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no.3 私という人間2~大嫌いなコーヒーが毎朝の必需品となるまで

おはようございます。
フランス、ボルドーほどよい暖かさ、心地よい風がふく1日でした。
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さて。
前回の投稿で、私が飲食業とどんな風に関わってきたか、少し紹介させていただきました。こちら→「私という人間」

私が勤めていたカフェはコーヒー豆に力を入れていたカフェでした。
が、カフェで働き始めた当初、コーヒーが大嫌いでした。
(父がよく飲んでいた、缶コーヒーのエメラルドマウンテンだけは好きでした。)
カフェのベース商品とも言えるエスプレッソやブレンド、ドリップコーヒーなど、コーヒーそのものを楽しむコーヒーが大嫌いでした。

もちろん、カフェで店長として働いていた頃、新商品が出るたびにお客様に「新商品おいしい?」と聞かれていましたが、常連様には「ごめんなさい、コーヒー嫌いなんです。笑」と正直にお伝えしていました。笑
常連様はみなさま優しいかたばかりだったのが救いです。笑

コーヒー嫌いのまま、カフェを退職し、フランスへ行きました。
フランスではコーヒー=エスプレッソなのですが、もちろん飲めません。
しかし、ある日、友達とイタリア/ナポリに旅行に行った際に、嫌々付いていったカフェで飲んだエスプレッソが本当に本当に美味しくて、その日からコーヒーが好き、いや、大好きになりました。

イタリアでは、エスプレッソに砂糖を入れて飲むのが主流のようで、近くにいた常連様にジェスチャーで「砂糖を入れろ、まぜろ」と言われました。
言われた通りに砂糖を入れ、ぐるぐるかきまぜて「さて飲もう。」という時に先ほどの常連様に「まだ、もっとまぜろ」と言われ、3人で無言で混ぜたのを覚えています。
常連様の「よし」の合図と共に、大嫌いなコーヒーを口にしました。

その時の衝撃は今でも忘れません。
口に広がるコーヒーの香り、苦さ、そして砂糖の甘さ。
全てが1つになってじわーんと脳内に広がっていくのです。
「これがコーヒーなのか」
と、初めて「飲み終わるのが悲しい」飲み物に出会いました。

「エスプレッソを飲んでいる」というよりは
「ひとつの作品を味わっている」という感覚でした。

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それからフランスに戻っても、毎朝エスプレッソを飲むようになり、その習慣は5年経った今でも続いています。
今では寝る前に、明日の朝のコーヒーが楽しみになるぐらい、コーヒーが好きです。(カフェで勤務していた時の同僚が聞いたら驚くことでしょう。)

あのとき、ナポリに行っていなかったら、あの時、あのエスプレッソに出会っていなければ、将来のカフェの形も違っていたかもしれません。
コーヒー大嫌いだったからできること、コーヒー大好きだから出来ること、私には両方の気持ちがわかるので、将来のカフェ経営に活かせたらと思います。

最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
今日も素敵な一日になりますように。
みき

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