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サイアクな女とパーフェクトな男。♯100【わたしは最悪】映画

わたしは最悪。

2022年/ノルウェー、フランス、デンマーク、スウェーデン



【ストーリー】

書店員として働くユリヤは年上の彼氏、
アクセルと同棲中。アクセルは有名な作家で成功している。
ある日、パーティーへ出かける2人だが、
虚しさを感じたユリヤは彼を置いて
別のパーティへ潜り込む。そこで出会った青年と
楽しく過ごしたユリヤはその後、アクセルとの関係を
考え直すことに。



【解説というか、レヴューというか、】

充実したキラキラな人生を送っている人が近くに居ると
感じてしまう劣等感。

ユリヤは若くてかわいい“退屈な人”として
扱われている。

その気になれば何でも出来る有能なタイプ、それだけに、
何をするか定まっていないだけだ。

作家の彼に文の才能を褒められると癇に障り、
認められているのに機嫌が悪くなる。

作中には描かれていないが、
優秀ゆえに自分の能力の欠点が見えてしまい、
これといった道が決まらないのだ。

そんなユリヤの最大の欠点は、
実は彼の才能への嫉妬ではなくて、彼の人間性に嫉妬していた、
人間力のなさだった。



人はどうしたって他人と自分を比べてしまう。
恋人やパートナー、家族にだって嫉妬してしまう
どうしようもない生き物。

「あの人には敵わない」
そうすると、比較も嫉妬もしなくなり、
うまく人生が廻り始めるかもしれない。

能力主義、それより人間性が大事だよねっていう
視点がある映画でした。

IQよりEQなんだね。



【シネマメモ】

主人公の恋人アクセルっていう
パーフェクトヒューマンに注目して観よう。

ロマンス映画なんだけど、血だらけのタンポ◯をアソコから出して彼氏に投げつける妄想シーンだけでも
見応えがあります。
北欧映画どうなっとんじゃ。

そんなユリヤのキレどころを考えながら見ると、
他人の才能への嫉妬とか能力至上主義って
いやよねーっていうテーマだと思った。

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