わたしはランドセルを選ぶのを恐れていた。
最近は色んなデザインや色があるらしい。
メーカーも沢山。

一体どこでどんなものを、どれくらいの値段で買えばいいの？
はじめての子なので、分からないことだらけ。

知り合いに探りを入れてみるけれど、
どこのメーカーにしましたか？まで踏み込んでは聞けず。

とりあえず、ネットで調べて
１２月までに会員登録して２月にカタログを請求するという
書かれた通りの手順を踏んだ。

🐥

ラン活。これが、ラン活か。
たしかに、就活みたいだな。
そう思いつつ、カタログが届く。

はじめに届いたのが、ランドセルを選ぶまでの過程が
子どもに分かりやすくまとめられた絵本だった。

これが、良くって。

わたし以上に「ランドセルって何？どうするの？」
ってポカーンとしていた娘にとって、
ランドセルを選ぶことのイメージがついた様子だった。

そして、その絵本の中で、自分の欲しいランドセルの色を本に塗る
ページがあった。

それを通して、わたしたち親は娘の希望する色をはじめて知った。

それは、意外にも赤！
めっちゃ定番。

🎒

その後、カタログが届く。
偶然絵本を送ってくれたメーカーから最初に届き読んでいると、
娘はどうやら刺繍が入ったものが好きではないと分かる。

ほんとうにシンプルで昔ながらのランドセルが好みのよう。
これにはびっくりした。
今どきだから、紫にリボンの刺繍入りとかが好みかなと思っていた。

さらに、カタログを見ていると「これが良い」という
ほかを受けつけないまでに１つ決まった商品があった。

それは、赤とピンクの間のさくらんぼ色のランドセル。
わたしの目には、他のものとの色の違いがいまいち分からないのだけれど、
他のメーカーのランドセルカタログを見せても見向きもしない。

この色が好き。これが良い。
値段を確認すると、なんと去年のランドセル平均価格ぴったしの値段だった。これなら、主人も納得してくれるかも・・・。

そうして、早速娘の希望するランドセルの展示会に行ってきた。

🐥

会場に行くと、まず入口に置いてあった、牛革のランドセルを背負った娘。
ひとことめに「おもっ」と言った。

わたしは牛革も考えていたけれど、娘の言葉をきいて思いとどまった。
１５０gしか変わらないと思っていたけれど、
子どもにとってはその違いも分かるんだなと感じた。

そうして、さくらんぼ色のランドセルを背負うと「かるっ」と一言。
背負うやいなや嬉しそうに会場を飛び回る娘。
スキップしながらかけていった。

「めっちゃ気に入ってるやん」
聞くと、思ってた以上に良かったらしい。

メーカーさんの話しを聞いていた主人も、
ちゃんとした作りだし、何より本人が気に入っているから
これにしようと言った。

わたしは、もう１箇所くらい見て比べてもいいかと思っていたけれど、
予想以上に本人の反応や、お店の人の対応もよく
何より似合っていたのでここに決めようと思っている。

🐥

なんだか、長くなってしまったけれど、
心配していたラン活。

好き嫌いのハッキリした娘のおかげで
心配に反して、思っていたより早く決まりそうである。