでしょう。その後、様子を見ながら5~10分ぐらいずつ延長してみてください。

以前の私のように「す」が入ってしまったら、もう元には戻せません。自宅のオーブンと自家製プリン液のベストな状態を見極めるまで、火の入れすぎには注意です。

上が少し固め。下は普通のプルンとしたプリンです

これはちょっと火を入れる時間が長かったかも知れませんが、これぐらいなら自家製としては十分ではないでしょうか。
粗熱が取れたら冷蔵庫で2~3時間冷やし、食べる分を取り分けます。

日持ちはしませんので、翌日には食べきるようにしています。


私のこだわり

私はプリンそのものが好きなので、生クリームやフルーツを添えたりはしません。プリンのシンプルな味を邪魔するものは要らないのです。

私のようにプリン好きを豪語している方なら、おそらくこの感覚をわかっていただけるのではないでしょうか。

見た目にそれほどこだわらなければ、自宅にあるもので簡単にできるのも嬉しいですね。そして私はときどきこう思い立つのです

「そうだ、プリン作ろう」

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