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17歳のカルテ

1994年に出版された、スザンナ・ケイセンの自伝小説を映画化

17歳のカルテ


【あらすじ】

ある日、自殺未遂を起こしたスザンナ。
親の配慮により、精神病院へ送られる。
診断結果は境界性パーソナリティ障害。
その自覚がないまま、彼女は入院生活を送り始めた。
そこで出会ったのは、同世代の少女たち。
精神に何らかの障害を持った彼女たちと
戸惑いながらも交流をしていく。
スザンナは次第にこの精神病棟に馴染む。
そんな中、支配的な性格のリサが彼女に近づきはじめ、、。


【解説】

監視され管理された入院生活の異常さや
そうせざるを得ない状況である
1960年代の混沌とした空気。
この空気と閉塞感を音楽で表現。
一見大人しい少女たちだが、悲鳴をあげている。

自身は正常なのか異常なのか。
どこまでが正常でどこからが異常なのか。
周囲との”ズレ”に苛立ち初める17歳。
世の中がどうもうさんくさい、、
この社会に馴染まなければ、生きていけないのか?

自分と向き合うのは簡単な事ではない。

子供とも大人とも言えない、混乱した頭と心。
スザンナは自分と社会とのズレを冷静に見つめる事で
落ち着いた精神を取り戻していく。

現在、
日本の子供の自殺者数は考えている以上に深刻。
繊細な年頃は、死を近くに置いている事だってある。

うさんくさく、息苦しい世の中でも
生きている
ただそれだけでいいと
寄り添ってくれるような優しい映画。

アンジェリーナ・ジョリーの熱演に注目!!


ダラ

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