前回からの続きのおまけ記事です。詳しくは下のリンクからアクセスしてみてください。

今回は報道の自由度ランキングの世界地図アニメーションを作って、過去１０年間各国の自由度がどのように変化していったのかを可視化していこうと思います。

作成過程

データの取得

報道の自由度世界ランキングのデータを取得できるソースが２つあります。
まず一つ目は国境なき記者団の公式ウェブサイトで公開されているCSVファイルデータを年毎にダウンロードする方法です。

そしてもう一つがKaggle.com上で公開されている２０１０年から２０２３年までのデータです。ちなみにこのデータソースは公式ではないのですが、このデータソースのメインテナーは公式データを取り込み、最低限のデータクリーニングや編集を加えてKaggle.comに公開しているようです。

データの準備

ちなみに私は、公式データを直接データマネージメントツール（Power BIとPostgreSQL）に取り込みクリーニングを含めた総合的な前処理を施しました。その前処理が全て終わってからデータをTableauに取り込みます。

💡ちなみにデータビジュアルツールは主にTableauとPower BIがあります。TableauはSalesforceが去年買収したことが話題になりました。Power BIはマイクロソフトのツールです。それぞれに長所と短所があり、タスクによっては使い分けしなければならない場面が多々出てくると思います。この２つのツールの違いはまた別の記事でまとめて書こうと考えています。ただ今ここで言うべき事が一つ。TableauではPower BIと比べて、データ整理やデータ処理を含めた総合的な再構築タスクには向いていないという短所があります。

データを前処理する段階で一番気を付ける事はデータストラクチャーです。この場合、ピボット機能を使い、「Time、Attribute、Value」の３つのコラムに纏めて再構築する必要があります。

• Time：時間ーこの場合では２０１３年から２０２３年までの年です。

• Attribute：属性ーこの場合では国です。

• Value：数値ーこの場合では自由度を表すスコアです。

この３つのコラムを軸にしてデータを再構築しないとレーシングバーチャートは作れません。

世界地図アニメーションを作ってみる

まず最初に新しいワークシートをオープンします。真っ新なシートが現れます。ここにビジュアルを作っていきます。

１．最初のタスクは、ランキングを表すコラムを作ります。ダッシュボードの上にあるメニューから、ワークシートで [分析] > [計算フィールドの作成]をクリックしてエディターを開けます。

国ごとに自由度を表す数値をランキングとして表示するには

RANK_UNIQUE(SUM([Score])

上のコードを計算フィールドに入力して設定します。そうするとランキングのコラムが新しく作られます。

２．次にColumnsにLongitude（経度）、RowsにLatitude（緯度）をドラッグ＆ドロップして設定します。世界地図がワークシートに浮かび上がります。

３．その次に、国ごとにスコアを選別してランキングするので、CountriesをDetailカードにドラッグ＆ドロップします。

４．それから、スコアの数値によって色が変化するようにしたいので、SUM（Score）をColorカードにドラッグ＆ドロップして色を設定します。

５．最後に、年毎に各国の色が変わるようにしたいので、PagesにYearを入れます。

赤い色に近づくにつれて報道の自由度が低く、青い色に近づくにつれて自由度が高くなるようにカラーチョイスをしました。

💡アニメーションの設定をしたい場合は [Format > Animations] に行くと設定画面が現れます。ここでアニメーションの速度を調整できます。

▶️ 右上にある小さな再生ボタンをクリックすると地図の色が動き出します。
実際に動いている様子は以下のリンクからインスタグラムに飛んで見てみてください。⬇️⬇️

🖊️何か気づいたことやご意見などがあればコメント欄からお願いします。チャンネルフォローもよろしくお願いします。

🚀 疑問に思った事はデータ化して自分なりの答えを探していこうと思います。そしてその答えがどこかにいる誰かの為になる事を願っています。